5.感想:開発を通して感じたこと
もともと場所や物と情報の乖離(リアルとバーチャルの乖離)が進む中で、現状の情報技術を組み合わせることによって、その差を埋める工夫の余地がまだまだたくさんあることに気がついた。
システム自体は観光システムとして作成したが、基本的には観光以外のどのような場面にも汎用性が効くシステムである。困ったときや疑問に思ったときにどこでもすぐに情報得ることができるシステムができないことのほうがおかしいという発想の転換が今回の携帯電話を活用したシステムの完成へと導いた。
現在携帯電話を保有し、活用している人の数は年々増加している。PCを活用してインターネットを閲覧することよりも携帯電話で閲覧するほうが簡単であることは間違いない。そのようなユースウェアとしての携帯電話の活用の提案を行っていくことは今後も携帯電話がどんどん進化していくことが予想される点でも望まれることであると思われるし、高校生にとっても身近な携帯電話を活用するという点でも興味が持ちやすく、普段使い慣れた携帯電話を活用することを通じて「情報」とは何かを考えるきっかけになれば、情報に対する苦手意識は薄れるように思われる。
このようなツールを通して理解してほしいことは
コンテキスト情報を可視化
することによって、人の想像力を豊かにすることができるということである。そのようなことを自然と行えるようになれば日々行う衣食住を楽しくおこなえるし、モノの来し方、行く末に対する関心をもち、私たちの暮らしを取り巻く環境に対して自然にまなざしを向けるようになるであろう。