平成16年度 活動報告書

慶應義塾大学大学院政策メディア研究科

修士 1年 学籍番号:80425663

茂木 真樹 

ネットワークガバナンスプログラム

ネットワークコミュニティープロジェクト在籍

 

『アマチュア音楽家の活動促進におけるマッチングシステムの有効性と限界について』

 

.研究の背景および概要

今日、日本におけるアマチュア音楽家(厳密な定義は未確定。暫定的に、音大を卒業したが、未だ音楽活動のみでは生計をたてられない人とする。ジャンルも暫定的にクラシックに限る。)が、そのスキルを活かした活動できる機会は十分でない(機会的失業)。その一方で、クラシック音楽業界全体では、企画運営スタッフから、実際のイベント等でのパフォーマーにいたるまでの人材不足が叫ばれている。また、結婚式場やレストランなどへの宅配演奏から生涯学習の講師等、潜在的市場は少なくない。このように、活動の機会を探すアーティストがいる一方で、アーティストおよび、専門知識・スキルを持った人材のニーズがあることから、既にいくつか存在する人材バンクのマッチングの機能に、其々のアーティストの活動、目的に沿ったサポートする、サポート機能が加えることによって、あーティストの定期的な活動スタイルを模索する。

 

.今年度の活動概要

今年度は、主に、文献調査、先行研究調査、アーティストインタビュー等を行った。インタビューは主に予備調査であり、アンケート等の量的調査、および実験は来年度行う。

 

3.インタビュー経過

3−1:音楽家

音楽家の多くは、幼いころからピアノあるいは、それぞれの専門の楽器を始め、その他ソルフェージュ、楽典等の勉強も並行して行っている。高校、あるいは大学で音楽専門の学校へ入学し、大学卒業後も大学院、留学と、普通大学に進学した学生に比べ、学生生活を長く過ごす割合が多い。器楽専門の音楽家は比較的早い段階で芽が出るが、声楽や作曲等に関しては、30過ぎまで芽が出ないのが平均的である。その間の生活費は1.親、2.アルバイト、3.奨学金とあるが、奨学金をもらえるのは、特定のコンクール等で上位をとったごく一握りであり、入賞すると海外留学及び留学中の学費等免除等も行われる。傾向として、まず、大学卒業の時点で一つの契機があり、その次に25歳、30歳を契機に活動の機軸を変える。また、親の定年等も、活動を限定する要因となり得る。アルバイトの内容は、必ずしも音楽関係のものではない。以下は声楽を専門とする25歳女性学生の過去5年間のアルバイト経歴である。

 

アルバイト例 (声楽A)

<音楽関係外>

1.学習塾講師:継続期間 約10ヶ月 合計収入 約80万円

2.電話受付:継続期間 6ヶ月 合計収入 約45万円

3.通信添削:継続期間 3ヶ月 合計収入 約5万円

4.派遣  :継続期間 10回 合計収入 10万円

<音楽関係>

1.ガラコンサート

内容 地元合唱団定期演奏会にて、オペラ抜粋 ソリスト6人 ピアニスト2人

全体稽古12時間及び当日 自主練習期間 一月弱 収入 6万円

  紹介形態 知人紹介→オーディション、  

2.ソロ

  内容 司祭追悼演奏会にて、レクイエム(3分のみ)ソロ 

練習特になし 拘束時間 約3時間 収入 2万

紹介形態 知人紹介

2.合唱

内容 プロ交響楽団定期公演の合唱団として約1時間 合唱約80人の二日間

計二回公演 全体稽古20時間 リハ当日10時間 収入 4万円弱

  紹介形態:大学紹介

3.合唱

内容:世界的ピアニストのプロジェクト、日本人合唱40人、海外の合唱団員60人約40分 全体稽古 約20時間 リハ当日約6時間 収入 約1万5千円

  紹介形態:大学紹介

4.合唱

内容 某銀行合唱団の第九公演の合唱エキストラとして 100人規模トラ約10人約20分 練習特になし 拘束時間 約5時間 収入 2万円

紹介形態 知人紹介

5.合唱

内容 短大定期演奏会の合唱エキストラとして 400人規模

全体練習1時間 個人練習特になし 拘束時間 約1日半 2回公演 収入 3万円

紹介形態 知人紹介

 

