高解像度テクスチャと3次元構造情報を有したコンピュータモデル生成法の研究
森田正彦
慶応義塾大学 政策・メディア研究科 後期博士課程3年
「外殻の形状情報と高精細でフォトリアリスティックなテクスチャ情報、および内部の構造情報を有した小型実物体の3次元コンピュータモデルを短時間に生成可能とする」ことが本研究の目的である。現在解像度の高い3次元コンピュータモデルの作成は、主としてコンピュータグラフィックスの延長として作成されており、多大な労力と時間・資金を必要とする。本研究プロジェクトが提案する3次元画像計測トータルシステムは、誰もがボタンを押すだけで高解像度の3次元コンピュータモデルを作成することが可能となることを目指している。
本研究は、これまでの研究成果を統合することで前述の目的を満足する3次元画像計測トータルシステムの開発を行うものであり、具体的には下記の4つの課題に取り組む。
本研究の技術解説、および実際に生成された3次元コンピュータモデルとそれを用いて作成されたインタラクティブコンテンツの展示を行った。 展示概要を下記に示す。
タイトル | 小檜山賢二 × Micro Archiving Project 個展 「Micro Presence - 昆虫 ミクロ・リアリズム」 |
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会 期 | 2009年8月10日(月)~2009年8月30日(日) |
会 場 | 科学技術館(4F シンラドーム前) ※会場へのアクセスはこちら |
主 催 | 慶應義塾大学Micro Archiving Project, STU研究所 |
共 催 | 財団法人 日本科学技術振興財団 |
後 援 |
テスコ株式会社、
丸紅情報システムズ株式会社、
株式会社アスナ、 株式会社ウィンテクノ、 独立行政法人 理化学研究所 生物基盤構築チーム、日本ビクター株式会社 |
■作成した特設サイト:http://stulab.jp/exhibition2009/index.html
■プレスリリース:http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=43138
アクセス数(2009.8.1~2010.2.18) 一般閲覧数:787件 記者興味閲覧数:1件 媒体掲載数:34件
■科学技術館のお知らせページ:http://www.jsf.or.jp/info/2009/07/micro_presence.php
■掲載記事:顕微鏡で見ると、昆虫がアートになる? 次世代のデジタル昆虫図鑑の展示、科学技術館で開催(TechinsightJapan)
小檜山賢二先生(慶應義塾大学名誉教授)ご提供のすべての領域にピントがあった昆虫写真(全焦点画像)を、実寸大サイズから自由に拡大して閲覧可能な展示デモンストレーションシステムを構築した。
森泰吉郎記念研究振興基金研究助成金の支援の下、3タイプの展示システムを構築し、ミュージアムにおいて展示を行った。
本展示は、最新の研究成果によって作成された3次元コンピュータモデルを用いたコンテンツによって構築されている点がユニークな点と言える。
また、各展示作品それぞれに専用のコントローラを設計することで、来場者自身(主に小学生)が容易に操作出来るよう工夫を行った。
夏休みということもあり、子供から大人まで非常に多くの方に楽しんでいただけたように思える。
展示にあたり御協力をいただきました企業・団体の皆様にこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。