森泰治郎基金 報告書

テーマ「『G8ユースサミット日本』議長国案策定の実践」

 

【これまでの経緯】(概略)

2007

6月1日、12日 スタッフ募集説明会開催@国立青少年オリンピックセンター

8月13日 日本代表団募集開始

8月13日 パネルディスカッション企画 草案完成

8月16日 「馬渕睦夫駐ウクライナ大使を囲むセミナー」開催

      →議長国案策定に際してのアドバイスをいただく。

9月14日 パネルディスカッションのパネリスト案完成 →渉外活動開始

9月30日 第一次日本代表団募集 締め切り

10月15日 第二次日本代表団募集 締め切り

10月25日、28日 日本代表団応募者対象 面接選考会実施

11月3日 選考結果発表

11月9日 蟹江憲史先生(東京工業大学)表敬訪問

12月中旬〜翌年1月中旬 海外協力団体との議長国案の調整

 

2008

1月23日 大野栄嗣氏(トヨタ自動車株式会社CSR・環境部)表敬訪問

2月14日 パネルディスカッションのパネリスト決定

2月28日 阿部守一氏(横浜市副市長)表敬訪問

 

【代表団名簿】

・首相:鈴木 悠平 (東京大学文科一類1年)

・外務:向川原 充 (東京医科歯科大学医学部1年)

内務:松本 秀也 (慶應義塾大学商学部2年)

・経済:伏見 茉衣子 (慶應義塾大学総合政策学部3年)

・防衛:坂本 茉莉亜 (東京大学法学部2年)

・教育:田子 友加里 (慶應義塾大学法学部2年)

・労働:鎌田 祐梨子 (早稲田大学国際教養学部4年)

・シェルパ:中町 栄見 (慶應義塾大学総合政策学部3年)

 


【参考資料@】

Model G8 ユース・サミット2008日本大会 企画書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

Model G8        ユース・サミット2008   日本大会

 

[URL] http://www.modelg8japan.org/

 

 

Model G8 ユース・サミット 日本委員会

 

 

 

 

2008/02/29

 

 

 


 

目次                                                               

 

1.  あいさつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

2.  Model G8ユース・サミットとは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

2-1:ユース・サミットとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

2-2:過去の大会について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

2-3:メディア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5

2-4:今回の大会について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

3 概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

    3-0:本企画の特異性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

3-1:目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

3-2:企画内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

<参考資料:スケジュール表>(予定)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

4.これから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

5.組織について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

 

 


1.あいさつ                                

 

G8サミットとは、日、米、英、仏、独、伊、加、露8か国の首脳及びEUの委員長が参加して毎年開催される首脳会議です。気候変動、途上国開発、エネルギー安全保障など、国家を超越した問題を議論し、その解決に向けた青写真を世界に提示します。2008年は日本が議長国となり、北海道・洞爺湖で開催されます。G8サミットに対しては、世界的な問題を限られた国家の首脳のみで議論することの妥当性に対する批判もあります。しかし一方で、問題の啓発を行い、G8以外の国々や国際機関など多様なアクターに働きかけを行っていることも事実です。私たちはG8サミットのメンバーを中心とした国々が、議論すべき重要な問題を主体的に広く社会に訴えていくことが必要であると考えています。

 Model G8ユース・サミットとは、学生を中心とした若者が実際に首脳や大臣を担当し、当事国の代表としてグローバルな課題を話し合う国際学生会議です。2006年4月、ロシア・サンクトペテルブルグで開かれたのを機に、2007年4月はドイツ・ベルリンで開催され、日本大会で3回目となります。私自身、過去2回の大会に参加し、「外交」(広く他国の人々と渡り合う行為)に必要なことやチームの中での果たすべき個人の役割など、学ぶものが多くありました。このような若者にとって貴重な機会を継承すべく、本大会の企画を決意いたしました。

 Model G8ユース・サミットは、学生や若者のためだけにあるのではありません。私たちはこの日本大会を通じて、様々な方々を巻き込んだ産官学との連携を強化し、政府首脳によるG8サミットへの発信力を強めていくことを目指します。本企画は、世界中で活躍が期待される若者のリーダー育成のきっかけを提供するのみならず、未来を見据え、グローバルな問題に対する意識を喚起する役目も負っていると考えています。

 本大会の成功を目指す中で、Model G8ユース・サミットの参加者にとっても、運営する私たち自身にとっても、一つ一つの課題を「考え抜き、論じ合う」作業を通じて、一人一人が目標を持ちながら成長できるよう、日々研鑽と努力を重ねていきたいと思います。

