「遠隔通信を利用した学習環境の評価――文法事項把握における音声対話(電話)
と映像付き対話(テレビ電話)の比較を中心に」
    

                                               李 彬彬

                                           政策・メディア研究科

1章 序論

1.研究テーマと研究動機

1990年代から急速に広まったコンピュータ・ネットワークと、その周辺にある情報機器デジタル化は、従来の教育ツールのイメージを一変させた。そこで本論では、特に外国語教育における教育効果の向上の実現を目的に据えた場合、その課題がこれらの新しいツールによって達成できるか否か、またその意義はどこにあるのか、考えていきたい。新しい遠隔通信ソフトのSkype[1]には電話(音声のみの通信)とテレビ電話(映像つきの通信)の両方の機能がある。筆者は電話とテレビ電話によるコミュニケーションには相互理解の達成度に違いがあるように感じられる。そこで特に映像による接触場面におけるコミュニケーション状況、つまり映像対話による理解度と電話による音声対話の理解度における相違点について、実験を通して検証していきたいと思う。

 

2.本研究の目的と意義

2-1.本研究の目的

遠隔通信技術の発達により、スカイプなどを使って外国語学習を行なおうという試みが行なわれている[2]。「相手(話し手)の声」を聞くだけでなく、「相手の顔が見える」ということは、より生(なま)の対面接触(同じ場で相対して対話をする)に近くなることから、その方が理解しやすいという潜在意識が働くことが考えられる。その潜在意識が現実のコミュニケーション状況に負の影響を与えることが無いかどうかを、検証したい。方法としては、「映像で教授者の顔を見ながら」文法事項を学習するということが、学習効果を本当に上げることができるかどうかを実験的に調べる。注目点は、放送大学のような一方向の放映ではなく、一対一の双方向の通信における学習者心理である。

外国語教育の中で「映像」が果たしている役割は非常に大きく、「映像」利用の歴史も古い(Kelly 1969)。例えば外国語としての日本語教育においても他の外国語教育同様、多くの「映像」が用いられている。教科書中の会話を示すビデオ、文化や社会言語学的な面を提示するビデオなど、「映像」使用の目的やその形態、そこに含まれるメッセージや提示に利用される機器の種類は多岐に渡っている。外国語教育、特にその初級段階で「映像」が果たす役割は大きく、その研究も重要であることは、多くの研究者も認めている以上[3]その利用形態や教育効果について体系的に考えることは、効果的な外国語の授業を組み立てる上で必要不可欠なことである。  

本実験で取り上げる「映像」は、上で述べたような教材や資料の提示ではなく、教授者の顔(胸から上)の遠隔通信映像を指している。教授者の顔(胸から上)の遠隔通信映像を見せながら教えた場合[4]。それを見ながら学ぶ学習者に、どのような心理的な影響を及ぼし学習効果にそれがどう現れるかを見るものである。電話とテレビ電話の2つの方法による文法指導を比較し、映像を見ながら学習することが文法理解度および学習にどのような正または負の影響を及ぼすかを検討する。そのことによって、上記のような形で「映像」を用いて行なう遠隔通信利用の外国語教育において存在している問題点を指摘し、適切な利用方法についての提案を行なうことを目的とする。

 

2-2.本研究の意義

本研究の眼目は、「映像で教授者の顔を見ながら」文法事項を学習するということが、学習効果を本当に上げることができるかどうかを調べることにある。放送大学のように一方向の講義形式ではなく、学習者が教授者と一対一でインタラクティブな学習ができるメディアの一つであるスカイプなどを、言語教育・学習に活用するという方向性は、進歩の歩みを緩めない遠隔通信技術を最大限に利用した21世紀型の新しい学習環境構築の流れに沿うものである。ただし、その利用の仕方によって、学習効果に違いが出てくることも考えられる。映像が理解を助けるということはよく言われるが、その場合の映像の中味は理解を助けるための対象物を指している場合が多い。文法の理解といった抽象的な概念理解について、話している教授者の顔(胸から上)の映像が見られることが、本当に理解を助けるかどうかは未だ検証されていない。

本研究の実験によって、文法事項の理解や記憶に差が出て、たとえば映像つき通信より音声のみの通信の方が学習効果が高いという結果が出たとすれば、文法事項の学習には、スカイプなどのメディアで教授者の映像を見せることは却って不適当ということになる。つまり理解度テスト(その場で理解度を測る)、記憶度テスト(時間を置いてから覚えているかどうかを測る)の実験結果からみて、「顔を見ない」方が成績がよいという結果になれば、「インタラクティブ性を保ちながら文法学習をするなら、音声のみの電話方式の方が学習効果は高い」ということが言え、外国語学習のツールとしての遠隔通信の特殊性の一つが明らかになり、遠隔通信を利用した教育方法に有益な提言ができ、そこに本研究の意義があると考える。

現在新しい通信技術を使って、遠隔で学習させようというシステムやプログラムが多い。そのような社会背景のもとで、大学の外国語教育ではカリキュラムの一環としてそのような活動を取り入れているところもある。例えば早稲田大学や慶應大学SFCの遠隔授業[5]がそれである。企業でもE-learningの一環として、そのようなプログラムを開発して現地と結んで外国語を学習させようというケースが見られる。例えば、中国の首都師範大学とベンチャープラスが共同で首都師範大学中国語ネット教育センターを開設し、そこでは独自に開発されたインターネット教育システムをフルに活用して、中国語要員の養成に取り組む企業が入会して中国語学習遠隔システムを使用している[6]。しかしそのような社会背景にあって、学習効果の有無、遠隔通信であることによって発生する問題の有無、また解決方法などは十分検証されているとは言い難く、それは関心の集まるところでもある。その点について多少なりとも言及ができれば、それも意義のあることだと考える。

 

3. 先行研究

筆者の問題関心は、「映像で教授者の顔を見ながら」文法事項を学習するということの、学習効果に対する影響である。先行研究を概観し、ここでは、主に映像と音声に関する遠隔教育への影響について行なわれた研究について述べる。

 

(1)遠隔学習の利点について小西正恵(1999[7]は以下のように述べている。

「教育機関、企業、または教育機関と企業との共同組織は、宣伝文書やウェッブサイトの中で遠隔学習の機会を熱心に説明している。幼稚園から大学院までの公立・私立の学校といった教育機関でも、遠隔学習は利用できる。さまざまな学習者の学習スタイルの好み、要望、能力に応じた多様な形態で、単一のメディアであっても、複数のメディアであっても、遠隔学習では教材を提供できる。技術が到達できるあらゆる場所にいる人々に、いつでも、通常は手ごろな価格で学習の機会を提供できる。遠隔学習により、人々は議論したり、情報を共有するために集まることができ、それは教育や訓練の高度に効率のよい、効果的な、革新的な形態となる可能性を秘めている。」

以上のような様々な利点があるからこそ、遠隔学習の存在意義と本研究の意義があると考える。

 

(2)空間の共有性についてルッターは以下のように述べている。

ルッター1981[8]が行なった、対面、テレビ電話、電話、カーテン(同室内であるが、視覚的には仕切られている)四つの環境での、視覚的手がかりの有無というコミュニケーション・メディア間の比較の調査に対して、大坊(1998[9]はその結果が空間の共有性に与える影響について、以下のように指摘している。

