2006年度(平成18年度)森泰吉郎記念研究振興基金 報告書
「ITを利用した新しい教員環境のデザインに関する基礎研究」
キーワード
1.教員 2.支援 3. IT 4.評価 5. コミュニティ
本研究はITを効果的に利用した新たな教員支援環境により、既存の教員支援システムをより意義深いものにする可能性を、
昨今教育改革の一環として教員の資質の確保等、中でも教員の閉鎖性等が大きな課題となっている。これらの課題を克服する一案として、ITを利用した教員支援の取組みがある。ITの利用により、これまで成し得なかった支援形態、例えば情報の蓄積および共有等、新たな教員支援環境を実現する可能性が期待される。
そこで本研究では、既存の教員支援と統合したITによる新たな教員支援として教員が自発的に鍛錬・研鑽を行う環境をデザインすることを目指してきた。具体的には
当初は富山県の公立小学校および教育センターにおいても同様の研修を行う予定であったがご協力が得られなかったため、まず
そのような状況下で、現場教員の抱えるニーズとして、所属以外の連携校との交流を図る機会を作ることがあることが理解された。また事前ヒアリングおよびアンケートからは、ネット環境については「比較的操作に慣れている」という回答・感触を得ていたが、実際に研修を実施してみるとメールアドレスを保有していない教員や自宅からネットにアクセスできない教員も存在した。また当初行う予定だった
現時点まで得たデータを基盤として、また追加調査を行い修士研究に繋げる予定である。
*参考1 事前アンケート用紙 [PDF]
*参考2 ヒアリング調査時に使用したアンケート用紙 [PDF]
2007年2月28日
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科
外山 理沙子