 

 

 

Model G8 ユース・サミット 日本委員会 代表  渡辺佑樹

 


2.Model G8 ユース・サミットとは                     

 

2-1 Model G8 ユース・サミットとは

Model G8ユース・サミットとは、G8首脳会談をモデルとした学生・若者による模擬外交国際会議です。実際のG8サミットに先立って学生が協議した成果を、一つのオルタナティブとして国際社会に提示すべく、2006年に発足されました。同年4月にロシア連邦サンクトペテルブルグ市において開催された第一回大会には、G8各国(米・英・仏・独・伊・日・加・露)から各8人で構成される代表団、EU、国連代表が参加。さらに第二回大会の2007年ドイツ・ベルリン大会には中・伯・南アのオブザーバー参加国が加わり、採択した両大会の共同宣言文書は政府関係者に提出されました。2008年日本大会は第三回大会に位置づけられます。

Model G8の大きな特徴として、参加者が政府首脳、該当大臣(外務・防衛・エネルギー・財務・内務・教育)、シェルパ(準備にあたる政府高官)の役割を担うということが挙げられます。各国の首相や大臣役の学生・若者が、主催団体の定める議題の中で、それぞれの意見を主張し合い、問題解決に向けた指針を最終的には文章にまとめ、「共同宣言」という形で発表します。Model G8参加者の考えと実際のG8首脳会談での自国の政策が一致しないこともあります。しかし、自国の公式見解と自らの意見をいかに組み合わせ主張していくか悩みながら、他国の代表との外交を通じて明確な目標を立てる様式によって、参加学生は外交の当事者を体感することができます。

過去二回の大会を引き継ぎ、今年は、日本で開催します。

 

2-2 過去の大会について

《第一回大会》

■期日:200643日〜9

■場所:ロシア連邦 サンクトペテルブルグ

■主催:International Youth Diplomacy League (国際青年外交リーグ)

■会議内容:

○世界開発におけるグローバル・コンセプト(政府首脳)

○中東の民主化(外務大臣)

○エネルギー安全保障(エネルギー大臣)

○アフリカへの経済支援(財務大臣)

○非武装化問題(防衛大臣)

○薬物問題(内務大臣)

○教育問題(教育大臣)

■成果:3ヵ月後、共同宣言が実際にロシアの議員に送られました。

 

《第二回大会》

■期日:2007426日〜5月1日

■場所:ドイツ ベルリン

■主催:Politikfabrik

■会議内容:

○下記すべて(政府首脳)

○ダルフール紛争問題(外務大臣)

○アフリカ開発(開発大臣)

○気候変動と環境(環境大臣)

○東欧におけるアメリカの弾道ミサイル防衛問題、アフガニスタンでの取り組み、水資源を巡る争い、エネルギー市場の維持管理、小型武器(防衛大臣)

○知的財産権(消費・工業製品)、ドーハラウンド(経済大臣)

○ヘッジファンド、グローバルインバランス(財務大臣)

■成果:最終日に議論をまとめた共同宣言文書がドイツの元外交官からの評価を受けました。

 

23 メディア

2006414日付けの『産経新聞』

200751日付けの『読売新聞』

2007616日付けの『読売新聞 夕刊 ジュニアプレス』

Model G8 ユース・サミットについて紹介された記事が掲載されました。

 

以下の記事は、2007616日の『読売新聞 夕刊 ジュニアプレス』(7面)内のものです。

 

 

2-4 今回の大会について

2008年度のModel G8ユース・サミットは日本の横浜市にて開催します。横浜市は2009年の開港150周年を控えています。また2008年にはアフリカ開発会議(TICAD)が開かれるような国際的で伝統のある都市です。8年に1度しかないアジアでの開催として、アジア諸国からも広くオブザーバー参加を募り、多様な議論の場を形成していきます。

また、本サミットは国際的な学生交流の場としてのみならず、開催国のパブリックディプロマシーの側面を持ち合わせる試みでもあります。環境や経済の問題において秀でた解決方法を掲示しうる日本の技術力に注目しつつ、本サミットを産官学と学生の協働する場として発展させたいです。開催国の日本は、議長国としてイニシアティブを発揮し、世界にメッセージを発信していきます。


3.概要                                  

 

・企画名              Model G8 ユース・サミット 2008 日本大会

        Model G8 Youth Summit 2008 in Japan (英語名)

