SFC Topics

Topic1/ORF2001特別展示
“高性能8輪電気自動車KAZ” および “自動運転車”の展示&公開走行実施!
−試乗会にて路上走行*をご体験いただけます−

■高性能8輪電気自動車KAZ
●日 時 【展示】
9月21日(金)11:00〜17:00
9月22日(土)10:00〜16:30
【試乗走行会】
9月21日(金)14:20〜15:30
9月22日(土)12:00〜12:30, 14:30〜15:00
●場 所 Α(アルファ)館横

■自動運転車
●日 時 【展示】
9月21日(金)11:00〜17:00
9月22日(土)10:00〜16:30
【試乗走行会】
9月21日(金)13:00〜14:00
9月22日(土)13:00〜14:00
●場 所 【展示】Α(アルファ)館横、【試展走行会】Σ(シグマ)館横
●責任者   清水浩 環境情報学部 教授/大前学 環境情報学部 専任講師

 玄関先に停めてある小さな乗り物。乗り込んでキーボードで番号を打ち込む。今日の目的地の電話番号だ。スタートスイッチを押すと、音もなく滑り出す。あとは何もしなくてよい。庭先を出て、町の中を走り、高速道路にのると、時速200kmに達する。走行中の振動もない。排ガスもない。室内は自分だけの空間。その中で自在な時間を過ごす。今日は気分がいいので音楽を聞きながらアスレチックをする。途中でお腹がすいてきた。画面上の地図を見ると近くにドライブスルーがある。店の位置を指で触れると、その乗り物は減速を始め、進路を変え、自動的にそこに導かれる。店の近くまで来ると、同じ画面にメニューが映る。いつものハンバーガーの絵に指をやる。店に着くと、カウンターの前には既に注文の品が用意されていた。これを受け取るとこの乗り物は再びスピードを上げた。
 たとえばこのような乗り物を想像する。これを実現するためにはどうしたらよいか。そのために必要な性能と機能は? 現実の乗り物とするためのレイアウト、構造、利用部品をどう選ぶか? その部品を、どう作るか? このような道筋が、これからの理想の交通システムを開発するための基本的な手法である。そして、ここで用いられるキーテクノロジーは、車体を電動化する技術とセンサ及びコンピュータを用いた自動運転技術である。これらの技術を駆使して、新しい時代の交通のコンセプトを作り、車体を設計し、要素技術を開発することが、私たちの研究の目標である。
 ORFでは、この研究における現在の私たちの成果として、高性能8輪電気自動車KAZと自動運転車を公開し、皆様に路上走行*をご体験いただきます。
*助手席、後部座席への試乗となります。

高性能8輪電気自動車KAZ
(Keio Advanced Zero-emission Vehicle)
KAZは、「電気自動車が普及するなら、性能と機能面でこれまでの車を凌ぐ物でなくてはならない、もちろん、環境に優しくなくてはならない」というコンセプトに基づいて開発された高性能電気自動車です。要素技術として、リチウムイオン電池、モーター用にネオジウム−鉄希土類磁石、スピードコントローラー用のパワースイッチング素子にインテリジェントパワーモジュールを使用しています。
http://www.sfc.keio.ac.jp/~hiros/kaz/

自動運転車
自動運転車は、発進、走行、停車、駐車のプロセスを自動で行います。高精度GPSと車両運動センサによって獲得した高精度な車両位置情報と、目標の経路情報を利用して、ハンドル、アクセル、ブレーキを制御します。簡単に言うと、自動運転を行うカーナビです。またレーザーレーダーによって、走路上の障害物を検知します。
http://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ORF/2001/jidou_unten.mpg


Topic2/看護医療学部特別企画
「高齢者疑似体験モデル」による高齢者体験コーナー
−視聴覚の衰えや関節のこわばりなど高齢者特有の世界を実体験し、看護のあり方について共に考えてみませんか−

●日 時 9月21日(金) 第1回14:00〜14:45/第2回15:00〜15:45/第3回16:00〜16:45
●場 所 看護医療学部 在宅看護実習棟
●責任者   金子仁子 看護医療学部 教授

 看護医療学部は、慶應義塾大学第9番目の学部(男女共学)として今年4月に誕生しました。総合大学のメリットを生かして他学部と連携した教育・研究の実践が特長です。現代の医療においては、保健・医療・福祉の3領域がこれまでのように単に連携するだけでなく、常に3領域の機能を一体化して考える新しいシステムが求められています。また、そこでは、個々人のニーズにマッチし、その人の自立(自律)を助ける看護学実践の開発が求められています。春学期、学部生は高齢者疑似体験モデルを用い、関節のこわばりや視聴覚の衰えを感じながら生活する高齢者の活動を体験しました。それによって得られた高齢者がもつ生活の困難に対する深い理解と共感は、高齢者の視覚を混乱させない標示や、移動の工夫、さらにはコミュニティへの参加の支援システム構築へと発想を育んでいます。  看護医療学部は、まさにこうした新しい技術やシステムの開発を行い、看護学の発展ならびに保健・医療・福祉の3領域を通して広く社会に貢献することを目指しています。  ORFでは看護医療学部の特徴的な校舎である在宅看護実習棟にて「高齢者疑似体験モデル」を使用し、皆様に高齢者特有の世界をご体験いただきます。

参加ご希望の方は、次のとおりご参集ください。
【集合場所】在宅看護実習棟
【集合時間】第1回14:00,第2回15:00,第3回16:00
集合時間10分前より、スタッフがお待ちしております。