研究方法

 研究は以下の4ステップを繰り返すことによって行い、シミュレータやモデルの改善へと繋げていく。

@ 市遷移シミュレータの構築

A 都市の仕組み(モデル)の提案

B 提案したモデルのシミュレーション

C 結果(CGと機能的数値)の分析

 研究対象は東京駅八重洲口から地下鉄茅場町駅の間に位置する約75haの長方形状の地域であり、既存法規の特徴が都市形態に顕著に表れているのが特徴である。当地区において2000年から2050年までの都市の移り変わりをシミュレータによって再現する。シミュレータの開発にはCADソフトVectorWorksのプログラミング言語VectorScriptを使用し、基盤システムはセル・オートマトン理論である。シミュレーションでは再編による敷地形状、建物の高さ、オープンスペース、という三つの要素の変化をモデル化する。不確定要素の決定には、寿命は建物は大きいほど長い、敷地再編は利益が生じる場合に行われ易いといった一般傾向と乱数を取り込んだ数式を使用した。

対象地