2006年度 森泰吉郎記念研究振興基金 報告書
政策・メディア研究科 修士1年
80624828
高橋怜子
研究テーマ
「環境保全活動が消費者の購買意思決定に与える影響調査」
研究の背景
近年、我が国の「大量生産・大量消費」の基盤となっている「高度消費社会」において、家電リサイクル法の成立、環境マネジメントに関する国際標準であるISO14000シリーズの取得など社会環境条件に内外から急激な変化が起こっている。今後も環境ラベルを始め、製品の環境評価基準の国際標準化の動きが活発化するであろう。
この様な流れに伴い、企業の製品企画・設計から資源・エネルギー調達、部品材料調達、生産加工、物流、販売、使用・消費、回収、再利用、再生加工生産、廃棄に至る製品ライフサイクルの全工程を通し、地球環境に対する負荷を最小限にとどめる製品開発手法の導入が強く求められるようになっている。
更に、消費者の価値観の多様化から、環境保全活動に対する関心度が増し、その取り組みを戦略に組み込んだ包括的なマーケティング活動を行う企業が増えてきた。しかし、企業の環境保全活動による消費者への影響に関して、未だ研究が成されていない部分が多く残っており、その解明が強く求められている。
活動報告
@ フィールドワーク
1. 環境配慮型製品を扱っている企業に対し、ヒアリングを行った。
2. 長崎県対馬市にある施設でのフィールド調査を行った。
3. 岩手県盛岡市にある林業技術センターでの調査。
4. 千葉県松戸市で、草本系植物の燃焼実験参加。
5. 前述した企業とは異なる企業の、CSR部門が行っている活動等に参加。今後、ヒアリング等の協力をしてもらう予定。
6. 環境保全活動を主としているNPO法人でのボランティア活動。
A 文献調査
1. エコビジネスに関する文献レビュー。
2. 情動と意思決定に関する文献レビュー。