2004年度森泰吉郎記念研究振興資金 研究者育成費 成果報告書 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 修士1年 勝本雄一朗 |
1.研究課題名 香りを聞いて想像を楽しむエンターテイメント"Nozoki-Hana"の提案
2.研究概要 本研究は、五感表現への注目を背景に、"香りを聞く"というコンセプトのもと、想像を楽しむエンターテイメント"Nozoki-Hana"を提案し、Nozoki-Hanaを支えるシステムとして"Transmission"を開発した。
3.Nozoki-Hana概要 ◇本研究において提案するNozoki-Hanaは、ロケーション・ベース型のエンターテイメントであり、日本の伝統芸能"香道"の"香りを聞く"という比喩に着想を得て作られた。Nozoki-Hanaは香りを受動的に嗅ぐのではなく、能動的に嗅ぐエンターテイメントである。これにより先行事例では困難とされていた表現的・技術的な問題を克服している。 ◇Nozoki-Hanaは香りの持つ記憶を想起させる力(プルースト効果)に準拠している。思い出の香りを嗅ぎ、さらに香りの鳴き声(香りと関連する音)を聞くことで、より豊かな想像を楽しむことができる。 ◇Nozoki-Hanaは、"カレーの匂い+小学校の給食の音"といった組み合わせを4つ用意している。香りに音を組み合わせた理由は、香りのみでは抽象的過ぎて、観客に一定のイメージ・メッセージを与えることができないためだ。 Transmission: ◇Nozoki-Hanaは以下のケースでの使用が考えられる。
4.成果と展望 ・稲蔭研究室最終発表会"Rising"(2005/02/15)に出展
Yuichiro Katsumoto |
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