科目名 心身ウェルネス 
研究課題  GIGAプログラム外国人新入生向け 心身ウェルネス教育用外国語電子教材の作成
研究代表者氏名 濱田 庸子 所属/職名 環境情報学部/教授
研究メンバー
濱田 庸子 環境情報学部 教授 メンタルヘルスについての教材作成
藤井 香 環境情報学部 非常勤講師 生活習慣病,感染症,救命救急についての教材作成

【背景】 
 GIGAプログラムでは,社会が直面しているグローバルな問題に対して,課題発見を行ない,その解決策を地球規模で実践できる,知的コミュニケーションおよびコラボレーション能力に優れた人材育成が目標であるが,特記すべきは留学生が安心して勉学に専念できる,受入れ環境づくりが方策の一つとなっていることである。現在,日本の大学では留学生に対して十分な生活援助体制や保健教育をとれているとはいいがたい。留学生を受入れる大学では,留学生が家族と離れて日本文化に適応していく過程での心身の問題や感染症の問題を抱えており,教育の中で,系統的に対策を立案しておくことが必要である。  

【目的】
 
心身ウェルネスGIGAプログラムの教材を利用し,様々な文化的背景を持つ学生が,地球的規模の環境変化に柔軟に対応しながら,自己実現に向けて個々人の才能や能力を養成するための,ベースラインとしての知識や実践スキルを習得する。

【カリキュラム構成と教材利用方法】
 GIGAプログラムでの心身ウェルネス授業では,異文化コミュニケーション,メンタルヘルス,感染症の問題と予防策,ライフスタイル,救命救急法などの留学生が必要な知識の習得を念頭にカリキュラム構成を検討した。日本人向け教材を再検討し,GIGAプログラム外国人新入生向けの心身ウェルネス教育用外国語電子教材の作成を行った。

1.
メンタルヘルス(配布資料,パワーポイント資料の翻訳)・

・ 青年期の心身の発達と発生しうる問題
・ カルチャーショックとその対応
・ うつ病,引きこもり等の症状および対策
・ 薬物依存,喫煙,飲酒

2.
生活習慣病,感染症,救命救急(配布資料,パワーポイント資料の翻訳,教育用DVDの翻訳)・

・ 日本での生活,適応・ 食習慣,運動習慣
・ 日本の医療システム,病院のかかり方・ 市販薬輸入について,薬事法
・ 救命救急法 基礎知識
・ 日本の感染対策,小児期からの予防接種内容
・ 日本での法定感染症

【研究成果】
 学生の評価では,心身ウェルネス授業が,日本生活における異文化適応の過程の一助となり,日本で生活する上での心身健康上の危機管理対策とすることが出来た,という感想が多かった。また,自分のライフスタイルや心身の健康状態を見直し,自己実現に向けてのベースラインとしての知識習得や実践スキルを習得する一助となったという意見が多かった。

【資料】

BLS2011.pdf

bls.pdf

heatstroke.pdf

infectious diseases & vaccination.pdf

infectious diseases & vaccination2.pdf

UPI.pdf

Keio Fall GIGA Guidance to Dr. Hamada.pdf

drinking and smoking2011.pdf