2000 年度森泰吉郎記念研究振興資金
研究成果報告書
研究題目 |
:
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ラティス構造をもつ3 次元形状間の融合演算に関する研究 |
プロジェクト名 | : | サイバーワールドモデリングと医学への応用 |
所属 |
: |
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 修士2年 |
学籍番号 | : | 89932333 |
ログイン名 | : | hidec |
名前 | : | 山田英史 |
研究成果
IPAプロジェクト「次世代テレプレゼンス支援環境の研究開発」
斎藤研とのIPAプロジェクト「次世代テレプレゼンス支援環境の研究開発」
を通して、3次元Computer Graphics(以下CG)の教育ソフトウェアの開発
、遠隔講義、IPAドキュメント作成に携わりました。
具体的な作業内容は以下の通りです。
1.ソフトウェア開発
WEBベースの3次元CG教科書、教科書での勉強の実習として利用する「は
にわモデラー」「はにわレンダラー」をプロジェクト諸氏と開発しまし
た。その中でも私は特に「はにわモデラー」の形状変形コマンドクラス群
のインプリメントを行いました。
2.遠隔講義
実証実験において全8回の講義のうち、講師とTAを担当し本ソフトウェアを
利用した遠隔講義と操作指導を行いました。
3.IPAドキュメント作成
IPA提出用ドキュメントを作成しました。ソフトウェアの機能紹介、設計書
、実験書など。参考資料:
・はにわモデラー・レンダラーのホームページ
・学会への論文投稿
修士2年春学期から「3次元形状の切り貼り(カット&ペースト)操作」というテーマで研
究とプログラムの実装を行い、その成果として論文を作成し日本最大のCG学会であ
るNICOGRAPHへ投稿した(査読付き)。その結果、優秀論文賞を受賞した。タイトル :「局所的詳細化に基づく細分割曲面接続手法」
著者 : 山田英史 千代倉宏明 金井崇
概要 :
本論文では、細分割曲面形状同士を接続するための新しいモデリング手法を提案
する。細分割曲面形状同士を接続するために、細分割曲面の制御メッシュを再構築
し接続形状を定義する。本手法は、細分割曲面の制御メッシュの局所的な詳細化を
基本にしている。入力された2つの制御メッシュの干渉から、制御メッシュを局所的に
詳細化し接続することで制御メッシュの接合部分から離れた領域の変形を抑えること
ができる。本手法によって、細分割曲面の任意の一部分を他の細分割曲面に貼り付
けるといった3次元曲面形状のペースト操作を実現する。本手法により細分割曲面形
状のインタラクティブなモデリングを支援することができる。
・修士論文の作成
以前提案した接続手法を拡張し、修士論文としてまとめた。
「局所的細分割に基づ く任意3角形メッシュの接続操作」というテーマで修士論文を作成した。タイトル :「局所的細分割に基づく任意3角形メッシュの接続操作」
参考資料: はにわモデラー・レンダラーのホームページ