学校外の環境の初等・中等教育のインターネット利用

          政策メディア研究科 2年 荒川 昭


○学校の情報をインターネットを利用して公開することを考え実施した。

保護者は学校の中の情報を知りたいと思っているが、あまり知ることはできていないことがわかった。

学校での活動は、個人情報のこともありインターネット上に公開していくことは、難しい面もある。

まず学校の活動については、従来、部活動や学校行事などをホームページ上で公開して行くことは

おこなわれている。従ってニーズが高いと思われる学習面についての公開について検討してみた。

しかし、実際に検討に入ってみると、授業の教材についても教科書としての利用は許可されていても

インターネットのWEB上には張り付けることができない資料が多く、目的を設定しないで一概に公開

するだけでは著作権の方を含めて問題となる。このような背景のなか、文部科学省 デジタルコンテンツの

委託研究に参加。コンテンツを開発することになった。プロジェクトの詳細

○修士論文「初等・中等教育における授業のデジタル化の研究」としてとりくんだ。


 

 

 

 

 

 

 


開発されたコンテンツ  教科書94

               教科書95

               教科書96

               教科書151

今までに取り組んだインターネット教育活用

○商業データベース教育利用検証実験 

新聞記事(朝日・日経など大手の各新聞)などの商業データベース利用実験のプロジェクトに参加。

2000年 こちらで与えた課題、シドニーオリンピックで金メダルをとった選手や省庁合併や人型ロボットの問題について

データベースを利用して調べた。

1999年 1年生は新聞検索の検索の利用の方法を学んだ。必要な情報を得るために絞り込み方などを学習した。

2年生は3学期のコンピュータの授業で、ディベートをおこない。その際に資料として図書の利用、インターネットの利用(サーチエンジン)、新聞記事の検索を活用した。生徒はこれらの資料をや自分たちの意見をまとめパワーポイントを作成、ディベートをおこなった。

授業は全6時間 テーマは制服、男女共学、学校週5日制、死期告知、首都機能移転、死刑制度についておこなった。

○遠隔教育の実践 (CECのプロジェクト) 

実践事例

医学部と普通部を結んで、デジタルボードを利用して、専門家参加型の遠隔教育

このプロジェクトは来年は「日米マルチメディア人体」のプロジェクトとして新しいプロジェクトとして取り組まれ、日米の中学生の学習環境や興味の違いをインターネットを通じてディスカッションしたり、質問をしたり、CD-ROMの媒体を利用して学習を続け、最後に日米で遠隔のりアルタイムの交流も予定されている。このような複数の情報やディスカッションをおこないながら共同学習していくものである。

○インターネットの授業実践 数学多解問題

数学の問題をインターネット上で公開し、解法をかんがえる取り組み。

1999で数を作る問題、アキレスと亀という無限についての問題、星型五角形の角の和が180度になる理由や、マイナス×マイナスがプラスになる理由、数学は必要であるかなどについてを考える問題。

○普通部バーチャル労作展

NTTのCALATと共同事業(1997,8)をもとにして、普通部の労作展を題材にしてWEB上でも労作展が公開できるようようにしてある。労作展の作品の製作過程や作品の紹介、本人のインタービューなど。ただし、個人情報の問題があるのでコンテンツは公開できない。

○NSEでの活動

村井研究室の初等中等教育のインターネットについての教育利用についての研究会グループの活動

グループによる報告会。協調学習についての話し合いや教育実践の事例について話あわれた。

主な活動内容 文部省指導要領などをよみ、情報の教科として教える内容についての議論、中学技術家庭の教科書内容検討など。また、ThinkQuestなどの支援に対する報告もなされた。

○航行型歴史データベースクロノスへの参加

慶応普通部での実証実験に参加し、授業の構成、評価などをおこなった。

普通部2年生に対して、「コンピュータ技術の歴史」について、テーマを事前に各自で決めて、

コセットから暦象をつなげて、テーマをよく表す出来事を表す課題。グループ学習

クロノスについて

cm1.jpg (26001 バイト)

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○モバイル実験

CECのプロジェクトで、生徒がモバイル機器をもってインターネットを利用していくとどのような活動ができるかの実験。

教室という閉鎖的な空間から、開かれた空間が学習の場にかわる。

分散環境での学習、コミュニケーションの増加による学習内容の変化、リテラシー向上による学習内容の変化.について実践中

コンテンツ

○コンピュータの授業時にインターネット指導

週1時間の授業の際の倫理面、リテラシーなどの指導


成果

・全国教育工学研究協議会 岡山大会発表 普通部での取り組み

CEC デジタルボードを利用した遠隔教育

・修士論文「初等・中等教育における授業のデジタル化の研究」

CEC 「学外インターネット利用情報共有利用構築実験」