・趣旨               G8首脳会談をモデルとし、参加者は各国代表者の政策担当者としてグローバルな課題に関する議論を行う。

最終的な合意文書を共同宣言として発表し、大会全体の成果を社会に還元する。

・目的(後述)        1.次世代リーダーの成長とネットワーク作り

2.学生と産官学連携による国際社会に対しての提言

3.国際問題への関心を高める機会の提供

 

・開催日程        2008年3月11日()〜2008年3月15日()

・開催場所           横浜商工会議所 横浜シンポジア

                            慶應義塾大学 三田校舎・矢上校舎

 

・内容(予定)    各国代表団の大使館訪問

模擬首脳・閣僚会議

文化交流イベント

産官学連携のためのパネル・ディスカッション※

横浜の高校生との交流イベント

外部からの議論・共同宣言評価

その他

 

        ※パネル・ディスカッションでは、小泉内閣で総務大臣・郵政民営化大臣を務め、現在慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長などを務めていらっしゃります、竹中平蔵氏が座長を務めることが決定しています。

 

・主催                  Model G8 ユース・サミット 日本委員会

代表:渡辺佑樹(慶應義塾大学総合政策学部四年)

・後援                  外務省、慶應義塾、横浜市、横浜商工会議所

・特別協賛           株式会社ローソン

・協賛                  株式会社サイマル・インターナショナル、キャリッジウェイ・コンサルティング、YAMAGATA株式会社、株式会社オメガコム

・組織図              ※13頁

 


3-0本企画の特異性

本イベントが他の国際政治・問題をあつかう活動と大きく異なる点は以下の三点です。言い換えれば、これら三点はModel G8が活用することのできる最大のリソースであり、「より良い社会を実現する」するという究極的な目的を達成するために、このリソースを最大限活用できる活動を行っていきたいと考えています。

 

1.模擬会議という手法

欧米では学校教育の一環として一般的な模擬会議という活動ですが、日本ではいまだに社会的に広く知られてはいません。その特徴は、机上の空論になりがちな学生同士の議論に現実社会という制約を与えることで、そのアウトプットの社会対しての提言としての価値を高め、学生自身もさらに高い創造力・思考力を必要とされるという二点です。

また、日本においては特に、学生たちが大臣や外交官をロールプレイするという活動が、新鮮なイメージを社会に対して与え、社会的な関心をひきつけることができます。

 

2.産官学連携という価値観

産官学連携という考え方は、一般的にいわゆる「学生らしさ」というものから離れたところに位置すると考えられており、これまで学生によって、国際政治・問題といった分野で産官学という価値観を組み込んだ活動というのはほとんど行われていませんでした。

しかし、学生たちの多くは大学生活を終えると「産」「官」「学」のいずれかの分野に参加することになります。学生時代に、「産」「官」「学」各界の当事者としての国際問題に対する問題意識に触れることによって、国際問題に対する様々な関わり方を知ることができます。また、当事者としての問題意識と学生の持つ柔軟な発想とが照らし合わせられることによって、より有意義な議論を生み出す一助になると確信しています。

 

3.広範な分野からの運営者・協力者

今大会運営には、様々な背景を持つ学生が参加しています。経験をまったく持たないものの高い志を持つ大学一年生、他の学生活動に長く参加していた学生、大学で学問という視点から国際政治を深く学んできた学生など、その背景は非常に多様です。また、学生ばかりではなく、前総務大臣である慶應義塾大学の竹中平蔵氏をはじめとした一流の実務家の方々にも、計画の初期段階から積極的に関わっていただいています。

これは、サークルのような形をとっている日本の多くの学生活動では、なかなか実現できないことであり、これによって斬新な活動が実現されます。


3-1目的

本企画は、以下の三つを大きな目的として掲げ、運営されています。

 

目的

1.             次世代リーダーの成長とネットワーク作り

2.             産官学連携を通じた国際社会への提言

3.             国際問題への関心を高める機会の提供

 

 

第一に、当大会は、学生・若者が国際会議におけるコミュニケーション能力・創造力・論理的考察力を研鑽する場となることを目指します。これらの能力は特定の分野に限らず、ビジネス・学問・政治等のあらゆる分野において、リーダーシップを発揮して高い成果を上げる際に重要な要素です。将来の世代を担う新たな人材の輩出に貢献することが期待されます。同時に、様々な分野で活躍することが期待される学生・若者同士の国際的ネットワーク作りを促進します。