定期的なアルバイトとしては、普通大学の学生とあまり変わらない。音楽関係のアルバイトについては、不定期であり、その収入も、拘束時間や練習時間に比例しない。例えば、合唱等の依頼で既にレパートリーにある曲であれば、ほとんど練習なしで高収入を得ることもできる。しかしながら、アルバイトに関する本心は、「今は勉強の時期なので、音楽関係に関しては、勉強になるものならやりたいが、そうでないなら、あまりやりたくない。同じ曲をやると、そんなに勉強しなくてもできてしまう。将来自分のレパートリーとなるような、レパートリーを広げるような機会、新しい曲がやりたい。」

「一番やりたいのはオペラの舞台、やっぱアリア1曲だけでは勉強として不足。オケでできたら最高。その次はガラコン。歌っていて楽しい。宗教曲や合唱等のソロは、自分で勉強しても歌う機会がないとわからないところがあるから、仕事をもらうことによって、そこで勉強できる。今後の仕事とのほとんどはコレになるだろうし・・・・・・合唱の仕事は指揮者による。指揮者がコバケンレベルなら・・・・・・じゃなかったらよっぽどお金が良くない限り、やらない。だったら、普通のバイトをやる。今は、お金よりも、ソリストとしての機会をもらえるならやりたい。お金を払ってでもソリストをやりたいという人もいる。」

このように、音楽関係の仕事に関して、お金をあまり第一目的としていない様子が伺える。その他、音楽教室等、個人教授等のアルバイトを行う学生もいるが、「教えることが目的ではない。舞台に立ちたいだけ。教えるという行為は生活のため。バイトとしてはできるかもしれないけど、足掛けでやりたくない。今は慰問だろうと、ボランティアだろうとやる。」という意見もある。注目すべきは、音楽関係の仕事の収入面、曲目等の条件の良いもの多くが知人による紹介である点である。知人による紹介はこのほか、お金にならない紹介もいくつかある。知り合いのツテの輪を広げることは好条件の活動を行う上での重要なカギであり、それは仕事をすることによって広がる。また、共演、鑑賞経験、あるいは特定の団体に所属したりすることによって、広がる。しかしながら、いずれも、必ずしも、定期的なものではない。

現状として、定期的にできる音楽家のやりたいような仕事はないといってよい。その為、多くの学生がお金を払って出るコンサート(ノルマ)をこなす。「自分にあったものを演奏できるし、会場もちゃんとしてるし、観客も来るし、偉い人来る。機会を金で買うみたいなもん。」そんなにも機会がないのであれば、なぜ、自分たちで企画しないのかと、調べたところ、何度も話にはなり、プログラム等も作るのだが、企画倒れになってしまうという。「結局、自分たちは音楽家(演奏する側)だから、企画までは手が回らない。企画側の人が周りにいない。」という。企画等の人と、出会う機会はあまりないようである。音楽以外のジャンル、例えば演劇等の人との交流傾向については、ほとんど見られない。その理由は今後追跡予定である。

 

3−2:演劇

ここで、比較のために演劇の学生の意見を参照する。

演劇を続ける学生は、傾向として中学、高校の演劇部等でそのキャリアをスタートし、大学入学後、劇団に入団、あるいは主宰するなどして本格的に活動する。大学は、演劇専門の学校へ入学する人と、普通大学に入学する人と二通りある。演劇家と音楽家の違いはいくつかある。

