初等中等教育におけるインターネットの教育活用

政策メディア研究科 1年 荒川 昭


1999年度に取り組んだインターネット教育活用

○商業データベース教育利用検証実験 

新聞記事(朝日・日経など大手の各新聞)などの商業データベースを利用させてもらった。

1年生は新聞検索の検索の利用の方法を学んだ。必要な情報を得るために絞り込み方などを学習した。

2年生は3学期のコンピュータの授業で、ディベートをおこない。その際に資料として図書の利用、インターネットの利用(サーチエンジン)、新聞記事の検索を活用した。生徒はこれらの資料をや自分たちの意見をまとめパワーポイントを作成、ディベートをおこなった。

授業は全6時間 テーマは制服、男女共学、学校週5日制、死期告知、首都機能移転、死刑制度についておこなった。

○遠隔教育の実践 (CECのプロジェクト) 

実践事例

医学部と普通部を結んで、デジタルボードを利用して、専門家参加型の遠隔教育

このプロジェクトは来年は「日米マルチメディア人体」のプロジェクトとして新しいプロジェクトとして取り組まれ、日米の中学生の学習環境や興味の違いをインターネットを通じてディスカッションしたり、質問をしたり、CD-ROMの媒体を利用して学習を続け、最後に日米で遠隔のりアルタイムの交流も予定されている。このような複数の情報やディスカッションをおこないながら共同学習していくものである。

○インターネットの授業実践 数学多解問題

実践事例

数学の問題をインターネット上で公開し、解法をかんがえる取り組み。

1999で数を作る問題、アキレスと亀という無限についての問題、星型五角形の角のaが180度になる理由や、マイナス×マイナスがプラスになる理由、数学は必要であるかなどについてを考える問題。

○普通部バーチャル労作展

NTTのCALATと共同事業(1997,8)をもとにして、普通部の労作展を題材にしてWEB上でも労作展が公開できるようようにしてある。労作展の作品の製作過程や作品の紹介、本人のインタービューなど。ただし、個人情報の問題があるので、すべてのコンテンツは公開できない。

コンテンツ

○NSEでの活動

村井研究室の初等中等教育のインターネットについての教育利用についての研究会グループの活動

主な活動内容 文部省指導要領などをよみ、情報の教科として教える内容についての議論、中学技術家庭の教科書内容検討など。また、ThinkQuestなどの支援に対する報告もなされた。

○航行型歴史データベースクロノスへの参加

主にSFC中等部での実証実験に参加し、評価などをおこなった。

SFCの中等部生2年生に対して、「国歌の成立」について事前にデータを入れておいてそれをたどるような形

で、歴史の関連づけなどを学習し、様々な国歌の成立について学習した。クロノスについて

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○モバイル実験

CECのプロジェクトで、生徒がモバイル機器をもってインターネットを利用していくとどのような活動ができるかの実験。

教室という閉鎖的な空間から、開かれた空間が学習の場にかわる。

分散環境での学習、コミュニケーションの増加による学習内容の変化、リテラシー向上による学習内容の変化.について実践中

○中学生の授業用コンテンツ作成

数学に関してコンテンツ作成と、授業のビデオを公開する予定である。

コンテンツ

○コンピュータの授業時にインターネット指導

週1時間の授業の際の倫理面、リテラシーなどの指導

○インターネットの活用事例集編集

CECのインターネット実践校の教育実践事例からインターネットの教育利用に

斬新で、インターネットの特性を生かしてある事例集を編集


成果

・全国教育工学研究協議会 岡山大会発表 普通部での取り組み

・CEC デジタルボードを利用した遠隔教育