 

第二に、産官学の各界や国際社会との関連性を強く意識した市民外交の実践を通し、学生交流および学術研究が社会の中で果たしうる役割の新たな可能性を提示します。当大会の代表団が各役割を踏まえて国際問題についての活発な議論を行い、現在の国際問題の解決を導くためには、様々なアクターの存在が必要不可欠であるからです。産業界の環境問題をはじめとした国際問題の前進に対する貢献、官界の政策立案プロセスの手法、学界の持つ豊富な思考法を活かし、更なる産官学の連携の重要性を示すことを目指します。単なる学生間での議論にとどまらず、産官学連携の多様な意見を吸収します。そして学生ならではの特性を維持した提言につなげていきたいと考えています。

 

第三に、模擬会議を通して行われた議論や、その準備のために蓄積された情報を積極的に社会に発信します。これは、国際問題は決して参加者だけの問題でなく、社会全体が考え行動するべき、さらには社会の構成員一人一人が考え行動するべき問題であるという意識によるものです。社会的な機運として国際問題の重要性が再認識されることで、例えば省エネを意識するなど、人々の日々の生活の中に小さな変化をもたらすと考えます。そうした個々人の小さな変化が蓄積されることで、国際問題の大きな前進、そしてよりよい社会の実現につながることを期待しています。

 

3-2企画内容

大会一日目(2008311日)

各国大使館訪問 

  模擬会議が始まる前に、各国の代表団が自国の駐日大使館を訪問し、サミットに従事する職員からブリーフィングを受けます。これにより、G8サミットに対する理解を深め、外交のノウハウを実務  者から聞き出す機会を提供します。移動は貸切バスで行います。

. 観光(東京) 

 貸切バスで、東京を観光します。詳細は未定ですが、企画も案内もすべて運営スタッフが行い、日本の魅力を伝えられるような計画を検討中です。

開会式 慶應義塾大学三田校舎 

 Model G8 ユース・サミット2008日本大会の公式な開会宣言を行います。メディア関係者や協力団体が集い、大会参加者が初めて全員揃います。式後のレセプションでは、非公式な形で政府首脳・各大臣の顔合わせを行う予定です。

 

大会二日目(2008312日)

・会議 横浜シンポジア 

 Model G8 ユース・サミットの肝です。首脳・各大臣それぞれの会合に分かれ、設定されたテーマについて自由に議論してもらいます。最終的には大会五日目の夜12時締め切りの共同宣言完成に向け、有意義で計画的な情報交換やチームワークの実践が期待されます。

・イベント  詳細は未定ですが、文化交流を促進するような企画を検討中です。

 

大会三日目(2008313日)

・会議 横浜シンポジア 

 Model G8 ユース・サミットの肝です。12日にひきつづき、首脳・各大臣とも日ごとにチームワークが発揮された会議になることが期待されます。

・各国調整 横浜シンポジア 

 Model G8 ユース・サミットは、代表団内のチームワークも重要です。この各国調整という時間は、代表団内の意見調整を行い、一国として整合性の取れた政策形成を行っていただく時間です。

 

大会四日目(2008314日)

・パネル・ディスカッション 横浜シンポジア 

 産官学各界の有識者による講演・討論会を開きます。参加者がより多様な意見に触れることで、新たな視点を得たり、学生と産官学の連携を強化したりすることが期待されます。一般にも公開する予定です。現在、竹中平蔵先生が座長を担当することが決定しております。後のレセプションでは、パネリストと参加者が意見交換をする場を設けます。

 

大会五日目(2008315日)

高校生との会話 慶應義塾大学矢上校舎 〜大会六日目(2008315日)

 完成された共同宣言を地域のさらに下の世代に伝え、国際問題への関心が高められることが期待されます。ここでは必ずしも英語が得意でない人に対して内容をどう伝えるか、参加者の創意工夫が問われると同時に、高校生にとっても少人数制で海外の学生・若者と交流する機会となるでしょう。

閉会式 慶應義塾大学矢上校舎 

 政府首脳が共同宣言を正式に調印します。そのほか、ここでは共同宣言を有識者やNGO団体の方などからフィードバックをいただき、他者はこの結果をどう評価するかを吟味します。参加者以外の 学生も招待する予定です。ここで、各国代表団の記念撮影を行い、メディアの注目が最も期待されます。その後のレセプションにて、共同宣言を大会参加者や関係者などに配布します。

 