「空間の共有性が高いと、同時発言が多く、また疑問形で終わる発言が少なく、メディアとしての気軽さを示している。従って、空間をともにすることは、親密な関係を展開するための基礎となる、自発的な自己開示を促す場面と言える。これに対して、視覚的手がかりがないことは、発話の乱れが大きいことによく示されるように、緊張感喚起の意味が大きいようである。」

テレビ電話と電話二環境での視覚的手がかりの有無というコミュニケーション・メディア間の比較調査に対して、その結果が空間の共有性に与える影響について大坊は、視覚的手がかりがあるほうが気軽さを生み出していると指摘しているが、この点では本研究の予備実験の結果から設定した仮説と異なっており、本研究の実験結果との比較検討が必要である

またテレビ電話と対面場面(例えば、教室)の比較について、大坊(前出)は、テレビ電話と対面場面を話者の不安水準の要因との関連性を考察する中で、次のように述べている。

 「対面場面は、双方の働きかけの冗長さが見られるが、これは、それだけ他の手がかりによる伝達の補いがなされていることの表れと捕らえることができる。テレビ電話条件において、相手を肯定的に認知しているが(好ましい、信頼できる)、場面としては、対面のほうを「落ち着いている」、「話しやすい」、と認知している。」これは本研究で後述する被験者のアンケートにおけるテレビ電話と対面場面(教室)の比較に関して参照できる資料である

 

(3)遠隔接触場面で発生するコミュニケーショントラブルに関する研究の中で、曾怡華(2005)[10]は以下のように述べている。

 

(遠隔通信では、コミュニケーション上のトラブルを引き起こす)物理的な原因が発生する。例えば、音声、音質などが原因となって聞き取りにくさが生まれるまた心理的な原因もある。新しい通信技術による新たな対話環境においては、距離感、、不安感、質問しにくさ、緊張感などが発生する。相手側の雰囲気が伝わりにくい。遠隔対話では、言語や文化の違いによる距離を感じる以上に、相手の雰囲気を感じることに制約がおおきくかかる。

また、曾(前出)は遠隔場面における身振り手振りの考察のなかで、次のように述べている。

「要するに遠隔接触場面では、相手の表情が判断しにくいという状況があり、自ら発信する場合も動作・表情などによる視覚的伝達情報量が少ないことを予測して、言語に頼る傾向があると考えられる」

すなわち、接触場面では言語に頼る傾向が高い。視覚情報ありと視覚情報なしこの二つの環境ではBody Languageより言語そのものの使用の重要性が高いということである

(4)映像(視覚)と音声(聴覚)の関係性については、Gregg H.Recanzone(2003)[11]に、「神経生理学分野においても視覚よりも聴覚に優位性がある」という研究成果が発表されている

しかし、心理的には視覚と聴覚の比較どうなのだろうか。これについても、本研究の実験結果と合わせて考察する必要があると考える。

また国田 祥子・中條 和光(2004[12]実証実験で視覚情報ありと視覚情報なし二つのグループに分けて、ある場面について説明するという形式で実験が行われた。実験の結果は以下のように記述されている。

「視覚情報の有無による説明時間の差は有意ではなかった。視覚情報の有無は説明の効率性に影響しなかった。視覚情報あり条件では視覚情報なし条件と比較してフィードバックが増えており、また視覚情報の有無が説明者の発話パターンに影響を与えていたことが分かった。視覚情報あり条件の方が視覚情報なし条件より発話パターン多くなる傾向が見られた。この結果は、視覚情報あり条件の被説明者は視覚情報なし条件の被説明者よりも長く話す傾向があったことをしめしており、視覚情報があることによって一度の発言が短くなるという予測に反するものであった。」

この研究は最も重要な参考資料であり、同じく視覚情報の有無を中心に据えた本研究の実験結果との比較が必要である。 

 

2章 本論

1.実験の目的

現在、生涯教育の活発化や学校教育における授業内容の多様化などから遠隔教育の需要が増大し、双方向の遠隔授業講義も盛んに行われるようになってきている。遠隔講義はテレビシステムなどのコンピューター間ネットワークを利用して行われることも多いが、そのようなメディアを介するということが利用者間のコミュニケーションに対してどのように影響するのかについてははっきり分かっていない。そこで本研究では、そのようなメディアを介して行われる教育を改善するための基礎資料となるよう、説明場面において視覚情報有無が聞き手に与える影響を調べた。話し手の声を聞くだけでなく、話し手の顔が見えるとより生の対面接触の方が理解しやすいという潜在意識が働くことが考えられ、現実のコミュニケーション状況に負の影響を与えることが無いかどうかを、検証したい。研究方法は、3回の実験(予備実験、実験Ⅰと実験Ⅱ)を行い、結果分析で検証する。「映像で教授者の顔を見ながら」文法事項を学習するということが、学習効果を本当に上げることができるのだろうか。

本実験で教授者の顔だけの遠隔通信映像を見せながら教えた場合[13]学習者は映像を見ながら学ぶ時、どのような心理的な影響を及ぼし学習効果が現れるかを検証する。電話とテレビ電話の2つの方法による文法指導を比較し、映像を見ながら学習することが文法理解度および学習効果にどのような影響を及ぼすかを検討する。遠隔通信を利用した外国語教育において存在している問題点を指摘し、適切な利用方法についての提案を行なうことを目的とする。

本研究の実験によって、文法事項の理解や記憶に差があると、つまり映像つき通信より音声のみの通信の方が学習効果が高いという結果が出たとすれば、文法事項の学習には、Skypeなどのメディアで教授者の映像を見せることは不適当になる。遠隔通信を利用した教育方法に有益な提言ができるのは本研究の意義であると考える。

2.実験の方法と内容

2-1.予備実験

本研究では、スカイプを用いた二つの対話環境を設定して、一対一の遠隔対話実験を行なう

まず、テレビ電話と電話の学習効果の違いを大まかに把握するために予備実験を実施し、そのデータを実験Ⅰと実験Ⅱの参考にする。具体的なプランとしては、実験遂行者と26人被験者の組み合わせの対話を録音する(対話時間各10分程度)。対話の内容は実験遂行者が被験者に、中国語の文法を中国語で説明するというものである。音声通信と映像つき通信の両方について26人で実験を行い(表1参照)、両者の理解テスト、記憶テストの結果を比較し、データを分析し整理する。[14]

実験方法は以下の通りである。まず説明する時使用する単語を単語表にして、実験する前に被験者に渡し、5分程度の予習させる。実験では、実験遂行者が主導的に、被験者との対話を進めながら、中国語文法について説明し、その後で被験者に理解テストを行う。実験中に疑問があれば、いつでも質問することができる。さらに実験の一週間後に再度記憶テストを行い、音声通信と映像つき通信の、記憶への影響を調べる。理解テストと記憶テストがあることを事前に伝える。

つまり、以下二つの遠隔通信場面で実験を行い、実験データを比較、分析することとする。

A テレビ電話の場合(映像つき)

B 電話の場合(映像なし)

この予備実験では、理解テスト(図1参照)、記憶テスト(図2参照)で以下のような結果が得られた。

予備実験  理解テスト

縦軸:点数(満点100点) 横軸:被験者番号

                        図1

予備実験 記憶テスト

縦軸:点数(満点5点) 横軸:被験者番号

 

