今後の課題

今回の解析により、好熱菌と常温菌間のアミノ酸置換傾向の顕著な組み合わせは
実証できたが、多少問題点があるため統計学的検定の手法を見直す必要がある。
そして、アプローチの異なる検定手法により共通点を見いだすことを考えている。

その解析が終了しだい、顕著な組み合わせがどの部位で起っているものなのかを
特定し、局所的な部位の二次構造解析を行い、生物現象と結びつけ説明を
行う。

行う二次構造解析は以下のものである。

●GCG
●二次構造予測 dsc peptide
●膜貫通領域予測 coils
●配列モチーフ検索 hmmpfam etc
●蛋白質の部位局在性予測 psort2
●ドメイン領域予測

すでにこの二次構造解析も準備段階ながら、解析をスタートさせている。
(そのサンプル図は上図。タンパク質の立体構造とアミノ酸置換パターンをブラウザベースであらわしたもの)

全ての解析が終了し次第、この春学期中にも全ての結果をまとめ、論文を投稿する予定である。
また、今後は新しく鶴岡に出来る「先端生命科学研究所」との
コラボレーションを活発に行い、コンピュテーショナルな
解析結果を実験系の方に生かしていく。

そうすることによって、本研究はさらなる発展をしうるものであると確信している。


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