2001年度森泰吉郎記念研究振興基金研究助成 報告書研究成果
プロジェクト科目助成費-A(大学院プロジェクト科目研究)
A-1 モービル広域ネットワーク 村井 純
モービル広域ネットワークでは、研究分野に関係する技術情報に関して意見交換
するため、ワークショップの運営を行い。そのワークショップで積極的に活動した。
2001年度は以下のワークショップを計画・実施した。
- 高精度測位社会基盤フォーラム テクニカルワークショップ
- インターネットと自動車 ワークショップ
高精度測位社会基盤フォーラム テクニカルワークショップ
ワークショップ実施の概要
以下の概要でワークショップを実施した。
- 日時
-
平成13年6月19日(火)
13:30-16:30
- 場所
-
目黒区駒場4-6-1
東京大学生産技術研究所内B棟Bw701会議室
- プログラム
-
- 開催の挨拶(東京大学 柴崎)
- Pseudoliteの概要(DXアンテナ 河口)
- スードライト技術評価の検討
- 基礎技術の検討(日立製作所中央研究所 岩村)
- シームレスな測位の検討(東京大学 小西)
- ナビゲーション分野での応用(KDD研究所 松本)
- インフラとしてのネットワーク技術の必要性(慶應義塾大学 川喜田)
- 高精度測位への可能性(東亜建設 増田)
- スードライト技術詳細(IntegriNautics社 Stewart Cobb Ph.D)
- スードライト技術の現状(同上)
- 実際システム(IN400)の紹介(同上)
- 質疑応答
ワークショップでは、Pseudoliteに関係する技術の発表と議論を行った。
Pseudolite IN400の開発者であるIntegriNautics社 Stewart Cobb Ph.Dを招聘し、
講演を行った。また、Pseudoliteの実現や運用に必要不可欠な技術に関しての発
表と議論を行った。
モービル広域ネットワークの川喜田佑介による発表では、Pseudoliteを実際
に設置する際に必要となるコミュニケーションについての議論を行った。
Pseudoliteを設置する際に、衛星番号の割り振りをネゴシエーションするプロト
コルの必要性について示した。また、そのプロトコルの機能として、初期化の手
順として時刻情報の入手、時刻同期、位置情報の設定を提案した。定期的な手順
として、位置情報の微調整が必要であることを示した。質疑応答では、実際のプ
ロトコルの内容についてなどの広範な意見交換が行えた。
モービル広域ネットワークの研究分野に関連する今後の課題として、Ad-hocネッ
トワークを研究開発し、Pseudoliteをその環境でどうさせる研究を行う必要があ
ることがわかった。
モービル広域ネットワークからは、政策・メディア研究科 川喜田佑介等が参加
し、発表などを行った。また、ワークショップ運営の補助を担当した。
インターネットと自動車 ワークショップ
ワークショップ実施の概要
以下の概要でワークショップを実施した。
- 日時
-
平成13年7月18日(水)
13:00-17:30
- 場所
-
神奈川県藤沢市遠藤5322
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスΩ(オメガ)22教室
- プログラム
-
- ご挨拶(慶應義塾大学SFC研究所所長 村井純)
- インターネット自動車コンソーシアム(慶應義塾大学SFC研究所 植原 啓介)
- 交通管制システムにおける携帯電話応用システムの一つであるプローブ情報の活用について(社団法人 新交通管理システム協会 阿部 朋明)
- 行政からみたインターネットITSへの期待(経済省 堀口 光)
- プローブ情報システムの研究 (財団法人 自動車走行電子技術協会 福本 克明)
- 自動車とインターネット--空間をセンスする。空間を創造する(インターネットITSプロジェクト 砂原 秀樹)
- 車載システムとインターネットITS(デンソー 時津 直樹)
- ITSにおける安全運転支援システムと道路プラットフォーム(埼玉大学工学部 長谷川孝明)
- キャンパス内運用を目指した自動運転評価システムへの取り組み(慶應義塾大学環境情報学部 大前 学)
- 位置情報を活かすPCアプリケーションの可能性(ソニー 坂東 浩之)
- レーダーGIS(デジタルウェザープラットフォーム 橋本 宏幸)
- SH-4評価ボードとIPv6の実証(ガイオ・テクノロジー 金子 均)
- 総括
モービル広域ネットワークからは村井純、植原啓介が発表をし、村井純による基
調講演に続いて、植原啓介によりSFC研究所インターネット自動車コンソーシア
ムの紹介が行われた。また、モービル広域ネットワークの多数のメンバ(20人程
度)が参加した。また、ワークショップ運営を行った。