・歓送会 

 歓送会では、非公式な形で参加者が最後のひとときを共にし、ネットワーク作りをしてもらう機会を提供します。

 

下の表が、現時点におけるスケジュール表です。

 

311日(火)

312日(水)

313日(木)

314日(金)

315日(土)

 

大会一日目

大会二日目

大会三日目

大会四日目

大会五日目

7:00

起床・朝食

起床・朝食

起床・朝食

起床・朝食

 

8:00

 

 

 

 

起床・朝食

9:00

 

会議

会議

会議

 

10:00

各国大使館

訪問

 

 

 

10:00 開場

10:30

 

 

 

 

高校生との対話

11:00

 

 

 

 

 

12:00

昼食

昼食

昼食

昼食

 

12:30

 (各自)

 

 

 

 

13:00

観光

会議

各国調整

会議 

昼食

13:30

(東京)

 

 

 

 

14:00

 

 

会議 

 

 

14:30

 

 

 

 

 

15:00

 

 

 

 

閉会式

15:30

 

 

 

1530開場

(宣言発表)

16:00

 

 

 

パネル・ディスカッション

(外部評価)

16:30

 

 

 

 

(写真撮影)

17:00

 

 

 

 

(レセプション) 

17:30

 

 

 

 

 

18:00

開会式

移動

文化イベント

レセプション

歓送会

19:00

レセプション 

夕飯

 

(立食形式)

 

20:00

 

 

 

会議

 

21:00

 

 

夕飯

(適宜ホテルにて)

 

22:00

 

 

 

 

 

23:00

 

 

 

共同宣言文

〆切(24時)

 

※会議時間内には、適宜コーヒーブレイクあり。

 

4.これから                                

 

Model G8 ユース・サミットは、2008年の日本大会で3回目となります。2009年のユース・サミット開催予定地のイタリアでは、すでに本企画の開催に向けた動きがあります。今後も、このModel G8 ユース・サミットは、継続される予定でしょう。様々な国の学生たちが集まり、政策担当者という役割を担いながら模擬会議をするこの有意義な大会は、日本だけでなく世界で、重要性が認識されつつあるのです。

 

大会参加者によって作成する共同宣言は、若者らしさを含みつつ、高いクオリティを目指しています。そうしたことから、各メディア等に紹介され評価を得ていることも事実です。このようなことから、たくさんの周りの方々のご理解とご協力を得て、継続が可能になっています。

 

毎年、参加者からは「話し合いの中で妥協しながら、決議を通す難しさ、面白さを知った」「また、来年も参加し、視野を広げたい」という感想が出ております。私たち学生・若者からの熱い思いがあって、この大会は、国から国へとバトンをつなげていくことが可能になっているのです。大会成功に向けて確固たる意思を持ちながら、過去の大会の主催者や再来年の開催に意欲を示しているイタリアの学生たちとの連携し”Model G8 Network”の構築へ向けて体制を整えていきたいと思います。更なる発展を目指し大会を作り上げていくことを、私たち日本委員会は約束します。

 

今大会が終わった後も、日本委員会を軸に、継続的にModel G8 ユース・サミット海外大会へ日本の学生の派遣を実施していきます。このように、今後も日本の学生が大会に関わることができるよう、取り組んでいきたいと思います。今大会の運営を通じて私たちがノウハウを学ぶだけでなく、私たちがやっている軌跡を確実に残し、反省をしっかりとし、次の開催国の学生たちに伝え、生かしてもらうことが、私たち日本委員会の役目であると思っています。

 


 

5.組織について                              

Model 8 ユース・サミット 日本委員会 組織図

      

         組織図

 

 

■研究・・・各大臣の研究のサポート、アジェンダの策定

 ■事務局・・・会議参加者への連絡、会場等との交渉・調整

■広報・・・webページ作成など外部への広報

■渉外・・・企業・官公庁等との交渉

 

所属部門

氏名

所属大学・学年

代表

渡辺佑樹★

慶應義塾大学四年

研究部長

樫田小夜

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程

運営補佐

赤井秀行

慶應義塾大学四年

会計

中村友子

慶應義塾大学三年

出石美緒

慶應義塾大学三年

 

 

 

アジェンダ策定委員会

香川敏幸

慶應義塾大学総合政策学部・政策・メディア研究科教授

神保謙

慶應義塾大学総合政策学部専任講師

稲垣文昭

SFC研究所 上席研究員

市川顕

SFC研究所 所員

樫田小夜

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程

高田和加子

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程

張ユジン

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程

久保寛和

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程

舘野広大

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程

渡辺佑樹

慶應義塾大学四年

 

