研究概要
歩行は最も基本的で日常的な行為であり、安全で確実な歩行空間を
設計することは重要である。歩行環境を設計する上で歩行行動と環
境の関係を解明することが求められる。特に下方状況を注目しがち
で前方不注意となり易い環境である階段では、昇降動作中の視覚情
報入力と運動出力の関係を調査する必要がある。
そこで本研究では、階段歩行中の眼球運動を計測することによ
り、視線探索パターンを明らかにした。特に平面歩行から階段
歩行へ歩行状態が推移するような歩行のサイクルが変化する地
点を環境の変化点と定義し、その変化地点に着目した。環境の
変化点付近と変化点から離れた地点においてどの程度先の情報
を得ているのか調査し、また変化点の頻度が低い状況と高い状
況で視覚の利用の違いについて比較した。
研究方法
研究結果
考察
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