森基金研究成果報告書

 

 

研究課題名:日本の現場展示型遺跡における展示手法に関する研究

所属:政策・メディア研究科 環境デザインプログラム

氏名:河合 雄介 / 学籍番号:80924410

 

【研究概要】

 日本国内には、多くの遺跡発掘調査区があるが、そのうち保存・公開・展示がされるものは、わずか1%ほどでしかない。そのような希少な遺跡展示施設では、そのような展示手法が行われており、これから保存・公開・展示がされていく遺跡施設にとっての望ましい展示手法を提示する為の研究である。

 

【研究内容】

 複数の観光情報サイトにホームページリンクを持つ、縄文・弥生時代の住居遺跡を10カ所抽出し、実踏調査に訪れた。調査において、空間体験や各施設担当者へのインタビューを記録する機材として、SONY製デジタル一眼カメラ:NEX-3D W を購入(※領収書No.1)

6月中旬:奈良県、大阪府、静岡県

9月上旬:高知県、香川県(※領収書No.2)

9月下旬:宮城県、青森県、新潟県

10月中旬:佐賀県、長崎県、鹿児島県(※領収書No.3)

 

【研究成果】

 以上の遺跡関連施設調査をし、日本国内における全体の傾向を探り、各施設の特徴を明確にした上で、望ましい遺跡の空間展示手法を提示した。例えば、復元展示がほとんどの遺跡施設で行われている中、解説用文字キャプションや他言語訳表示などに頼らない展示手法が重要であることや、遺跡発掘中の現場を公開することも、簡易的な展示手法として効果的であることなどが分かった。

 

 これらを含む修士研究:『日本国内の住居遺跡における空間展示手法の研究』を修士論文として提出・発表を行った。