報道関係各位
2003
年1月22日オートIDセンター
オートIDセンター、慶應義塾大学に研究拠点を設立
〜リサーチ・ディレクターに村井純教授が就任〜
国際的非営利組織オートIDセンター(本部:米国マサチューセッツ工科大学<
MIT>、エグゼクティブ・ディレクター:ケビン・アシュトン)はこの度、日本においてアジア初の研究拠点を設立いたしました。<オート
オート
IDセンターは、ある物体がどこにあってもコンピュータシステムにより即時に識別できる、次世代のオブジェクト識別技術を研究するというビジョンの実現に向け、
1999年にMIT内に設立されました。同センターの活動には現在
80社以上の企業が参画し、国際的でオープンなネットワークの開発に向けたインフラの構築と標準化を推進しています。
この新しい研究拠点は慶應義塾大学
SFC(湘南藤沢キャンパス)内に設立され、同研究拠点のトップであるリサーチ・ディレクターには、世界的なインターネット技術研究者である慶應義塾大学の村井純教授が就任いたしました。この日本の研究拠点は、MIT、イギリスのケンブリッジ大学、オーストラリアのアデレード大学に続き4番目で、今後さらに中国にも姉妹拠点の設立を計画しています。このたび設立された研究拠点は主にネットワークシステム関連の研究開発を行なう予定で、物流における製品管理をはじめ、消費者の手に渡ってからのタグ情報の利用や資源回収など、さまざまな応用を可能とするシステムの研究開発をテーマとしています。また、リアル・スペース・ネットワーキング(
Real Space Networking)の分野での研究開発も積極的に実施していく予定です。オート
IDセンターでは、日本はSCM(サプライチェーンマネージメント)やエレクトロニクスの分野において世界でも最先端のノウハウと実績を持つと認識しており、日本での研究が世界に大きな貢献するものと期待しています。また同センターは、慶應義塾大学・村井教授のこれまでのインターネット研究に加え、産官学の積極的な連携の推進においての経験とノウハウを高く評価し、今回アジアで初の研究拠点のリードリサーチャーとして招聘しました。尚、日本での同研究拠点の主な役割は以下の通りです。
こうした役割を果たすため同研究拠点は、研究開発と実証実験を相互に進めながら国内外で標準化活動を強力に推進して行きます。またあわせて、同センターの技術や活動を研究者や企業関係者のみならず社会一般に広く認知してもらうための広報活動も積極的に推進していく計画です。
同センターでは、様々な製品や物体に
EPC(Electronic Product Code)と呼ばれる製品認識用の識別子を付加し、その製品に関する情報や履歴などをインターネットを通して取得するための、インフラストラクチャおよびネットワーク利用に必要な技術の研究開発を行っています。EPCは現在物流で広く利用されているバーコードを進化させた次世代の製品認識コードで、製造者や製品種類別に加えて製品の個別認識も可能な体系となっています。オートIDセンターでは、EPCを格納する無線タグ(RFID)技術および製品に関する情報流通を標準化していくことで、世界的な広がりを持つ物流などに今後革新的なシステムを提供していきます。さらにオートID技術は、製品の製造、流通、販売から今後ますます重要度が増すと見られているリサイクル過程までの大幅な効率化に寄与するだけでなく、新しい生活基盤としてのネットワークづくりに向けた基礎技術としても重要な役割を果たしていきます。
オートIDセンターのホームページ:
http://www.autoidcenter.org/
<オートIDセンター広報窓口>
フライシュマン
ヒラード ジャパン株式会社大石聡子/熊澤啓三/小川綾/ジョーイ・ウ
電話:
03-3524-4648/4601FAX
: 03-3524-4602以
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