この作品は、7種類の音の素材と、それによって作り出される音の塊によって構成されている。それぞれの音の塊は、アルゴリズミック・コンポジションによって作られた短い楽曲となっている。この作品の内部では、この短い楽曲が楽曲の中で幾重にも重なりあい、さらに大きな部分的楽曲が作り出される。楽曲全体はこの部分的楽曲がさらに重なり合うことによって形成される。
短い楽曲(=音の塊)を作曲するアルゴリズムは、擬似乱数を用いて以下の3つ
の要素を決定している。
- 塊を構成する音の数
- それぞれの音の発音される時刻
- 左右の音の大きさのバランス(パンニング)
この作品の音の塊の生成には、CMaskを、音の塊の生成にはCsoundを用いている。
楽曲全体の構成は、あらかじめグラフ用紙上で行い、マルチトラックの編集ソフトウェア上で、構成プランに基づいて編集を行った。ソフトウェアはCool EditPro 2.0を用いた。
アルゴリズムのソースコード(一部)
楽曲の構成図
楽曲