2008年度森泰吉郎記念研究振興基金 研究成果報告書

政策・メディア研究科 修士課程1年 小泉泰典

学籍番号:80824517

koizumi@sfc.keio.ac.jp


■研究テーマ

野球の投球動作におけるドッジボールを用いた動作改善方略の提案

■研究の目的

 本研究は野球とドッジボール双方の投球動作及びパフォーマンスの関係を検証し、有効な運動学習方略の構築を目的とする。

多くのスポーツの競技現場にて、熟練者の投球パフォーマンスのさらなる向上は容易ではない。また、その指導法はコーチの個

人的な経験値に基づいたものが多く、科学的な根拠に基づいた指導法が少ないというのが現状である。そこで本研究では、大学

生野球部員の約2/3にドッジボールの投球パフォーマンスの低下が見られるという事実に焦点を当て、ドッジボールのパフォ

マンスの差異に関与する要素の解明を目指す。またドッジボールの投球動作を改善しパフォーマンスを向上させることが野球の

動作及びパフォーマンスにどのような影響を与えるのかを検証することで、野球の投球に対する有効な指導方略の構築を試みる

■これまでの活動報告

○アンケート調査

ドッジボール投げに対する投球パフォーマンス調査

被験者:体育会野球部員114名

○実験

試行:野球とドッジボールの投球比較

使用機材:モーションキャプチャ

実験場所:SFCメディアセンター 映像・撮影スタジオ

被験者:体育会野球部 部員14名

実施期間 6月30日〜7月14日

○実験解析

8月1日〜12月30日

ドッジボールが投げられる選手・投げられない選手に、リリースポイントにおけるZ軸方向の値に差異が生じる



○今後の予定

NAC社製SIMMマシンを用いての様々な投球動作に関する角度測定及び、筋活性度測定