<活動内容>

大学卒業後、劇団を旗揚げ。生活費は親からはもらわず、アルバイトで賄い、その他客演などは、「お金はもらえないけど、払うこともない。自分の普段やらないようなもの、その団体特有の例えば、パフォーマンス的なものを学ぶためにやってる。」特徴的なのは、演劇は音楽と異なり、脚本、演出、制作等の人材がメンバー間、あるいはその知人等の出会いで比較的身近にいるという点である。また、制作つきの小劇場の存在も大きく、出会いも豊富だという。そのためか、自主企画が音楽家に比べ多く、行うことにあまり抵抗がないという。音楽家と同じな点は、演劇家も「お金で機会を買っている」という点が少なからずあるところだ。自主企画は「価値になる。やたらめったにやると体力がなくなるから、やることによるけど、重要な位置になるならやる。例えば主役とか。自分のやりたいようにできるし勉強になる。客演だと、主役じゃないし、役回りが決まっていて勝手に変えられないから。」という。しかしながら、少し異なるのが、演劇家は、それを打開しようと模索している。例えば、費用の半分以上を占める劇場費を、喫茶店等で公演を複数回行うことによって浮かせようと、そうでなければ、趣味になってしまうとの自己認識である。また、本来は場所も選ぶものだが、選ばずに行うことを意識的に試みている。特に横浜市は行いやすく、これは行政の仕掛けが功を奏している例であろう。どういう仕事がしたいかという質問に対して、必ずしも演劇の仕事に限ってはいなく、映像の仕事にも意欲がある。しかしその為には、「とりあえず事務所にはいるとか、そういうのがないと、ぱっとしない仕事しか来ない。コネや認められること、演劇界、映像界のキーパーソンとつながる必要がある。」また、「人材バンクよりも、その人が、私にはこういうのが合うって言うのをちゃんと見てくれないとむずかしい」という点で、音楽家の世界で知人の紹介が好条件な点と共通する。しかし、ジャンル外の交流に関して、演劇は友好的である。「最近、音楽やダンスの人と交流する機会が増えた。ファッションショーとかで、そこにはそこの工程みたいのがあって、そのなかでやっていくのが結構面白い。服を見せるのが第一前提だけど、なにか学ぶ部分がある」と言う。また、それは一からのコラボレーションではなかったが、今後も交流していきたいという意見であった。しかし、その一方で、絵と共演した際は、「あまりにも絵のイメージと演劇のイメージがぶつかってしまい、微妙だった。簡単なことではない。」とも言う。

 

3−3:民間の人材バンク

民間の人材バンクへは、正式なインタビューが行えていないので、既に調査済みの項目のみ報告する。民間の人材バンクは大きなものが二つ、そのほか小規模のものが複数存在する。派遣される主な事業内容は、ホテルやレストラン、病院、商業施設、個人宅パーティーなどにおける宅配演奏や宅配講師で、収入は必ずしも生計をたてられる程度のものではなく、そのほかの活動を組み合わせで活動する会員が多い。また、会員の多くは定職にはついていないが、レッスン等の音楽活動は行っている。しかし、ここで一つの課題が浮上する。宅配演奏で顧客から求められる楽曲は、ある程度固定化される。それゆえ、これらの宅配演奏を繰り返すことは、必ずしも、アーティストのスキルアップ、キャリアアップにはつながらず、純粋に芸術活動が行われたことにはなりにくい。人材バンクで紹介された仕事は、多少収入が増えても、かならずしもアーティストの「芸術活動」が促進されたことにはならないと考えられる。

 

3−4:生涯学習の人材バンク

現在多くの自治体で、県、市、区、あるいは学校単位で生涯学習の人材バンクを有している。その他、音楽家及びその他の芸術系の人材バンク的役割のものは自治体関係のもので複数ある。その主な事業内容は、学校や福祉施設、病院等への演奏及び語りの訪問、音楽セラピー及び教室、学校における和楽器等の公演および教室、そのほかロビーコンサートなどである。登録するアーティストも、学生から専門で勉強した人、趣味レベルの人と様々である。収入としてはあまり見込めない。費用は自治体、あるいは事業内容によって異なるが、多くは必要経費、および交通費、プラス2、3000円である。ロビーコンサート等は2、3万円のこともあるが、こちらは先に審査が行われる。

