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ヘルスケア・インフォマティクス・リサーチ・ラボ
Healthcare Informatics Research Laboratory

2003年7月1日開設
代表者:太田喜久子
連絡先: 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス 太田研究室内 ラボラトリ事務局
info[at]e-care-project.jp
印刷用ページ(2007年11月現在)

目的

日本社会は、少子高齢化が進行しており、2013年前後には人口の25%を65歳以上のお年寄りが占める「超高齢化社会」となるといわれています。
このような社会において人々が安心して生活を送るためには、高齢者をはじめとする様々な人々に必要なケアを提供するためのリソースの有効活用や、より良いケアのための保健・医療・福祉等の制度の連携が課題となります。

一方で、高度情報化が進んだ今日の我々の生活は、インターネット基盤と様々なコンピューティング技術を中心とした「IT社会」となりつつあります。
このような社会的・技術的背景を踏まえて、ヘルスケア・インフォマティクス・リサーチ・ラボではITを活用したケア環境の構築と高度化による、安心してその人らしい生活を送れる環境(ヘルスケアコミュニティ)の実現を目的とします。

具体的には、

  1. インターネット基盤およびユビキタスコンピューティング環境をベースとして、家族を含む介護者、医師・看護師などの専門家、被介護者の間での情報共有をより促進させ、よりよいケアを実現させるための仕組みをつくります。
  2. ケアに関する情報をより多く、そして詳細に提供することで、高齢者本人や家族、ケアサービスの提供者の健康とケアに関する意識を高めていきます。
  3. これらの活動全般に関わる社会制度やビジネスモデルについて提案していきます。
本ラボラトリの守備範囲は多岐にわたるため、キャンパス内外の様々な専門家とリソースを有効に活用することが必須となります。

このため、本ラボラトリのもう一つの目的として、横断的な研究グループの形成と、コンソーシアムを有効に活用した研究体制の確立が挙げられます。

healthcare community

ヘルスケア・インフォマティクス・リサーチ・ラボが目指すヘルスケアコミュニティ

プロジェクトと施設

本ラボラトリの代表的なプロジェクトのひとつが、2002〜2003年度に実施された「e-ケアタウンプロジェクト」(http://www.e-care-project.jp/)です。

総務省「e!プロジェクト」介護福祉分野実証実験「e-ケアタウンプロジェクト」は、慶應義塾大学と藤沢市、藤沢市保健医療財団、NTT東日本が結成した「e-ケアタウンふじさわ実証コンソーシアム」が中心となり、藤沢市在住の市民モニターの方々、複数の市内介護福祉関連施設のご協力を得て進められました。「看護と介護のゆきわたるまちづくり」を目指すこのプロジェクトは、介護福祉分野へのITの利活用における専門的知見、そして今後解決すべき課題を明らかにする上で有意義なものでした。ここで培われた産官学の協力体制、実証実験を通して得られた様々なノウハウは、2004年3月設立された「e-ケアコンソーシアム」に引き継がれています。

また、本ラボラトリの中核となる施設が「e-ケア・スタジオ」です。

e-ケア・スタジオには、自宅を模した内装に最新の介護設備が導入されています。これらの設備を利用したビデオコンテンツなどの撮影も行われるため、6台のカメラやカメラ映像を編集する機器、また映像をリアルタイムでストリーミングする機器などが備えられています。

e-care-studio
e-ケア・スタジオ

研究活動計画

本ラボラトリでは、これらの実証フィールドや施設を活用し、以下に挙げるよ うな諸課題に取り組んでいます。

  • 基盤技術および方法論の検討
    看護医療学部、総合政策学部、環境情報学部、大学院政策・メディア研究科内およびキャンパス外で進行中の医療・福祉・介護・看護に関わる研究から、将来にわたり研究を行うべき項目・事柄・テーマを洗い出し、ヘルスケア・インフォマティクスと基盤となる技術・方法論などを明らかにします。