図2

以上二つの図からわかるように被験者3人の理解テストと記憶テスト平均成績は、電話の形式の方が高い。この予備実験の結果から、テレビ電話(映像あり)の方式による学習は、電話(映像なし)の方式より成績が低いという傾向がうかがえる。そこで「文法学習においては、電話方式の学習の方が、(教授者の顔の)映像のあるテレビ電話方式の学習より、理解度が高い」という仮説を立て、それを検証するため、次に実験Ⅰと実験Ⅱを行った。

2-2.本実験ⅠおよびⅡ

本実験Ⅰでは12人の被験者がを、Skypeというソフトウェア使用した。実験中、物理的な問題が多く発生した。例えば、音声が聞こえにくい、画像が途切れるなどである。そして、物理的なトラブルを避けるために、実験Ⅱでは慶応義塾大學SFCの遠隔テレビ会議使用の設備を使用した。実験Ⅰではアンケートを取らなかったが、実験Ⅱでは様々なシチュエーションと問題を設定し、被験者の感想を知るために、アンケートをとった。

2-2-1.実験のフレーム

论文研究方法图

 

表1(予備実験と実験Ⅰ)

       実験方式

使用言語   

   テレビ電話

    電話

 

 中国語

Aさん&日本人中国語学習者(慶応義塾大学SFC中国語インテンシブⅢ期学生)

Aさん&日本人中国語学習者(慶応義塾大学SFC中国語インテンシブⅢ期学生)

 

 

2--2.実験Ⅰ

(1)被験

被験者は全員慶応義塾大学SFC[15]中国語インテンシブ3期[16]の学生である。中国語のレベルについては以下の通りである[17]

表1

       実験方式

使用言語   

   テレビ電話

    電話

 

 中国語

Aさん&日本人中国語学習者(慶応義塾大学SFC中国語インテンシブⅢ期学生)

Aさん&日本人中国語学習者(慶応義塾大学SFC中国語インテンシブⅢ期学生)

 

学習履歴:1年間(2学期間、週4コマ、年間約175時間)教材『インテンシブ中国語』を用いたコミュニケーション中心の授業を履修し、初級文法を8割程度終了。

授業スケジュール:100分授業を週4コマ。初級文法を習得し、実践的なコミュニケーション活動を授業内で行う。

クラス人数:1クラス15

教員:中国人教員と日本人教員のチームティーチング

使用教材:『インテンシブ中国語』

言語運用の4技能:言語運用4技能の達成状況:

1)聴き取りは大学に留学した場合、日常生活や学生との対話では相手の意図が聞き取れるレベル

2)会話での発信は、日常会話がこなせるレベル。

3)読解では、辞書を使えば大学での講義資料が理解できるレベル

4)作文は、日常的な内容および大学生活で話題に上る内容を、初歩的に表現できるレべ      ル

慶応義塾大学SFC中国語インテンシブ3期を履修する日本語母語話者は、ほぼ全員が

大学に入学してから中国語学習を開始した学生で、中国での長期滞在経験は無いが、短期留学(約1ヶ月)経験者がうち5名いた。

 

(2)実験に使用した教材

文法説明の内容は、『インテンシブ中国語』[18]の一部を使用した。

『インテンシブ中国語』は第一課から最後の二十課までで、初級文法を終える。今回の予備実験、本実験Ⅰ、実験Ⅱで選んだ文法項目はすべて初級レベルであり、三つの実験でのテレビ電話と電話の両方の場面で使用した、教材難易度は、ほぼ同等である。

 (3)実験環境

  遠隔通信用のテレビ会議システム、機材などを詳細に説明する。

(1)収録場所

λ502と大学院棟

(2)録画録音用機器

① パソコン:Panasonic CF-R7iMac

② ウェブカメラ:Logitech, Qcam

③ マイク:Logitech

④ ICレコーダ:オリンパス

(3)テレビ会議システム

   本研究の遠隔場面の実験では、「skype」というテレビ会議システムを使用する。

  実験装置の概要図は以下である。

12

 

テレビ画面の様子

122

 

 

(4)実験の内容

具体的な説明内容を、①テレビ電話の場合、②電話の場合に分けて以下に示す。それぞれ事後に行なった理解テストおよび記憶テストも記載する。記憶テストは実験終了1週間後に、被験者に対して行なった。

テレビ電話の場合

①―1 説明内容 (日本語訳も付ける予定)

文法内容 “的” “地”“得”的用法和区

 

説明内容提示した単語表1(付録○参照)[19]

 “的”、“地”、 “得”接在词组后面,都作“de”,在写的候却要写成三个不同的字,所以非常容易1混淆。用得,意思2表达就3明确,用得不,有也会生意思的化。

 “的”字一般用在45限制人或6事物的候。“的”放在修与被修、限制与被限制的词语。例如:
亲爱妈妈7慈祥的老人、8戴帽子的男生、910天堂、11大的12祖国、13有趣的14目、特的你、15气的男生、漂亮的女生。
上面词组16中心都在后面,都是17性的,因此在修限制它们时,都用“的”。
18或限制某种作的候,描和被描、限制和被限制之,往往用“地”接。例如:
大声地喊、高地唱、拼命地跑、一次又一次地握手、快速地手、沙沙地响、冷静地
上面19词组,中心也在后面,而且都是20动词性的,因此在描、限制他们时都用“地”。
21需要被作的22情况和23果,或24明事物2526程度和27化,28往往明的部分改在被明的词语后面,这时两者之用“得”接。例如:
走得很快、29得很扁、疼得直叫、瘦得很、紫、气得冒烟、30理解得很31深刻、跑的快、香得很、拿得起来、大得很。
上面词组,中心都在前,而且都是表示作或性状的词语,因此明它们时,都用“得”。
以上几种用法,可以写成下面的公式:
限制++
限制++动词
动词(形容++

 

①―2 理解テスト

インストラクション:1~15の文の( )には、左のA,B、Cのどちらが適当か、適当だと思う方を( )に書き入れてください。

1   戴帽子(   )男孩     A    B   C                

2   拼命(   )逃         A    B   C

3   高声(   )喊         A    B   C

4   走(   )很快         A    B   C

5   ( )哭了      A    B   C

6  瘦( )很             A    B   C

7  ( )你           A    B   C

8  亲爱(  )妈妈          A    B   C

9              A    B   C

10一次又一次(  )握手    A    B   C

11 沙沙(  )响               A    B   C

12 (  )起来                 A    B   C

13(  )很扁                  A    B   C

14(  )                  A    B   C

15快速(               A    B   C

 

①―3 記憶テスト

1   戴帽子(   )男孩     A    B   C                

2   拼命(   )逃         A    B   C

3   高声(   )喊         A    B   C

4   走(   )很快         A    B   C

5   ( )哭了      A    B   C

 

②電話の場合

②―1 説明内容

文法内容、呢的用法和区

説明内容

1)“”一般用于“1肯定2形式的3句子+”,如:

他是京大学的4教授?

2)“呢”一般用在6选择问句、7特殊句的后面。如:

你去上海是南京呢?

你什么候去呢?

是他的女朋友呢?

AA”“AA”“是不是A”等句子后面可以加“呢”。如:

)你吃不吃8牛肉呢?

)你昨天看没看电视呢?

)他是不是9留学生呢?

 

AA”“AA”“是不是A”等句子不用加“”。如:

)你吃不吃饭吗

)你昨天看没看电视吗

)你是不是5留学生

“呢”可以用在下面这样的句子里表示10询问情况。如:

去旅游,你呢?

