2004年度秋学期プロジェクト活動成果報告書

政策・メディア研究科 修士課程1年
泉和宏
80424173

研究テーマ

3DCGキャラクタの手の新たな表現手法の研究と提案

研究概要

3DCG映像コンテンツを制作する上で登場キャラクタのモデリング及びアニメーションは、 そのコンテンツの完成度・評価を左右する重要なファクターの一つである。 本研究は演劇や舞台などで扱われるパフォーミングアーツ分野の動きの要素を3DCG映像コンテンツに取り入れることで キャラクタの表現の幅を広げ、手のアニメーションの効率化を図る手法の研究・提案をすることを目的とするものである。

今学期の活動内容

1,資料収集
先学期より引き続いて書籍・文献等からの資料収集を行った。 本学期では特に質感設定・ライティングに関する資料の収集を行った。

2,サンプルコンテンツの制作
環境情報学部2年荒川大輔の企画立案による3DCG映像コンテンツ『少年とネコ』の制作に参加、 修士2年下澤章吾と修士1年竹内一信を含む4名で制作を行った。 主にコンテンツ内の全環境のモデリングから質感設定、ライティングを担当した。 以下はそのスクリーンショットである。
truck.jpg(13211 byte) env.jpg(14322 byte) scene.jpg(12587 byte)

3,漫画コンテンツの制作
金子満教授が執筆する『コンテンツ工学事始め』という本へ挿入する、 漫画コンテンツの制作を修士2年下澤章吾、修士1年竹内一信と共に現在行っている。 こちらも環境のモデリング・質感設定・セットアップを主に担当している。 以下は制作中の舞台環境のスクリーンショットである。
truck.jpg(13211 byte) env.jpg(14322 byte) scene.jpg(12587 byte)

今後の活動計画

1,資料収集
書籍・論文等の資料の収集を引き続き行っていく。 来期は特に、得られた情報の整理を中心に行っていく予定である。

2,ヒアリング
実際の制作現場へのヒアリングを行うことで本研究の有用性を検証する。

3,研究計画の立て直し
以上を元に研究計画の立て直しを行うと共に研究手法の修正を行っていく予定である。

参考文献

[1]メディアコンテンツの制作
金子満著、財団法人画像情報振興協会、1998.5

[2]デジタルアニメマニュアル 2003-2004
デジタルアニメ制作技術研究会編、2004

[3]ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法 -The Illusion of Life-
徳間書店、2002.4

[4]テクスチャ教科書
武田哲也著、株式会社ボーンデジタル発行、2004.9

[5]ローポリモデリング −3DゲームのためのCG制作入門
海賊屋著、秀和システム発行、2004.2