2009年度 森基金(研究者育成報告書)

地域活性化における中間組織の機能 – 平塚商工会議所との恊働から

慶應義塾大学政策・メディア研究科
ryosuke[at]sfc.keio.ac.jp
西田亮介

■成果報告

本研究は、日本における数少ない正統性を有する中間組織として、商工会議所が有する各種機能ー具体的にはインキュベーション機能、社会貢献機能などーに注目するものであった。
本年度は、平塚商工会議所青年部(http://www.hiratsuka-yeg.jp/)と協働で、食による地域活性化プロジェクト「平塚スタイル創造プロジェクト」を共催しながら、その効果を記述するアクション・リサーチという、実際に観察対象の活動にコミットしながら研究を行うフィールド研究の一手法を採用することにした。
その成果の具体例、もしくは詳細については、主に平塚スタイル創造プロジェクトにあたって作成した以下の2つのウェブサイトを参照いただきたい(以下の2つのサイトも、同プロジェクトの成果物である。)。

・平塚スタイル創造プロジェクト公式サイト
    http://www.hiratsuka-style.jp/

   ・平塚スタイル創造プロジェクトSFCチームブログ
    http://sfc-hiratsuka.blogspot.com/

これらのサイトにおいては、従来、対象地域に関心のある人間しか参照しない地域系ポータルサイトに対して、コンテンツ単体の魅力によって、地域への関心を惹きつける方針を採用している。そのことによって、本来その地域に関心がなかった対象に対しても、訴求力を持たすことが狙いである。
ただし、こうした取り組みの具体的な効果測定は来年度以降の課題といえよう。

■関連成果一覧





本年度も森基金によって、円滑に研究を進めることができました。こうした研究費の存在は、時世を鑑みても大変貴重なものです。関係の皆様に厚く御礼申し上げます。

西田亮介