森基金活動報告書「難民支援におけるナレッジ・マネジメントの可能性」

政策・メディア研究科修士1

奥本 将勝  学籍番号80424355

 

・タイにおける難民キャンプへの視察と国連大学大学院講座における活動

20049月に東南アジア(タイ、カンボジア)へ向かい、タイにおけるミャンマー難民キャンプへ視察を行った。タイとミャンマーの国境近くに存在するメラ難民キャンプを訪れ、その支援を行うNGOに対してインタビュー調査を行った。また、タイのカーチャナブリーにおけるUNHCR地域事務所を訪ね、タイ難民キャンプについての状況と今後の展開について、話を伺った。カンボジアにおいては、プノンペンに滞在し、カンボジア国内避難民として、20年近く国内避難を行っていた人々に会い、話を聞くことができた。その後、200410月以降、「2004年 度秋学期国際連合大学大学院総合講座」に慶応義塾大学から参加し、留学生を含めた他大学の大学院生と共に、毎週土曜日に「多発する紛争・要因・予防・国際 的対応」テーマとして、この分野の研究者、実務者に講義をして頂き、幅広い知見を得ることができた。結果、タイでの難民キャンプ視察による情報を基に、個 人研究として、「人間の安全保障から見る難民支援」を英文レポートとして提出した。

 

・香川研究プロジェクトにおける活動

2004年度秋学期研究プロジェクト「超地域・超領域のガバナンス」(香川敏幸教授)に参加し、個人研究の発表および、開発をテーマにしたグループワーク活動によって、後輩の学部生の指導にあたった。また、その成果として、2,3月中にCOEワーキングペーパーを「難民支援」をテーマとして提出する予定である。

 

・その他

9月以降主に、FASIDJICA、 外務省主催のシンポジウムに参加し、現場に携わる方々と意見交換を行った。現地での支援方針、その形態はどのようなものか、幅広い知見を得た。また、各国 大使館の方々に難民支援の状況について話を伺った。また、国際開発協力論(後藤一美法政大学教授)の授業に参加し、研究に対する示唆を受けた。

 

以上から、森基金の活動報告書とする。本来今年度希望していた、ワシントンにおけるブルッキングス研究所へのインタビュー調査については、今学期の活動をまとめた上、今年8月以降、フィールドワークとして進めたいと考えている。