2015年度学術交流支援資金

外国語電子教材作成 報告書

 

総合政策学部 准教授 和田龍磨

 

科目名: マクロ経済2 Macroeconomics 2 (GIGA)

 

概要

GIGA科目として開講されているMacroeconomics 2では、授業が英語で行われ、教科書には米国の標準的なマクロ経済学のテキストであるGregory N. Mankiw, “Principles of Macroeconomics” が使用されている。ところが、当然のことながらこのテキストはアメリカ経済についての例が多く盛り込まれ、またデータはほぼすべてアメリカのものである。このことは、将来アメリカ留学をすることの準備を目的としてGIGAの授業を履修しているような特殊な場合をのぞき、ほとんどの学生にとってはトピックが身近ではないために必ずしもわかりやすい教材とはなっていない。このため、Mankiw の教科書を補完する目的で、日本のデータを数多く取り上げ、なおかつ教科書の記述がわかりにくい(特に解説が必要以上に長くなっているためにかえって要点がわかりにくい)点には特に注意を払って教材を作成した。来年度以降、Macroeconomics 2 を履修する学生はあらかじめこの教材をダウンロードしておくことにより、予習復習を自分自身のペースで行うことが可能になる。

さらに、この科目を履修すべきかを決める際にもこの教材が役立つだけでなく、マクロ経済学を学びたいという人の要求にもある程度こたえられるものになっている。

 

教材URL

http://econ.sfc.keio.ac.jp/Macroeconomics2.pdf

 

内容

1.    Introduction

2.    Ten Principles of Economics

3.    Measuring a Nation’s Income

4.    Measuring the Cost of Living

5.    Production and Growth

6.    Saving, Investment, and Financial System

7.    Unemployment

8.    Money Growth and Inflation

9.    Aggregate Demand and Aggregate Supply

10.  The Influence of Monetary and Fiscal Policy on Aggregate Demand

11.  The Short-Run Trade-off between Inflation and Unemployment

 

今後の課題

来年度春学期のMacroeconomics 2の授業において使用するが、授業に合わせて不足点、改良点などが見当たると思うので、適宜改訂版を作成しURLに掲載する予定である。

講義のビデオ撮影を行い、これもあわせて掲載する。