5. まとめ

本研究プロジェクトでは、最新の高度のセンシング技術を持つ入力デバイスを生かした画像処理アプリケーションの開発を行った。人工網膜カメラ、ハイパースペクトラルカメラ、超高精細(SHD)カメラといった優れた入力デバイスを利用して、画像処理の側面からコンピュータが人間の持つ高次の知的活動を実現することの第一歩を踏み出せたと考えられる。

これら入力デバイスの利点を生かすことで、短期的により大きな成果を挙げることが可能になった。ソフトウエアですべてのシステムを構築するよりも、はるかに簡単に対象を認識するシステムを構築できたのが、本研究で得た最も大きな成果である。コンピュータの性能やネットワークの環境が整備される中で、コンピュータが我々の知的活動を支援する、という観点から本プロジェクトが大きなブレイクスルーを示すことができた。