2000年6月現在、ヒトゲノムの読み取りが終了し、ヒト以外では現在までに 60を越える生物種の全ゲノム配列がパブリックなデータベースに格納されている。 これにより、解析の対象が非常に広がり、より多様な研究を行うことが可能と なった。
2001年4月より鶴岡市に「鶴岡タウンキャンパス慶應(TTCK)」として、 「IT主導型バイオサイエンス」の世界の拠点である「先端生命科学研究所」が新設 された。同時に、 この鶴岡新キャンパスの「先端生命科学研究所」と連携 して半期合宿形態で集中的に遺伝子工学実験を実習する「バイオキャンプ」プログ ラムが開始された。
これにともない、情報科学と実験科学のさらなるコラボレーションが促進され、
今年度のサブプロジェクトの研究内容にも反映されている。以下に、その概要と
実績を示す。
国内外で冨田研究室の「遺伝子情報解析プロジェクト」は大きな役割を担い
つつある。
と同時に、「鶴岡タウンキャンパス慶應(TTCK)」の「先端生命科学研究所(IAB)」
において、バイオシミュレーション(E-CELL)、実験系(プロテオーム解析、
ゲノムシーケンス)とともに、生命体の全体像を理解するためのコラボレーション
の重要な一角を担っている。
学部生の育成と共に数多くの結果が既に出てきている。また、学部生を中心とした
汎用配列解析ソフト「G-language」の開発に伴い、研究効率のアップも見込まれる。
これにより、今後数年のうちに更なる成果が期待される。
今後も積極的に研究活動を続けていきたいと考えている。