2013年度 サイバーサウンド・プロジェクト活動報告書

プロジェクトに所属する学生諸君の今年度のアウトプットの主なものは以下の通りです。

学部生
鈴木雅人  オリジナル作曲作品に対してSFCより「優秀卒業プロジェクト」授与
村岡和樹  情報処理学会SIGMUSの「コンピュータミュージック・コサンサート」(九州大学)にて作品発表
北尾優佳  テレビ放映されたアニメ番組のためのテーマ音楽の制作、および作品CDの発売
広田利佳  “miku cafe" 等の「サブカル系」イベントで活躍

大学院
古澤彰   韓国・ソウル国際コンピュータ音楽フェスティバル 2013にて先品発表 
花野井俊介 UCSDとSFC間で究研テーマに関わるビデオ・コンファレンス開催(現在、UCSDにで研修中)

SFCには実に多様な音楽的な価値観とバックグラウンドを持った学生が集まって来ています。私の研究会には、クラシックのトップを目指せる様な演奏家、実験的で先鋭な表現を行うサウンドメディア・アーティスト、テレビのアニメ番組に音楽を提供する「タレントさん」、研究と創作活動を行う大学教員、サブカルチャーの文脈で現代の若者文化の創造の一翼を担う若手まで多様な人材が在籍し、多彩な活動を展開して来ています。

岩竹ゼミ(サイバーサウンド・プロジェクト)は、この様な多様な音楽的背景を持った学生諸君に対し、各自がそれぞれに個性を伸ばして行ける様な「化学反応」を起こすための触媒の機能を果たすと同時に、自己表現を行う訓練の場も提供して参りました。学生諸君が一定の期間を共に過ごし、アイディアやノウハウの交換を行っている姿を観察するのは、僕にとっては大きな喜びです。本年度は、GESL一期生の花野井君の研究・創作活動の支援を中心に、岩竹ゼミに所属する学部生と院生がそれぞれに活躍できる様にサポートを行いました。必ずしも全ての学生諸君に十分なサポートが行き渡らなかったかも知れませんが、SFC内外の多くの方々のご支援と学生諸君自身の自発的な努力の結果、上記の成果を出すに至りましたので、ここに報告致します。報告には至らなかったものの、萌芽的なアイディアによる試行錯誤は常に行われており、来年度の成果も期待できると思います。