2005年度 学術交流支援基金 研究成果報告
研究課題名: グローバルガバナンスの視点
研究代表者: 斎木尚子・総合政策学部 教授研究課題:
深刻さを増しつつある、テロや環境等、様々な主体が様々な手段で様々な問題に対処していこうとする国境を越える諸問題、グローバル・ガバナンスのダイナミズムを考察する際の視点を模索する。そのために、中国の復旦大学、韓国の延世大学との遠隔授業の枠組みを活用した授業、それを通じた共同研究を中心にグローバル・ガバナンスの知識はもちろん、履修学生各人が実習を通じてその基本となる視点を体感する。研究の概要
本研究では、慶応、復旦、延世の三大学の遠隔授業の拡充や強化と、他大学への拡大発信を上位目的としているために、三大学の学生間の共同研究とその一連の会合の成功を当面の目的としてきた。
本年度も春、秋、両学期の遠隔授業の枠組みを中心に、三大学による共同研究を行ってきた。主に春学期(グローバルガバナンスの視点)における、共同ワークショップの運営、学生の参加にあたり、本基金の支援によって、研究の発展と学術交流活動を行ってきた次第である。主要日程
春学期 (「グローバルガバナンスの視点」とした遠隔授業)秋学期 (「グローバリゼーションと地域変容」とした遠隔授業)
- 5月14日 ピルグリムワークショップ 於:復旦大学(上海)
- 6月 共同研究、最終報告・・・遠隔授業で複数回
ひとつの参考までに、5月14日(於:復旦大学)のタイムテーブルを紹介すると以下のとおり。
- 11月5日 ピルグリムワークショップ 於:慶応大学
- 12月3日 共同研究、最終報告 於:延世大学(ソウル)
Time: May 14,2005
-「グローバルガバナンスの視点」、「グローバリゼーションと地域変容」ともに、履修者は原則として、全員が各ワークショップに参加
Place: Center for Japanese Study
9:00-9:45
-Opening Ceremony
9:45-10:00
-Photo Taking
10:00-11:45
-Group Discussion
12:00-13:00
-Lunch
13:30-15:00
-Group Discussion
15:00-15:20
-Coffee Break
15:20-17:00
-Conclusive Presentation
17:00-18:00
-Dinner
-それぞれ、数回(5、6回)の講義の後、グループ形成、テーマ設定を経て、共同研究を実施
共同研究
グローバルガバナンスの視点では、以下5つの分科会による共同研究を実施
- International Trade and Economy
- International Organizations
- Disarmament and Arms Control
- Enviromental Issues
- Democracy and Global Governance
グローバリゼーションと地域変容では、以下4つの分科会による共同研究を実施
- Security
- Culture and Identity
- Environment and Development Issues
- Economic Cooperation成果報告
主に春学期の遠隔授業(その一貫としての直接会合への参加)の実施にあたり、本基金による支援を賜った。それゆえに、研究成果の一部として、春学期「グローバルガバナンスの視点」で行われた共同研究の内容を、以下に添付したい。
- International Trade and Economy
- FTA in East Asia- International Organizations
- The United Nations Security Council & Global Governance- Disarmament and Arms Control
- North Korean Nuclear Crisis and the Future of Six-Party Talks- Enviromental Issues
- Trilateral Environmental Cooperation- Democracy and Global Governance
- Civil Society and Democracy in Global Governance了