 

 

事務局

出石美緒

慶應義塾大学三年

梶屋拓朗

慶應義塾大学三年

山田武寛

慶應義塾大学三年

森田友岐乃

慶應義塾大学二年

高橋悠香

慶應義塾大学一年

水島由佳理

慶應義塾大学一年

山口玲衣子★

法政大学一年

山田千尋★

横浜国立大学一年

冨山直道

慶應義塾大学三年

広報

三崎令日奈

慶應義塾大学三年

新井要平★

獨協大学三年

飯濱玲香

慶應義塾大学二年

山本千晶

慶應義塾大学二年

深井百恵★

東京女子医科大学二年

田村僚祐★

首都大学東京一年

江村美貴

宇都宮大学二年

石竹操

慶應義塾大学二年

紅林泰

慶應義塾大学三年

渉外

魏遠煌

慶應義塾大学三年

福井美怜

慶應義塾大学二年

赤羽郁也

学習院大学一年

鈴木美香

学習院大学一年

中島綾香★

清泉女子大学一年

古澤賢太郎

クリストフ

慶應義塾大学一年

※名前の横に★とある者は、日本委員会の委員です。

 

Model G8ユース・サミット日本委員会事務局

252-8520 神奈川県藤沢市遠藤5322 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスε505 香川敏幸研究室付

電話番号:0466-49-3491

代表連絡先:080-5380-7541, s04983yw@sfc.keio.ac.jp(渡辺佑樹)

 


【参考資料A】パネルディスカッション企画書

 

Model G8 ユース・サミット2008日本大会 パネル・ディスカッションの計画案

 

1.    企画の目的

日本における環境問題への意識並びに取り組みを提示し、次世代リーダーとなる参加者が、先進国の一員として、環境問題の未来への展望を考える機会を設けることを目的とする。

 

2.    パネル・ディスカッションの位置づけ

ModelG8ユース・サミット2008日本大会の一環として本企画を開催する(日本大会開催概要については別途参照)。今回の日本大会は、未来を志向するものである。そのために、パネル・ディスカッションにおいて、参加者である学生が今日社会を担う有識者たちの見識を学ぶ機会を提供する。非公開である本会議では得られない有識者らからの示唆は、未来創造の参考になると考えられる。

 

3.    テーマの設定

本企画のテーマは環境問題とする。その理由は以下の二つが挙げられる。第一に、環境問題への関心は年々高まっており、2008年の洞爺湖サミットでも主要テーマとして設定されている。第二に、技術先進国日本における環境問題への取り組みは世界的に注目されており、日本がイニシアチブを執ることが可能な分野であるからである。

2007年ハイリゲンダムサミットにおいては、G8諸国が環境問題に関する包括的な枠組みの構築に向けて合意した(要チェック)。日本大会では同様に環境問題を取り上げるにあたり、ハイリゲンダムでの合意を踏まえ、G8が取り組める具体的な枠組みの構築を目指したい。

 

4.    企画の内容

本企画では、産業、立法・行政、研究(アカデミック)NGOの各界から有識者をパネリストとして招き、それぞれが直面する現状とその背景を紹介してもらう。参加者は、各界の問題への取り組みを把握し、取り組みの全体像を捉えることができる。また、首脳会議ですでに作成された環境分野のコミュニケに対し、パネリストに意見を求めることも本企画の構成の一つである。

 

【各方面の視点()

産:経営視点からみる環境問題、環境技術

学:地球の現状、環境問題全般に関する問題点の指摘

  政治:【企業レベル】規制緩和、環境技術の研究開発への支援、環境フレンドリーへの支援、制度構築(法、担当機関)、【市民レベル】エコ、省エネ、3Rに関する認知を広める

  行政:政策を落とし込んだ実例の紹介、日常的な地方自治体の取り組み

  NGO:問題発信、市民レベルでの取り組み

5.    本企画の効果

パネル・ディスカッションを通して、参加者が環境問題を国際問題の一つとして意識し、先進国が如何に取り組むことができるかを考えるきっかけとなる。また、日本の先進国としての役割と環境問題への取り組みを紹介することにより、各国参加者はそれら見識が得られる。

 

6.    本企画の日程

日時:2008314日(金)160017:30(予定)

場所:横浜シンポジア(横浜市)

参加者: Model G8ユース・サミット各国代表

一般参加者(高校生を含む)