小金,你的呢?

11何必+……呢”也是一种12用法。如:

一点13小事生气,何必呢?

何必块钱发这么大的14脾气呢?

 

 

②―2 理解テスト 

インストラクション:1~15の文の( )には、左のA,Bのどちらが適当か、適当だと思う方を( )に書き入れてください。

1.       你吃不吃( )?   A   B     

2.       一点小事生气,何必( )?   A   B

3.       你什么候去( )?      A   B

4.       是他的女朋友( )?  A   B

5.       他是京大学的教授( )?A   B

6.       小金,你的  )?A   B

7.       去旅游,你  )? A   B

8.       你昨天看没看电视  )?A   B

9.       何必块钱发这么大的脾气(  )?A   B

10.   你去上海是南京(  )?A   B

11.   你有兄弟姐妹(  )?A   B

12.   什么喜听歌(  )?A   B

13.   他是从哪个学校毕业的( )?A   B

14.   你的衣服是白色的(  )?A   B

15.   昨天你和小有没有去学校(  )?A   B

 

②―3 記憶テスト

1.     你吃不吃( )?   A   B

2.     一点小事生气,何必( )?   A   B

3.     你什么候去( )?      A   B

4.     是他的女朋友( )?  A   B

5.     他是京大学的教授( )?A   B

 

2-2-3.実験Ⅱ

 実験遂行者と11人の被験者の組み合わせの対話を録音する(対話時間各10分程度)。対話の内容は実験遂行者が被験者に、中国語の文法を中国語で説明するというものである。音声通信と映像つき通信の両方について、12組の実験を行い(表2参照)、両者の理解テスト、記憶テストの結果を比較し、データを分析し整理する。

(1)被験者

2

       実験方式

使用言語   

   テレビ電話

    電話

 

 中国語

Aさん&日本人中国語学習者(慶応義塾大学SFC中国語インテンシブⅡ期学生)

Aさん&日本人中国語学習者(慶応義塾大学SFC中国語インテンシブⅡ期学生)

 

被験者は全員 慶応義塾大学SFC中国語インテンⅡの学生で、11である。中国語のレベルについては以下の通りである。

インテンⅡの学生の学習履歴

学習履歴:半年間(1学期間、週4コマ、年間約78時間)教材『インテンシブ

中国語』を用いたコミュニケーション中心の授業を履修し、初級文法を4割程度

終了。

授業スケジュール:100分授業を週4コマ。発音および初級文法を習得し、実践

的なコミュニケーション活動を授業内で行う。

 

クラス人数:1クラス最大20

教員:中国人教員と日本人教員のチームティーチング

使用教材:『インテンシブ中国語』~8課まで

言語運用の4技能:言語運用4技能の達成状況:

1)聴き取りは、中国語の発音を習得し、短いフレーズ、センテンスが聞き取れ

るレベル

2)会話での発信は、日常的な挨拶、決まり文句などが言えるレベル。

3)読解では、辞書を引くことができ、簡単な単文が理解できるレベル

4)作文は、初歩的な文法を用いた単文が書けるレべル

慶応義塾大学SFC中国語インテンシブⅡを履修する日本語母語話者である。

大学に入学してから中国語学習を開始し、中国での長期滞在経験はなく、短期留学(約1ヶ月)経験者もいない。

 

(2)実験に使用した教材 : 実験Ⅰ参照

(3)実験環境

 実験場所:SFC学内の教室:ι16、ε16、ε13

実験設備:SFC遠隔会議システム

実験Ⅰ使用した設備はSkypeという通信ソフトである。使用中は物理的なトラブルが多く発生したので、実験ⅡではSFCITC[20]の貸し出し用遠隔テレビ会議専用設備で行った。

 (4)実験内容

具体的な説明内容を、③テレビ電話の場合、④電話の場合に分けて以下に示す。それぞれ事後に行なった理解テストおよび記憶テストも記載する。記憶テストは実験終了1週間後に、被験者に対して行なった。

③―1 説明内容 (日本語訳も付ける予定)

  问题 

1  A 我去中国。 B 我去两次

ð我去两次中国。

 

2  A 我和他吃过饭 B两次。

ð我和他吃两次

 

3  A 我去过长城。 B 5,6次。

ð我去5,6次城。

 

4  A 我去新宿。   B 我去好多次。

 ð我去好多次新宿。

 

5 A 今天我去了图书馆。 B 3次

  今天我去了3次图书馆

 

6 A 我每天吃。 B 3

  我每天吃3顿饭

 

③―2 理解テスト

1  a 我去餐。 b 56次。

  A我去那家餐56次了。  B 我去5,6次那家餐了。

 

2  a妈妈和我去物园。b 2次。

 A 我和妈妈去了2次物园。 B我和妈妈去了物园2次。

 

3 a 我去了sfc。 b3次。

 A 我去了3次sfc。 B 我去了sfc3次。

 

4 a 他结过婚。 b4次

 A 他结过4次婚。 B结过婚4次。

 

5 a 弟弟去城  b弟弟去好多次

 A 弟弟去过长城好多次。 B 弟弟去好多次城。

 

③―3 記憶テスト

Test

1  a 我去餐。 b 56次。

  A我去那家餐56次了。  B 我去5,6次那家餐了。

 

2  a妈妈和我去物园。b 2次。

 A 我和妈妈去了2次物园。 B我和妈妈去了物园2次。

 

3 a 我去了sfc。 b3次。

 A 我去了3次sfc。 B 我去了sfc3次。

 

4 a 他结过婚。 b4次

 A 他结过4次婚。 B结过婚4次。

 

5 a 弟弟去城  b弟弟去好多次

 A 弟弟去过长城好多次。 B 弟弟去好多次城。

 

電話の場合

④―1 説明内容 (日本語訳も付ける予定)

      

  1  A 我在食堂 B 我和他在一起。

    ð我和他一起在食堂。

  2  A 他去图书馆 B他和他女朋友一起去。

    ð他和她女朋友一起去图书馆

 

3  A我去商店衣服。  B 我跟妈妈一起去。

   ð我跟妈妈一起去商店衣服。

 

4  A 我去新宿。   B 和好朋友一起。

 ð我和好朋友一起去新宿。

 

 

5  A 我去会。   B 和男朋友。

 ð我和男朋友去会。

 

.A 我去看影。 B 和朋友

   我和朋友去看影。

 

④―2 理解テスト

test 正确的句子画圈

1 a 我去会和男朋友。

   b 我和男朋友去

 

2 a我和好朋友一起去新宿。

   b我去新宿和好朋友一起。

 

3 a 小雪和小明一起去上学。

  b 小雪一起去上学和小明。

 

4 a 他和他女朋友一起去图书馆

  b 他去图书馆和他女朋友。

 

5 a 我去商店衣服和妈妈

  b 我和妈妈去商店衣服。

 

④―3 電話の場合の記憶テスト

test 正确的句子画圈

1 a 我去会和男朋友。

   b 我和男朋友去

 

2 a我和好朋友一起去新宿。

   b我去新宿和好朋友一起。

 

3 a 小雪和小明一起去上学。

  b 小雪一起去上学和小明。

 

4 a 他和他女朋友一起去图书馆

  b 他去图书馆和他女朋友。

 

5 a 我去商店衣服和妈妈

  b 我和妈妈去商店衣服。

 

