医療機関におけるカルテや検査結果、処方薬等のEHR(Electronic Health Record)と、医療機関以外で発生する血圧や体重等の測定情報、あるいは食事、運動、睡眠等などのPHR(Personal Health Record)を総合的に個人が管理する「マイカルテ」は、人の生活の質的向上や医療の効率化に繋がる情報社会基盤の一つです。
さらに、個人の健康に関するこうした情報を利用して、個人の生活の質的向上や医療・介護・看護サービスの効率化を進めることは、劇的な少子高齢化の進む日本において急務といえます。本セッションでは、黒岩祐治神奈川県知事よりマイカルテ構想についてお話いただき、それを利用する医療機関の視点、個人情報保護に関する視点、および情報基盤の視点から、それぞれ第一人者に、マイカルテによって医療がどのように改革され、そのためには何を整備すべ
きなのか、行政および学術の観点から議論します。