政策・メディア21シンポジウム
〜インターネット社会の信頼構築〜


■ シンポジウム結果概要

様々な方面から本プロジェクトのテーマである 「デジタル社会の信頼構築」に関してアプローチしている専門家をお招きし、 広く議論を展開することを目的に、1999年2月25日(木)、慶應義塾大学三田キャンパスにおいて、シンポジウムを開催した。

シンポジウムの案内は、関係者約400名への郵送により招待状を送付すると共に、いくつかの関連メーリングリスト、プロジェクトホームページにより告知し、FAX、MAIL、WEBによる受付を行った。2月17日の〆切り前にすでに会場の人数を超える 238名の参加申込みがよせられ、関心の高さが伺われた。

シンポジウムでは、まず、午前に3つの分科会を行い、「A. 個人(司会:慶應大学金子郁容教授)」、「B. 経済(司会:慶應大学田村次朗教授)」、「C. インフラ(司会:慶應大学政策・メディア研究科武田圭史氏)」の3つのテーマについて議論を行った。 各分科会には、大学、企業、政府の各界でこのテーマに取り組んでいる方々が集まり、 分科会Aには30名、分科会Bには16名、分科会Cには36名が参加した。 各分科会でどのような話題について話されたかについて簡単にまとめたトピックリストを作成し、シンポジウム参加者に配布した。

午後は北新館大ホールに会場を移し、慶應義塾大学から相磯秀夫教授の挨拶ではじまり、竹中平蔵教授による「21世紀型経済と情報インフラ」、村井純教授による「インターネット社会の緊急課題」というテーマでそれぞれの基調講演が行われ、最後に金子郁容教授の司会で「インターネット社会における信頼構築へのシナリオ〜経済・技術・個人」と題してパネルディスカッションが行われた。パネルディスカッションには、竹中教授、村井教授、の他、通産省から鈴木寛氏、業界から(株)デジタルガレージ社長の伊藤穣一氏、弁護士の牧野二郎氏、慶應大学から田村次朗氏 (各パネリストの略歴はこちら)がパネリストとして参加し、非常に幅の広い貴重な意見を戦わせた。

シンポジウム会場はほぼ満席で、7社の報道機関による取材も行われた。インプレス社からは、3月1日付けの Internet Watchで紹介記事が報道された。

シンポジウムの参加者によるアンケート結果では、回答者の83%が、期待通り、あるいは期待以上、という評価をし、95%の方がメーリングリストなどによる議論を継続したいという意向を示した。

シンポジウムの映像や分科会議事録は、1999年4月中にインターネットで公開を予定している。


■ 資料編