3.本実験の結果と分析

3-1.実験結果

実験で収集したデータを分析した結果を、以下のグラフで示す。

実験Ⅰ

理解テスト(図3)

                          縦軸:点数(満点150点) 横軸:被験者番号

 

                     図3

 

実験Ⅰの理解テストから、電話の方式はテレビ電話の方式と比較すると成績が高い

という傾向がある。仮説とほぼ一致している。

 

記憶テスト(図4)                 縦軸:点数(満点150点) 横軸:被験者番号

 

                          図4

 

一週間後に行なった実験Ⅰの記憶テストの成績では、理解テストと比較して、幅少し低くなったものの、仮説の通り、電話の方式のほうに優位性がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実験Ⅱ

理解テスト(図5)

図5

 

13、14、15三名の被験者はクラスでの成績は非常に良いのに、この実験では成績が悪かった。この三人のアンケートのコメント(付録3)から見ると、13と14は二人ともテレビ電話の方式のほうがよくできたと記述している。しかし実験では、逆な結果が見られる。これは遠隔方式で授業を受けることに、まだ慣れていないからではないかと推測できる。全体的には電話の方式の方が成績が高いという傾向が見られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記憶テスト(図6)

図6

 

実験Ⅱの記憶テストでは、テレビ電話方式の成績には幅があり全体的に低くなっているが、電話方式では変化がなく、高い成績が観察される。これは電話方式の方の内容の印象がより強く残っていることを示すと考えられる。

 

3-2.実験結果の分析と考察

まず、実験Ⅰの理解テストから、電話の方式はテレビ電話の方式と比較すると成績が高いという傾向がある。それは仮説とほぼ一致している。実験Ⅰの理解テストに引き換え、一週間後に行なった実験Ⅰの記憶テストの成績では、理解テストと比較して、幅が少し低くなったものの、仮説の通り、電話の方式のほうに優位性がある。

実験Ⅰ理解テストと記憶テストの結果からみると、予備実験から導いた仮説と一致している。実験Ⅰでは物理的なトラブルが発生した。例えば、インターネットの接続が悪く、音声、音質などが原因となって聞き取りにくさが生まれた。実験Ⅰではこのことから生まれる心理的な影響が生じていたと思われるが、アンケートが実施できなかったため、実験Ⅱではアンケートに基づいて考察する。

実験Ⅱでは被験者は成績が普段の成績より悪く、特にテレビ電話の場合の成績が低く、だが被験者のアンケートのコメント(付録3)は自分がテレビ電話の方式のほうがよくできたというように記録した。実験結果と比べると逆な結果が見られているのはなぜだろうか。コメントにより、被験者は遠隔授業を受けたことが少なく、成績が低いのは遠隔授業というような方式はまだ慣れていないと考えられる。全体的には電話の方式のほうが成績が高いという傾向が見られる。

実験Ⅱの記憶テストでは、テレビ電話方式の成績は電話方式に比べ、成績が低くなった。つまり、電話方式のほうの学習内容の印象がより強く残っていると考えられる。

実験Ⅱの結果によると、物理的な原因が少なく、音質、音声、映像等の問題が少ない。心理的な面から見ると、新しい通信技術による新たな対話環境においては、距離感、不安感、質問しにくさ、緊張感などが発生する。相手側の雰囲気が伝わりにくいのではないかと推察される。曾(2005)によると、遠隔対話では、言語や文化の違いによる距離を感じる以上に、相手の雰囲気を感じることに制約がおおきくかかるという。

実験Ⅰと実験Ⅱの結果の傾向は一致している。テレビ電話の方式より電話の方式のほうが成績が高い傾向がある。

映像メディアを用いた双方向通信システムの重要な利点の一つは、視覚情報をやり取りすることによって相手の様子を把握しやすくなり、コミュニケーションが取りやすくなるということだろう。だが授業内容によって、映像なしの方式のほうが成績が高く、学習効果が高いという傾向が見られた。それは映像ありの方式は逆に遠隔教育においてリアルタイムで双方向に授業を行う場合、内容理解に不利なメディアとなってしまう可能性がある。遠隔授業においては適切な授業運営方法に配慮することが重要となるだろう。

 

3. アンケートについて   

4-1.アンケートの内容とその意図

1.  画面は精細だった。   はい           いいえ

2.  画面のちらつきは気にならなかった。  はい    いいえ

3.  全体的にテレビ画面はよかった。   はい  いいえ

4.  自分が画面の中にいるような意識が持てる。  はい    いいえ

5.   自分が参加している意識を持てる。   はい    いいえ

6.   緊張感が持てた。   はい       いいえ

7.  受験者がすぐそばにいるような気がした。     はい     いいえ

8.  受験者や映っていた人たちの表情はよく分かった。        はい   いいえ

9.  画面に映っていた景色や物の雰囲気が伝わった。       はい   いいえ

10.受験者の場所へ行くよりテレビ会議がよい。       はい   いいえ

11.テレビ会議を使った文法説明授業を受けてみたい。       はい   いいえ

12.目の前の受験者のいる授業形式に比べてよく学習できる。       はい   いいえ

13.授業内容は易しかった。       はい   いいえ

14.授業内容は良くわかった。       はい   いいえ

15.受験者が喋っている言語(中国語)のような環境があるような気がした。    

   はい   いいえ

16.受験者の音声は明瞭だった。       はい   いいえ

17. テレビ会議(映像あり)と電話(映像なし)の方式はどっちが分かりやすかったですか。少し感想を書いてください。

 

 

1.通信機器と通信技術上の問題の有無

2.心理に与える影響力

3.既存の学習方法との比較(教室)

                           表3

 

電話

テレビ電話

声 

明瞭さ    

 

先生の音声は明瞭だったのか。

表情

 

先生の表情はよく分かったのか。

 

全体の印象 

 

1.声が小さくて聴きにくかったのか。

2.全体的に電話方式はよかったのか。

背景   

 

画面の背景が気になったのか。

 

雑音    

 

雑音が気になったのか。

ちらつき     

 

画面のちらつきが気になったのか。

接触感

個別感     

 

自分だけの授業だという感じがしたのか。

参加感、リアル感    

 

自分が参加している感じがしたのか。

 

緊張感    

 

緊張感があったのか。

緊張感     

 

緊張感があったのか。 

 

緊密感   

 

先生がすぐそばにいるような気がしたのか。

緊密感     

 

先生がすぐそばにいるような気がしたのか。

 

リラックス感    

 

質問しやすかったのか 

リラックス感     

 

質問しやすかったのか。

比較

 

tvと    

画面を見ながら授業を受けるより答えやすかったのか。

 

教室と    

教室での授業に比べてよく学習できるのか。

教室と     

教室の授業より画面による授業の方が好きだのか。

 

受けたい    

 

映像無しの電話方式を使った文法説明授業を受けてみたい。 

受けたい    

 

画面を使った文法説明授業を受けてみたいのか。 

 

達成感    

 

画面を見ながら受けるほうが良いと思ったのか。

達成感     

 

画面の方が教室に比べてよく学習できるのか。

内容

難易度    

 

授業内容は易しかったのか。

難易度    

 

授業内容は易しかったのか。

 

理解感     

 

授業内容は良くわかったのか。

理解感     

 

授業内容は良くわかったのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4-2.アンケート結果の分析と考察