登録の一連プロセスは、まず、名前、年齢、住所等、その他、活動内容、活動に関連した資格、学習歴、活動歴、活動可能日、活動時間、活動地域、活動条件(料金等)を登録する。

その後、生涯学習に必要な研修を集団で受ける。その後、試験的に審査を兼ねたコンサート等を行う。そして、区が、例えば「音楽関係で何かやりたいんですけど、何かないですか?」等の依頼に対して、「こんなのはどうですか?」と提案し、どのような人物、どのような活動が可能かという話を受け、依頼者の承諾後、今度は登録者に、依頼者、依頼内容を伝え、承諾されて始めて契約にいたる。その後のプロセスは自治体によって異なるが、中には、第1回目の打ち合わせは区のコーディネータが同席する等がシステム化されている例や、依頼先の見学等の例もある。注目すべきは、紹介する際、コーディネータが重視するのは、スキルや楽器等よりも、人材の人柄だという。「技術が高い人はいくらでもいる。」重要なのは、音楽家側にやらせてもらうというスタンスがあるか、また、依頼者側にやってもらうというスタンスと、頼んだらノンタッチというのではなく、一緒に行うというスタンスがあるかという点だという。この点で、研修、特にマインドの面が重要視される。また、登録事項に関して、例えば、45分のプログラムで何ができる、という風に登録されていた方が、扱いやすいとも言う。傾向として、依頼が多いのは、唱歌やクリスマスソング等みんなが気に入っている曲など、また、和太鼓等も依頼が多いという。それに対して、オペラのアリアや、器楽の技術的な曲等の依頼は比較的少ない。また、ロビーコンサートに関して、最近音の問題、楽器の配置場所等の課題から減少傾向にあるとも聞く。暫定的な結論としても、生涯学習の人材バンクは、その労力や収入の面から見て、決して生活の糧になるものではない。また、マインドの面で、研修はあるが、人によって向き、不向きがあるといえる。しかしながら、中には、リピーターが出るほどの人気のアーティストもおり、また、中には登録者同士の交流等の機会がある自治体もあり、コーディネータにより自主企画の提案などもあし、活動のみの面からみると、有効ではある。

 

3−5:その他の人材バンク的組織について

声楽家に関して、人材バンクと同様の機能を有する組織がいくつか存在した。一つは、オペラ団体が登録者、あるいは下にある研修所等の修了生などを登録し、将来的に仕事を紹介するという方法である。また、研修所に関しては、人数の多いもの、クラス別、少人数エリート教育等様々あり、中には、年間26万円支払って、240万円収入を得られるものもある。また、そういった研修生に選ばれた学生は、その後の留学等が事実上確約される。

 

3−6:人材バンク全体に関して

募集を見て、企画の枠に応募するあるいは紹介されるというスタイルは、アーティストが自分のスキルより下のスキルを求められている企画にのみ応募できる傾向があると考える。芸術活動を行うというより、既にあるスキルを多少活かしたアルバイト、あるいはとにかくスキルを生かして何かやりたいという次元での活動であり、必ずしもスキルアップや活動欲求に見合ったものではない。当事者の「少しでも音楽をつかった仕事をしたい!と思っている音楽家は、ほとんど給与面にはこだわらない」という意見は、アーティスト自身が、長い期間かけて積み上げたスキル自体によって、あるいはそれ以上のスキルアップを望みながら生計をたてるということに諦めを感じていることを表し、今日のアーティストにとって、「芸術活動」をとるか「収入」をとるかという二項対立が成立していることを表す。しかしながら、スキルも活かせて、スキルアップも望めて、活動欲求も満たしつつ、その上生計のたしになるという活動スタイルは、本当に成立し得ないものなのか。複数のタイプの人材バンクを垣間見て、感じたことは、アーティストの層をプロ⇔アマチュアの二種類のみに分類していること、(また、その分類が二通りあるのだが)その二つの分類のみで、仕事を割り振るため、個々のアーティストの活動目的、レベル等にあった仕事を割り振ることができないのではないかと思われる。

