2008年度 森泰吉郎記念研究振興基金 成果報告書
政策・メディア研究科2年 中村元宣 everglow@sfc.keio.ac.jp
所属:XD / 研究課題名:「雲画像を用いた描画ツールによる想像力支援」

- 概要・成果

本研究では、「雲画像を用いた即興的な連想行為を支援するドローイング手法」の研究において提案するアプリケーション"SKYLIGHT"の実装・調整と対外発表・展示・評価を行った。SKYLIGHTの詳細については、下記のサイトでのイントロダクションを参照されたい。
http://web.sfc.keio.ac.jp/~everglow/skylight/

対外発表については、2008年6月末から7月にかけて行われた2008 ASIAGRAPH in Shanghaiにポスター採択され、上海にて発表を行った。

展示については、2008年10月12日から13日にかけて慶應義塾大学三田キャンパスにおいて開催された 特定非営利活動法人CANVAS・慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構主催の「ワークショップコレクション2008」および、 2008年12月8日から9日にかけて慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスに隣接する小林ビル一階、カフェスペースにおいて、研究室展示の実証実験である小展示会"Cafe with Nature"の2箇所において行った。以下にその様子と成果を示す。

- ワークショップコレクション2008

本展示では、4歳から13歳程度の子どもを対象に、「連想で雲づくりワークショップ」と称し、 20インチワイド液晶ディスプレイによる表示とWiiリモコンによる操作環境を提供した。 下記が展示の際の風景である。

2日間の会期で70人程度の参加者に体験してもらい、それぞれ独自の雲画像を作成できるまで操作を続けてもらった。 結果として、右に示すような参加者によって様々な雲画像が作成されたことや、同時に実施したアンケートにおける9割以上の 雲画像に対する連想の有効性に賛成する結果などから、本研究のドローイングツールとしての実効性が確認できた。

- Cafe with Nature

この展示では、スクリーンに対しツールの画面をプロジェクションし、 その画面に対してのWii リモコンを用いた操作環境を用意した。また、この展示環境において、 体験者に対してはソファに座り大画面に向かうというリラックスした環境を提供できた。