テレビ電話(画面を使った)授業の場合について

 

図7

 

この結果から以下のようなことがわかる。

・テレビ電話の場合は画面の明瞭さ、ちらつき、背景など物理的な原因はあまりなかった。

・接触感に関しての参加感、リアル感が感じなかったが、緊張感があった。

・テレビ電話の方式と教室での授業と比較するとやはり教室の方がよいという答えが多かったことから、やはり、遠隔の方式には親和性が低いことがわかる。

テレビ電話と教室の方式では視覚情報が存在することによって対話者に対する親密感が増す(藤井・阿部,1996[21])。しかし、親密感の有無は言語の文法学習とは密接な関係にないと考える。なぜなら、文法の学習は理解と暗記のパーセンテージが高いので、親密感の有無は文法の学習にとしては直接関係がないと思う。

 

【1】      電話方式の授業について

図8

 

この結果から以下のようなことがわかる。

・物理的側面: 画面は明瞭だった。一部の被験者は画面のちらつきが気になったが、全体的にテレビ画面は問題なかった。先生の表情もよく分かった。雑音と音声、映像の遅れなどはあまり問題にならなかった。

・心理的側面: a 自分が画面の中にいるような気はしなかったが、緊張感があった。先生がすぐそばにいるような気はしなかったが、半分以上の被験者は自分が参加している感じがしたと述べている。

         b 画面の背景が気にならなかった。しかし、授業中に質問しにくかった。画面による授業より教室の授業の方が好きだということがわかる。画面を使った文法説明授業を受けてみたいという希望がある人は少ない。画面ありの方が教室に比べてよく学習できると思わない。

・授業内容: 授業内容は易しかった。内容は良くわかった。半分以上の被験者は個人授業を受けている気がした。

・まとめ:遠隔対話環境では、画面に双方の画像を映すことができるので、画面の自分の姿を気にして、相手の発言に対する集中力が下がることも考えられる。これも電話とテレビ電話の成績に差がでるポイントだと思われる。 

8によると、成績は全体的にテレビ電話のほうが低いという傾向がある。理解テストのテレビ電話の成績は被験者No13No14の被験者は、ベーシック[22]からインテン2まで飛び級した優秀な学生である。二人は実験Ⅱテレビ電話の方式のテストの成績が普段の成績より悪い、遠隔の方式で授業を行うことにまだ慣れてないことが一番重要な原因だと考える。

記憶テストにより、被験者No22もベーシックからの優秀な学生で、普段の成績がよい。実験Ⅱでの理解テストでよい成績を取ったが、記憶テストの時成績が低くなった。No22のコメントによると、実験中、テレビ会議のほうが集中できた、分かりやすかったという。しかしながら、実際には実験結果で電話のほうが成績が良い

・両者比較:半分以上の被験者は全体的に電話方式の方が成績がよかった。被験者のなかで、電話では学習効果が低いという意見もあったが、結局成績を見ると、電話のほうが成績が高かった。また、映像無しの電話方式を使った文法説明授業を受けてみたいという希望はなかった。教室での授業に比べて教室のほうがよく学習できるということがわかる。この原因を考えてみると、被験者は画面を通しての先生との交流にはなじめない可能性がある。そして、アンケートのコメントから、被験者たちはほぼ遠隔授業に参加するのは初めてなので、慣れてないという可能性高い。人間ある新しい交流ツールに慣れるまで、長い時間がかかることが考えられるので、やはり遠隔という形式より教室の生の形式のほうが好まれているのだと考える。

 

3章 結論

  1.実験およびアンケート結果のまとめ

  2.今後の課題と展望

 

●実験結果から    

ネットワーク環境の整備に伴い、テレビ電話やビデオ会議システムなど遠隔地間におけるリアルタイムでのインタラクションによるコミュニケーション手段が多様化し、一般的に利用され始めている。しかし、海外との通信など多数のスイッチ・ハブを経由するネットワーク通信、或いは衛星通信を介したネットワークなど高速ネットワーク未整備の環境との接続においては、音声や映像など情報量の多いデータ通信では遅延を含んだインタラクションを余儀なくされる場合も多い。例えば、パソコンでSkypeを使って、本研究の実験Ⅰで遠隔授業を行った際に発生したような物理的なトラブルである。実験Ⅰで発生した問題は物理的な問題が多かった。例えば、インターネットの接続が悪く、音声、音質などが原因となって聞き取りにくさが生まれた。実験Ⅰでは理解テストと記憶テストの結果に、本実験の仮説通り、テレビ電話の方式より電話の方式のほうに優位性があった。ただし、物理的な問題は解決可能性が高いが、心理的な問題はどうなるのだろうか。

この問題を明らかにする実験Ⅱでは、遠隔通信のネットワーク環境設備を改善して、アンケートを取り、存在している心理的な問題やトラブルを分析した。実験Ⅱの結果からみると、物理的な原因が少なく、音質、音声、映像等の問題が少ない。心理的な面から見ると、新しい通信技術による新たな対話環境においては、距離感、不安感、質問しにくさ、緊張感などが発生するため相手側の雰囲気が伝わりにくいと推測される

実験Ⅰと実験Ⅱの結果の傾向は一致している。テレビ電話の方式より電話の方式のほうが成績が高い傾向がある。すなわち、文法事項の学習には、Skypeで教授者の映像を見せることは却って不適当だと思う。

メディアを介して行われる遠隔対話場面における非言語情報の効果についての研究として、柿井(1997)の双方向画像伝送技術を応用したマルチメディア・カウンセリングの研究がある。マルチメディア・カウンセリングとは、音声、文字、会話者映像などの複合メディア伝送情報により構成される,遠隔地間でのカウンセリングである。柿井(1997)は研究の結果,言語,視覚情報の両者を伝送するテレビ方式が、言語情報のみの音声方式に比べて“情報伝達” 、“感情伝達” 、“ラポール形成”の全てにおいてクライアントの評価得点が有意に高くなった、と述べている。

また、藤井・阿部,1996[23]は、メディアを介して対面する話しての印象形成に及ぼす視覚情報の効果について調べている。その結果から、彼らは話者に対する印象形成の3因子(活動性,親和性,社会性)のうち,視覚情報は親和性を,音声(パラ言語手がかりと言語手がかり)情報は活動性を担っていると述べている。つまり、話し手の画像が見えることで聞き手は話し手に対してより親しみを抱くようになると考えられる。テレビ電話と教室の方式では視覚情報が存在することによって対話者に対する親密感が増す。ただし、本研究の3回の実験の結果によると、電話の方が成績が高いのはなぜだろうか。原因としては、親密感の有無は言語の文法学習にとっては関係が深くないと考える。なぜなら、言語文法の学習は受け入れると暗記が重要なので、親和性と親密性の有無は言語文法の学習に直接な関係がないと考えられる。

今回の実験では相手映像(胸から上)のみを視覚情報として用い、説明の対象となった文法内容、先生の表情、提示などのものを視覚的にやり取りすることを禁じた。これは非言語的情報の統制のために行ったものだが、もう一方で、先生の表情などを伝えれば、その視覚情報のやり取りもまた映像メディアを用いた通信システムの重要な要素となる。このような、情報の受け手にとっての視覚情報の役割についてはまた別に検討する必要があるだろう。

