日本の大学におけるテニス選手育成システムの構築

慶應義塾大学 政策・メディア研究科後期博士課程

坂井 利彰

 

1.はじめに

近年、AO入試、トップアスリート入試の普及や、セカンドキャリアへの意識の高まりによって、多くのトップアスリートたちが大学へ進学するようになった。しかしながら、これらの選手を受け入れ、支援するための制度が、いまだ確立されているとはいいがたい。本研究では、特にテニス選手に焦点をあてて、既に世界ランキング100位以内の選手を輩出するアメリカの大学と日本の大学のシステムを比較することで、大学における選手育成システムの構築を目指したい。

 

2.日本の大学とアメリカの大学における選手育成システムの比較分析

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3.慶應チャレンジャーテニストーナメントの開催

アメリカの大学と比較して、奨学金制度が確立されていない日本の大学においては、奨学金制度に変わるモチベーション維持の仕組みを提供する必要がある。そこで、私はトーナメントディレクターとして、慶應チャレンジャーテニストーナメントの開催に携わった。世界大会を大学で開催することにより、主催者推薦枠(ワイルドカード)で慶應義塾大学の有望な選手を出場させることが可能となり、世界ランキングを獲得するためのチャンスを提供できる。また、出場選手以外の学生にとっても、世界のトップ選手と接することで、モチベーションのアップが期待できる。

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4.キーグラフを用いた大会ブログの分析

 

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