  • ヘルスケア・インフォマティクスを活用したケア環境の向上に関する研究
    基盤技術および方法論の検討結果を受け、技術と方法論を実証的に組み合わせ、本ラボラトリが目指すITを活用したケア環境の構築とその運用を行います。 2002〜2003年度e-ケアタウンプロジェクトにおける成果を積極的に転用し、さらなる高度化を目指していくとともに、児童福祉や病児保育、在宅医療行為など、これまでのe-ケアタウンプロジェクトではカバーしていない領域についても新たな検討を行い、ヘルスケアコミュニティの実現に向けての目標を明確にします。

  • ヘルスケア・インフォマティクスを基盤としたヘルスケアコミュニティの実証・ 評価
    基盤技術・方法論・ケア環境の向上に関する研究の成果を実運用の域まで高度化し、同時に自治体あるいはケアサービス事業者がどのような運用によって研究成果を利用できるかという制度やビジネスモデルに関する研究を行います。社会基盤としてのヘルスケアコミュニティを実現・維持させるために必要な諸要素を明らかにしていき、だれもが安心してその人らしい生活を送れる環境の充実を図ります。

活動経緯

e-ケアタウンプロジェクト(2003年度)
総務省直轄事業 「e!プロジェクト」介護福祉分野実証実験
推進組織:e-ケアタウンふじさわ実証コンソーシアム(藤沢市・財団法人 藤沢市保健医療財団・NTT東日本・慶應義塾大学)
音声とボタンを利用したコミュニケーションツールの研究(2003年5月〜2004年3月)
高齢者・障害者向け通信・放送サービス充実研究開発助成事業
e-ケアコンソーシアムの発足(2004年3月〜)
慶應義塾大学SFC研究所 コンソーシアム制度による産官学のコラボレーション組織
第二期 会員:システムラボラトリー株式会社、株式会社タニタ、株式会社eco-s corporation/特別会員:藤沢市、財団法人藤沢市保健医療財団、NPO法人湘南ふじさわシニアネット、NPO法人シニアSOHO横浜・神奈川、NPO法人フローレンス、慶應義塾
  • 「看護医療と建築を考える意見交換会」(2005年12月〜)
  • e-ケアコンソーシアム Myssiプロジェクト(2005年度、2006年度)
    経済産業省 新サービス産業創出支援事業
e-ケア型社会システムの構築と応用に関する研究(2005年4月より5年計画)
文部科学省 ハイテク・リサーチ・センター整備事業
随時、より活発で効果的な研究活動のため、横断的なグループを形成し、継続的な社会基盤への貢献を目指して、提案、検証、適用、事業化検討等を進めています。

構成メンバー

メンバー 所属
太田 喜久子 看護医療学部長・教授
  村井 純 環境情報学部長・教授
  徳田 英幸 メディアデザイン研究科委員長 環境情報学部教授
  熊坂 賢次 環境情報学部教授
  國領 二郎 総合政策学部長・教授
  金子 仁子 看護医療学部教授
  竹ノ上 ケイ子 看護医療学部教授
  小林 正弘 看護医療学部教授
  大谷 俊郎 看護医療学部教授
  新藤 悦子 看護医療学部准教授
  標 美奈子 看護医療学部准教授
  茶園 美香 看護医療学部准教授
  宮川 祥子 看護医療学部准教授
  安田 恵美子 看護医療学部准教授
  杉澤 亜紀子
  久保 美紀 看護医療学部助教
  川喜田 恵美 看護医療学部助教
  仰木 裕嗣 政策・メディア研究科准教授 環境情報学部准教授
  福田 亮子 政策・メディア研究科特任講師
  秋山 美紀 環境情報学部准教授
  内山 映子 政策・メディア研究科准教授
  南 政樹 環境情報学部講師
  西山 敏樹 政策・メディア研究科特任講師
  羽田 久一 政策・メディア研究科特任講師
  大川 恵子 メディアデザイン研究科教授
  山内 賢 体育研究所准教授
  西山 里利 SFC研究所上席所員(訪問)
  前田 尚美 SFC研究所上席所員(訪問)
  三輪 真知子 SFC研究所上席所員(訪問)
  ラウ 優紀子 SFC研究所上席所員(訪問)
  渡邊 輝美 SFC研究所上席所員(訪問)
  加藤 敦子 SFC研究所所員(訪問)