また、テレビ会議システムやテレビ電話のようなメディアには対話に影響する固有の特性があることが報告されている。原田(1997)はいわゆるテレビ電話のような通信システムは電話やテキスト通信と比較して主観的・感性的評価が低く、第三者による対話評価も低かったと報告した。これについて、原田は「テレビ電話は遠隔通信対話でありながら、視覚情報の存在により(これまでの電話のような)遠隔通信対話の場を設定するのが難しく、どのような対話の場を共通に設定して話してよいのかが明らかではない、従って居心地が悪く感じられる。」と解釈している。遠隔対話について考える際には、今回の研究において扱った文法学習の効率やその方略だけではなく、このような主観的・感性的な点についても考えていかなくてはならないだろう。

 

●アンケート結果から

実験Ⅱのアンケートのコメントから、あるテストの結果が被験者本人の思った映像の方ではなく、電話の方が成績が高かったことがわかったこの原因を考えてみると、被験者は画面を通した先生との交流には違和感を感じているという可能性がある。つまり、画面との対話方式には親和性がまだ生まれていないと思われる。三名の被験者の成績は普段の成績と比較すると非常に低く、被験者自身の想像とは逆の結果が出た。そして、被験者たちは遠隔というような方式で授業を行うことにはまだ慣れていないとアンケートに答えている。この通信技術を利用した対話方式にはまだ親和性がなく、心理的にも緊張があり、好まれないのではないかと考える全体的には電話の方式の方が成績が高いという傾向からみて、遠隔という交流ツールに慣れるまでには、まだ時間が必要なのではないか。やはり文法学習には教室の生の形式のほうが望まれている。リアルタイムで現地と結ぶプログラムが成功しにくい理由もそこにあるのではないかと思われる。

 

  2.今後の課題と展望

今回の実験は、被験者の人数が25名であったが、今後はこの被験者の人数を増やし、実験結果の客観性を更に高める必要がある。

本実験では言語的情報伝達過程のみをその対象とし、その結果として非言語的コミュニケーションが遠隔対話場面における言語的情報伝達過程に大きく影響していることが示唆された。実際の教室場面においても、非言語的コミュニケーションのスキルを用いることは効果的な教授・学習を行う上で、重要であると考えられている(ネイル[24]1994今後は、遠隔対話における言語的情報伝達過程だけでなく、非言語的情報伝達過程も同様に研究の対象としていく必要があるだろう。

今回の実験の結果には大きな差が出てこなかったけれども、文法教育の方法に関しては、遠隔という形式で教えるのは効果が教室より低いと推測される。言語教育・学習に遠隔通信技術を活用するには時期尚早の感があり、その利用の仕方によっては学習効果に違いが出てくることも考えられるので、更に遠隔言語教育の方向性を考えていかなればいけないだろう。

 

 

 

 

注  実例:慶応義塾大学SFC早稲田大学、清華大学、アメリカポモノ大学などとの外国語遠隔授業http://www.geocities.jp/hibiyank/kongo/kongo77.htm skypeを利用した外国語レッスンなど

Jespersen(1904)は、次の理由から「映像」(この場合は静止画)が外国語教育に有用であると述べている。

(1)  語句の意味を学習者に伝えることができる

(2)  教科書本文の内容や状況を描写できる

(3)  内容豊富な絵を提示することによって、学習者の発話を引き出す事ができる

(4)  文化についても提示することができる

また、片桐(1989)は、新出語彙や表現導入に利用できるということから「映像」(この場合は単純化された静止画)が外国語教育に有用であると述べている。

body languageなどなし

大阪大学:岩根 久(言語文化部 フランス語教育講座 教授) 

 

 

 

 

参考文献

 

宮崎里司 ヘレン・マリオット編(2002年)『接触場面と日本語教育』-ネウストプニーのインパクト  明治書院

曾怡華 (2005)「遠隔接触場面におけるコミュニケーションストラテジー-日本人中国語学習者の補償ストラテジーを中心に」慶応義塾大学修士論文

黄佳瑩 (2006)「日本人中国語学習者のフィラーしように関する考察―遠隔接触場面と対面接触場面の事例を中心にー」 慶應義塾大学修士論文

謝昀叡 (2008)「遠隔・対面対話における日本語あいづち使用頻度の違い」 慶応義塾大学修士論文

岡本敏雄 (2004) 小松秀圀 香山瑞恵 編 『Eラーニングの理論と実際』富士美術印刷株式会社

響 三郎 (2005.1)『SKYPEのすべて』 日経印刷株式会社

井上 智義(2006.3)『視聴覚メディアと教育方法』北大路書房

山口 栄一(2004.2)『視聴覚メディアと教育』 玉川大学出版部

岸本 渚 「e-learning における講師画像の違いが内容理解と眼球運動に及ぼす影響」

城生佰太郎(20021映像の言語学 おうふう発行所

大内茂男 (昭和63視聴覚教育の理論と研究 日本放送教育協会

中村 洋一(2002.11テストで言語能力は測れるか桐原書店

小西 正恵(1999.1インターネットによる遠隔教育 海文堂出版社

久保田賢一(2006.3遠隔教育とeラーニング 北大路書房

重松 淳(2006.3)「遠隔会議を取り入れた外国語教育カリキュラムへの問題点」

          慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科

Gregg H. Recanzone : Auditory Influences on Visual Temporal Rate Perception ,Journal of Neurophysiology 89,pp.1078-1093(2003)

国田 祥子・中條 和光(2004):「遠隔対話における視覚情報の有無が言語的情報伝達過程に及ぼす影響」広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部 第53号 2004 217224

Rutter ,D.R & Stephenson. G.M. & Dewey, M.E.(1981)Visual communication and the content and style of conversation.」『British Journal of Social Psychology20,pp.41-52

大坊郁夫(1998)『セレクション社会心理学―14 しぐさのコミュニケーション-人は親しみをどう伝えあうか-』サイエンス社

藤井 泰・阿部純一 1996 「視覚像,音声,言語が話者の印象形成の与える影響」 日本心理学会第60回大会発表論文集,650

 

 

 

 

 

 

 

付録1

単語表

テレビ電話実験の際に事前に提示した単語表

“的”“地”“得”

 hùn xiáo                                                 biǎo dá

1混淆 混乱する                    2表达 : 意思を表現し伝える

  Mǐng què                                                xiū shì

3明确 :明確にする                 4修饰 :仕上げをする

 Xiàn zhì                                                shì wù

5限制 :制限する                       6事物 :事物

 

 Cí xiáng                                                 dài mào zi

7慈祥 情け深い                    8戴帽子 :帽子をかぶる

 Zhēn guì                                                 tiān táng

9珍贵:珍貴である                    10天堂 :天国

  Wěi dà                                                  zǔ guó

11伟大:偉大                       12祖国 :祖国

  Yǒu qù                                                  jié mù

13有趣:面白い                      14节目:番組

Shuài qì                                             zhōng xīn cí

15帅气:かっこいい                16中心词:キーワード

 Míng cí                                                 miáo huì

17名词:名詞                          18描绘:描く

    cízǔ                                                  dòng cí

19词组:連語                        20动词:動詞

   Xū yào                                                qíng kuàng

21需要:需要                       22情况:状況

  Jié guǒ                                                  bǔ chōng

23结果:結果                       24补充:補充する

  Xìng zhì                                               chéng dù

25性质:性質                       26程度:程度

  Biàn huà                                             wǎng wǎng

27变化:変化                      28往往:いつも、よく

   Cǎi                                                      lí jiě

29 :踏みつける                  30理解:理解する

  Shēn kè

31深刻:深刻である

 

