Emergence / 創発全体性 マルチエージェントシステムにおける全体的系とその挙動の創発
分散型のネットワークシステムを組み込むことにより
 「4つのデータ(風量・角度・左右ルーバー角度)を比べあい、情報をリレーしながら、建物全体として、より効率のよい方法で
  通風を確保する」システムが創発される。
Examples:

 外部環境として
  風が強すぎれば、お互いに強く干渉しあいながら、風下の一部を除いて全体がしまる傾向へ
  風が弱いか無風ならば、お互いがあまり干渉せずに、全体的に開く傾向へ
  建物壁面の間の風速差が大きいならば、お互いが干渉しあいながら、最も効率的に自然換気を行える限られたルーバー窓だけ
  開くようになり、他のルーバーは閉じた状態へと移行していく。

 内部環境として
  可動式の間仕切りによって、プランが変更され、それまで採用されていた自然換気経路が断たれた場合、
  次の自然換気経路をルーバー間で探しだす。(下図参照)

 『外部環境の変化がファサードに変化を与えるだけではなく、内部環境の変化もファサードに変化を与えることとなり、
  内外部両方の動態的な環境変化をクロスオーバーさせることができる。』