Kuratorium Wiener Pensionistenheime
Kuratorium Wiener Pensionistenheime
ウィーンの西部、緑が多い岡の上に位置し、静かな土地である。
都市部からトラムといわれる路上列車で30分ほど離れるが、ウィーンの人は
高齢になるとこちらの地域に住む傾向があるという。
高齢者用集合住宅で、契約によって入居する。
健康な高齢者用シングルルームと、ダブルルーム(夫婦用)があり、
ケアが必要になると、nursing-care付きの部屋に移動する。
「永住」か「賃貸」かで料金が異なる。
家具は、基本的に自分でそろえ、自由にインテリアをつくることができる。
6−7階建ての建物が、道をはさんで2棟あり、食事は一方の棟の地下で作っている。
(もう一方の棟へは地下のトンネルを通じて運ぶ仕組みになっている。)
月単位で契約するか、日単位で契約するか、両方がある。
基本料金:シングル30−35m2 EUR 1080/月 EUR36/日
ダブル 45−55m2 EUR 1869/月 EUR62.3/日
オプショナル追加料金(/日):
nurse-appartment(看護婦が常駐する建物)永住:EUR107 賃貸:EUR71
nurse-station(各階にナースステーションがある建物)永住:EUR107 賃貸:EUR71
special nurse-station(重度の看護が必要な人向け)永住:EUR160 賃貸:EUR124
その他、食事のオプション追加料金がある。
1.オーストリアの施設利用者
オーストリア全体で施設は72000床あり、
うち12000−14000床は生活用である。
残り60000床程度で看護が必要となっている。
2.利用者の質の変化
10年前(90年代)であれば、利用者のうち50%が家事サービスを利用する人で、
看護を必要とする人は50%程度でしかなかったが、最近は利用者のうち90%
が看護を必要とするようになってきている。
3.施設とサービス

エントランス、廊下
食堂、毎朝、朝食時に全員来ているかを確認する。夕食等は、部屋で取ることも選択可能。


個室の様子(右側奥にダイニングテーブルとベッド有り、健康な人のアパートメント)、
シャワールーム(車椅子で入りやすくなっている)、外観


最上階にあるリハビリルーム、サウナ、最上階からの景色
地下にあるレクリエーションルーム(図書室、卓球、ボーリング、ミーティングスペース)
動物セラピーなどの他、音楽療法などがイベントとして行われ、定期的に医師が訪問する。
基本的に、疾患の場合は病院へ転院することになる。永住の場合、その場合の部屋を確保
できる。