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所長挨拶

慶應義塾大学 SFC研究所所長 田中浩也

オープン・イノベーションを結晶化する産学官民連結のプラットフォーム

―「学問の要は活用に在るのみ。活用なき学問は無学に等し」
(福澤諭吉『学問のすゝめ』)

SFC研究所は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)内外の知の連結と相互作用によってイノベーションを生み出し、未来を先導する研究プラットフォームです。

SFCは、1990年の開設以来「未来を創るキャンパス」を標榜し、従来の学問領域に拘泥することなく、「問題発見・解決」を中軸に据え、「知の再編」を先導してきました。多様な専門家が集うキャンパスでは、日々いくつもの化学反応が起こり、豊潤な実践知が蓄積され、まさに百花繚乱の様相を呈しています。

その中で、1996年に発足したSFC研究所は、産学官民の多彩な訪問研究者とともにプロジェクトを編成し、国内外を問わず力を結集して、オープン・イノベーションを推進するプラットフォームとして活動してきました。現在のSFC研究所は、ビジョンやテーマごとに、40を超える「ラボラトリ」、20を超える「コンソーシアム」を擁しています。単に産学官民が「つながる」だけでなく、知や資源を適切に再編成し、無いものは創り出し、結晶化された実りある「アウトプット」を送り出す、社会的責任を果たす研究所として、圧倒的な経験と実績を誇っています。生み出された研究成果は、毎年「Open Research Forum(ORF)」にて世に問い、次に取り組むべき新たな研究課題を模索する議論も行われます。

またSFCは、営利非営利を問わず、多彩な起業家を輩出してきました。インキュベーションを支える制度として、慶應藤沢イノベーションビレッジ(SFC-IV)を擁し、起業家やベンチャー企業にオフィススペースを提供しながら、事業創造のための支援を行っています。「実践を通して21世紀の実学を作り上げる」ことを使命とするSFCにとって、SFC研究所は、研究成果を社会活用につなげるための、あらゆる仕組みづくりに取り組んできた歴史でもあるのです。

未知の難題が次々に現れる不安定な現代社会では、さまざまな知や力を結集し、「研究」として深く、本質的に物事に取り組むことの社会的役割は過去よりも大きくなっています。SFC研究所は真の未来を先導するために、これからも挑戦を続けていきます。皆様のご理解、ご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。

慶應義塾大学 SFC研究所
所長 田中浩也