データベース概要 利用者・利用範囲: イントラネット内部 利用内容(例): 講演や執筆などの企画において、 依頼相手として適当な人物を検索したり、照会できるようなデータベース。 データベース上の情報項目は、必要に応じて随時登録・更新ができるものとし、 実際に即した柔軟な利用を実現させる。 利用方法: 汎用的なwwwブラウザを利用し、社内LANを経由して、 サーバ機に組み込まれたデータベースシステムに対してアクセスを 行なうことで、参照・登録・更新を行なう。 利用上の注意: 利用者は、あらかじめこのデータベース内に アカウント(ユーザ名+パスワード等の個人識別情報)を登録する。 version1.0サーバーは情報の転送方式としてHTTP/1.0を利用しており、 フォームの内容などはすべて平文でネットワークを流れる。 このため、利用環境としてはイントラネット内に限定するのが適当と思われる。 格納される情報の例: 登録内容(例): 人物情報(姓名、連絡先、分野、著書・業績…) 事例情報(件名、時期、場所、分野、関連する具体的人物…) 検索情報の例: 分野シソーラス 人物あいうえお順 時期/月日 ------------------------------------------------------------------------ version.1 システム 概要: クライアントでのデータ入力・検索・表示について、 HTML-FORMベースでの基礎的な利用が可能なものを作成する。 このために、基礎的なデータ査収を行ない、 オブジェクト構造のプロトタイピングを行なう。 これを格納するデータベースを作成する。 構成: オリジナルhttpd perl5,dbmによるネットワークサーバ+データベース。 データベースは、Javaのソースファイルを指定することによって、 クラス構造の定義を行う。 HTTP1.0に準拠したプロトコルによってWebクライアントと通信する。 データベースは、基本的にメモリ内のキャッシュに対して、 ハッシュ表アルゴリズムを利用してアクセスを行うため、極めて高速。 余計な機能の付属したhttpdや、煩雑なCGIプロセス起動のコスト、 CGIがデータベースサーバと通信するためのコネクションの確立など、 サーバ側で汎用的部品を利用するために処理が冗長であった部分を、 オリジナルのサーバシステムを製作することで統一、 開発や保守の効率化と性能の向上を実現。 データベースとしてはgdbmを採用しているため汎用的であり、 メンテナンスが容易。 データは、INTシグナルを受けてデータベースを自動的に保存するなど、 オブジェクト永続化の基本的な機能を実現。 HTML-FORMによるデータ入力・検索クライアント 検索情報をFORMによって選択・入力し、submitすると、 cgiにより結果が表示される。 一般的なwwwクライアントを利用できるので、 このデータベースの利用のために、 クライアントマシンを改めて設定する必要がない。 ------------------------------------------------------------------------ version.2 システム(予定) 概要 クライアントでのデータ入力・検索・表示の機能を実現する際のものとして Java Appletによるものとし、より高機能で簡便な利用を可能とする。 オブジェクト指向でのデータベースシステムの設計と実装を 行なうものに移行することにより、システムの利用と開発について、 より柔軟にフィードバックが行えるように、 またシステムのアップグレードが容易になるようにする。 構成 オブジェクト指向による開発: オブジェクト指向の概念を開発工程に採用することにより、 データベースとアプリケーションの開発プロセスが融和する。 これにより、開発と利用のフィードバックが容易となる。 Java技術利用によるプラットフォーム独立性: ハードウェア・OS非依存の業界標準言語であるJavaを採用する。 これにより、クライアントソフトウェアをWindows95,Mac,各種Unixなどの OSごとに別々のものを用意する作業が不要となる。 クライアントソフトウェアはAppletの形態を取ることにより、 動作環境として標準的なwwwブラウザを利用できる。 これにより、クライアントマシンごとにアプリケーションや 動作環境を個別にインストールする作業が不要となる。 サーバマシンのOSアップグレードやマシンの変更の場合に、 プログラムの移植や再コンパイルが不要となる。 異機種混在のマルチサーバーシステムへの移行に備えることができる。 データベースシステムのアップグレードパスの確保: 運用当初は、オブジェクトの永続化機構(データベースシステム)として、 フリーソフトウェアであるPSEを採用する。 これは、本格的なオブジェクト指向データベースシステムである ObjectStoreとAPI互換であるので、 将来的にPSEをObjectStoreに交換することで、 問い合わせの並行動作、障害復旧、動作中バックアップ などの、データベースシステムとしての 機能強化・信頼性向上が容易に可能である。 分散オブジェクトによるネットワーク親和性: PSEは単一のJava仮想マシン上で動作することを 想定して設計されている。 そこで、PSEをHORB,RMIなどの分散オブジェクト環境と併用することで、 PSEによって永続化されたオブジェクトを 複数のサーバー、複数のクライアント上のJava仮想マシンから 透過的に利用できるようにする。 また、分散オブジェクトの利用により、 一定のプロトコルに基づいてサーバーとクライアントが通信する 形でシステム設計を行なう必要がないので、開発が容易となる。 動作環境・システム上の要件 version.1 サーバ側 Perl 5.004 クライアント側 Netscape3.01またはInternetExplorer3.0(Netscapeを推奨) version.2 サーバ側 国際化された(日本語が利用可能な)Java Applicationの実行環境 servlet実行環境を備えたhttpd ObjectStore PSE 1.1 for Solaris2.5 for SPARC用API もしくは ObjectStore 1.1 PSE pro またはObjectStore version.5 クライアント側 国際化された(日本語が利用可能な)Java Appletの実行環境