人間の言葉をコンピュータがうまく扱うためには、言葉の意味の把握が重要です。そこで我々はコンピュータによる高度な言語理解を目指し、二つの文章の間に意味的な包含関係が存在するか判定するシステムを研究しています。意味に特化したシステムを考えることで、意味に関わる多くの問題を見通しよく整理することができ、また、情報検索や文書要約など様々なアプリケーションへの応用が期待できます。研究に際しては、NTT コミュニケーション科学基礎研究所と共同し、NTTの所有する日本語語彙大系などの言語資源を活用しています。ORF2009ではこうした我々の取り組みの概要をご紹介いたします。
プロジェクト代表者 板橋克英