学術交流支援資金 2004年度報告書

■氏名

千代倉 弘明 Hiroaki Chiyokura

■所属

慶應義塾大学環境情報学部
■研究課題名
「3Dシステム構成論」における新たなe-learningツールの実践

■概要

春学期専門科目講義「3Dシステム構成論」において、Share pointシステム、講義自動録画システム、及びXVL Notebook等の新たなe-learningツールを活用し、効果的な授業を行った。またこの講義は「インターネットビデオ授業」としても開講され、一切出席しなくても教室で受講するのと同程度の内容をオンラインで受講できる。そのため、生徒は同時限の他の講義を履修することができる。
1)Share point
授業用ポータルサイトとしてMicrosft製Share point serviceを用いた。履修者全員に個別にIDとパスワードを配賦した。サイトにアクセスすると、授業回ごとに各種講義資料がアップロードされている。講義ビデオも授業終了と同時にリンク先がアップロードされる。生徒はこのページを用いて毎回課題を提出した。

アドレス:http://rachael0.sfc.keio.ac.jp/sites/3d
参照用ID:user1
参照用パスワード:user1

2)講義自動録画システム

講義自動録画システムを用いて、全ての講義を録画した。このシステムは編集作業が不要なため、講義終了後直ちにアップロードされ配信された。講義素材と板書と講師の姿をひとつのビデオファイルとして閲覧できる。生徒はこのビデオを見ながら講義を復習し課題を行うことができる。このビデオは生徒の自宅からでも閲覧できる。

3)XVL Notebook

XVL Notebookは、3D-CGを入れたコンテンツを簡単に作成できるソフトウェアである。生徒はXVL Notebookを用いて課題を作成する。3D-CGにはアニメーションを付加できる。

生徒は、講義ビデオを効果的に活用し、短時間で3Dアニメーションコンテンツ作成方法を習得した。

■結果 SFC-SFSの授業評価において、80%以上の生徒がこれらのシステムが有用であったと回答した。また、講義ビデオを配信することにより、生徒からの初歩的な質問はほとんどなくなり、教員とTA/SAの負担は減少した。