 

付録2

電話実験の際に事前に提示した単語表

”“呢”

  Kěn dìng                                                xíng shì

1肯定:肯定する                    2形式:形式

 Jù zǐ                                                   jiào shòu

3句子:句                          4教授:教授

 Liǐ xué shēng                                            xuǎn zé

5留学生:留学生                    6选择:選択する

 Tè shū wèn jù                                           niú ròu

7特殊问句:特別疑問句              8牛肉:牛肉

 

Liǐ xué shēng                                            xún wèn

9留学生:留学生                   10询问:質問する

  Hé bì                                                  yòng fǎ

11何必: に及ばぬ                12用法:使い方

  Xiǎo shì                                                pí qì

13小事:小さなこと                14脾气:気性

 

 

付録3

実験Ⅱアンケートのコメント

No.13 映像なしのほうがよくできたと思う。映像ありのほうは、初めということもあって少し緊張してしまった。

No.14  テレビの方が視覚的な刺激がありよいと思う。ただ、いきなりテレビで授業をやると、授業内容よりもその技術、方法に目がいってしまい、集中することができなかった。2回目は慣れたのでよく分かった。

No.15 電話の方がどちらかと言えば集中できた。双方とも全体的に声が小さくて聴き取りにくかったが、画面では先生の目線が生徒と合わないために、質問もしづらく、自分だけの授業などは思えなかったし、あまりよい印象を受けなかった。

No.16 テレビ会議は先生が画面に映っているので、授業っぽいけど、電話方式のテストの方がよくできた気がします。

No.17 テレビ会議のほうが若干分かりやすかった。問題の出来は同程度だったが、テレビ会議の方が授業を受けているという感覚が強かった。視覚でも相手を確認できるからだと思う。電話だと違和感を持つ。

No.18 映像がありの方が動きが見れ分かりやすいのではないかって思う。問題的にはどちらもやさしく、差が見出せなかった。

No.19 今回の実験では内容が簡単だったため理解度に差はなかった。しかしながら映像があった方が分かりやすい授業が出来ると思う。なぜなら発音が難しいときは先生の口の動きを見てまねすることが出来るからだ。

No.20 どちらも分かりにくかったですが、テレビ会議のほうが分かりやすかったです。先生の顔が見えているほうが理解度は高まると思います。問題に関しては意図するところがよく分かりませんでしたが、文法的に正しいものを選びました。出来はどちらも変わりません。(文章の理解度とは相関性がないから)

No.21 映像ありの方がよいです。どちらにしろ緊張感はありましたが、話している時に口元を見た方が分かりやすく、問題も映像ありの方がスムーズに解けました。

No.22 テレビ会議のほうが集中できたので、分かりやすいと思いました。電話だと、緊張感がなく、集中しにくかったです。また、電話だと先生が近くにいる感じがしないので、質問もしにくかったと思います。テレビ会議のときのテストの方が出来たと思います。

No.23 電話のほうが音声のみに集中できるので、文法がすんなりと頭に入ってきた。しかし、本人が集中しないと、表情が分からないので、分からないまま進んでしまうかも?



[1] Skype: P2P技術を利用したIP電話、インスタントメッセンジャー。http://www.skype.com/intl/ja/welcomeback/

[2] 実例:慶応義塾大学SFCと早稲田大学、清華大学、アメリカポモナ大学などとの外国語遠隔授業http://www.geocities.jp/hibiyank/kongo/kongo77.htm skypeを利用した外国語レッスンなど

[3] Jespersen(1904)は、次の理由から「映像」(この場合は静止画)が外国語教育に有用であると述べている。

(1)   語句の意味を学習者に伝えることができる

(2)   教科書本文の内容や状況を描写できる

(3)   内容豊富な絵を提示することによって、学習者の発話を引き出す事ができる

(4)   文化についても提示することができる

また、片桐(1989)は、新出語彙や表現導入に利用できるということから「映像」(この場合は単純化された静止画)が外国語教育に有用であると述べている。

 

[4] body languageなどなし

[5] 早稲田大学:http://www.gsjal.jp/miyazaki/remotenews.html 

SFC実例:慶応義塾大学SFCと早稲田大学、清華大学、アメリカポモナ大学などとの外国語遠隔授業http://www.geocities.jp/hibiyank/kongo/kongo77.htm skypeを利用した外国語レッスンなど

[6] http://venture-plus.com/news/4873 

[7] 小西 正恵(1999)『インターネットによる遠隔学習』海文堂出版株式会社p18

[8] Rutter ,D.R & Stephenson. G.M. & Dewey, M.E.(1981)Visual communication and the content and style of conversation.」『British Journal of Social Psychology20,pp.41-52

[9] 大坊郁夫(1998)『セレクション社会心理学―14 しぐさのコミュニケーション-人は親しみをどう伝えあうか-』サイエンス社

[10]曾怡華(2005)『遠隔接触場面におけるコミュニケーションストラテジー-日本人中国語学習者の補償ストラテジーを中心に-』 慶応義塾大學修士論文

[11] Gregg H. Recanzone : Auditory Influences on Visual Temporal Rate Perception ,Journal of Neurophysiology 89,pp.1078-1093(2003)

[12]国田 祥子・中條 和光(2004):「遠隔対話における視覚情報の有無が言語的情報伝達過程に及ぼす影響」広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部 第53号 2004 217224

[13] body languageなどなし

[14] 実験環境、使用教材などが本実験Ⅰと同じである

[15]湘南藤沢キャンパス(略称SFC)

[16] 2004年度より、インテンシブコース初級IIIでは、中国語習得を最終目的とするインテンシブコース中心のプログラムから、 学生自身が自分の学習設計に合わせて、目指す研究分野を見据えて選択できる大きな コースデザインによるプログラムを開始しているhttp://chinalab.sfc.keio.ac.jp/document/0001.html 

[17] http://chinalab.sfc.keio.ac.jp/document/0023.html http://chinalab.sfc.keio.ac.jp/document/0030.html 

[18] 「インテンシブ中国語」(2000.10氷上正 重松淳 田島英一 出版社:東方書店

[19] 説明内容の中での数字は単語表に付したもの。

[20] ITC: インフォメーションテクノロジーセンター

[21] 藤井 泰・阿部純一 1996 「視覚像,音声,言語が話者の印象形成の与える影響」 日本心理学会第60回大会発表論文集,650

[22] ベーシック:インテンシブⅡを継続履修したい人、またベーシックⅠからインテンシブⅡへのコース変更を考えている人は、必ず920日(土)実施予定の資格試験「科挙」を受験してください。インテンシブⅡは2クラス開講予定(40名定員)です。「科挙」でインテンシブⅡレベルに合格すると、選抜名簿に名前が入ります。ベーシックⅡは「科挙」合格の必要はありませんが、1クラスのみ開講でしかも教室が小さいので、希望者が多かった場合は選抜になる可能性があります。

[23] 藤井 泰・阿部純一 1996 「視覚像,音声,言語が話者の印象形成の与える影響」 日本心理学会第60回大会発表論文集,650

[24] ネイル、S.河野義章・和田 実(共訳)1994:教室における非言語的コミュニケーション 学芸図書