 

4.課題

4−1:ジャンルを超えた交流の可能性と傾向

アーティストが企画段階において優位性を持つためには、アーティストが主体的に企画・立案した活動を行うことが有効なのであると考える。しかしながら、殊にクラシック音楽家に関して、主体的な企画・実行や、新たな試みという行為はあまり多くは生じない。この特性ともなりうる閉鎖性、保守性についてその真の理由を考える必要がある。それは芸術てき壁と、精神的な壁と二つあると考えられる。ジャンルを超えたアーティストとの交流は、比較的行動派のジャンルとの交流ができるばかりでなく、互いのジャンルのみでは考え得なかった、新たな市場を形成しうる可能性も秘めている。そのことから、アーティスト同士の出会いの場のデザインと、そこから生まれた企画を実現のサポートするシステムが有効であると考える。しかしながら、それと同時に、新たな出会い(交流)により、アーティスト主体の企画、あるいは、それまでとは異なる、新たな試みが生まれる可能性があるかは、慎重に検証しなければならない。

 

4−2:プロ⇔アマチュアの定義について

プロ、アマチュアの定義について、現在主流なのは二つある。一つは「芸能活動のみで生計をたてているか、いないか。」もう一つは、「専門の教育を受けたか、受けないか」である。しかしながら、このどちらもが、一人ひとりのアーティストのスキル、人格(事業に対する向き不向き等を含む)、活動目的、活動や将来に対する考え方等の実質に見合った定義ではない。「音大を卒業したが、音楽活動のみでは生計をたてられない人」では範囲が広すぎる。今後、私が関心を持っている層がどこであり、その層の人々が何を一番求めているか、フィールドワークを通じて探りたい。また、そのなかで、その層特有のキャリアデザイン等を発見したい。その上で、活動を促進するシステムモデルとしては、そのキャリアデザインに上手く組み込める、スキルアップに加担できる形で形成したいと考える。

ジャンルについて、ジャンルを音楽に絞るかどうかは未定である。上で述べたよう、音楽特有のキャリアデザインが存在することから、他のジャンルと一緒に考えることは容易ではない。しかしながら、他のジャンルとの横のつながりや、他のジャンルと交流することによる効果にも関心があることから、調査をする段階では、他のジャンルに関しても参考にする予定である。

 

4−3:人材バンクについて

人材バンクの活動で「満足」できる点と「満足」できない点を具体的に調査する必要がある。殊に、アマチュアアーティストといっても、スキルレベル、目標等、多様な人々が含まれているため、これらの中の一部の層にとっては、人材バンクの活動で十分である可能性もある。あるいは、そもそも、「収入」を目的とした活動と、「芸術活動」を目的とした活動は、両立できない可能性もある。とくに、アーティストが主体的に企画・運営に携わる場合、それにかける時間やエネルギーに対して、活動に対する満足は望めても、収入面での見返りはあまり期待できない。また、なぜ、現在までアマチュアアーティストの活動スタイルに関して、放置されてきたかを考える必要がある。すなわち、なぜ、これだけ長時間、お金をかけて磨いたスキルを、収入に活かせないことが当たり前のまま放置されたかについて、アーティストの家系の特性、女性が多いことによる就職、雇用スタイルの特性があるのではないかということについてである。また、プロの需要のみが伸びる傾向に関して、人々の「エリート主義(トフラー)」との関係も見極めたい。