発達障害は、知的な遅れがなく、外形的には障害が見えにくいために、無知、偏見、誤解、無理解がつきまといます。そのことが、発達障害者の生きにくさに通じます。発達障害について、社会全体の正しい認識と、深い理解が求められます。本人でさえ、自分が発達障害であることを知らない場合があります。家族も、障害について正確に認識するのはむずかしい。医療関係者の間にも、発達障害についての知識、経験には大きな差があります。ましてや、企業、行政、司法、マスコミ、地域社会には、発達障害に関しての偏見がまかり通っています。発達障害者が置かれている現状を考え、我々はどう対応すればいいのでしょうか。そのことについて、各方面の専門家、本人による議論を展開します。