2010年度 森泰吉郎記念研究振興基金 研究助成金申請書活動報告
政策・メディア研究科修士1年
81025245 yokobb@sfc.keio.ac.jp 馬場葉子

 

研究題目

イベント運営におけるネットワークの活用に関する研究

 

研究課題

 インターネットが普及し、人びとの関係性に変化が訪れた。コミュニケーションはインターネットを通じ容易になった。しかし人は顔と顔を合わせることによって、最良な情報を交換・取得し、出会いを期待できる貴重なリアルな場としてのイベントも活用している。
 コミュニティを形成する新たな要因、インターネットの利用とリアルな場であるイベントを複合的に捉え、これからのコミュニケーションにあり方を問う。
 そのために、イベント参加者の言動をフィールドワークし分析し、新たなコミュニケーションのあり方を課題とする。

 

活動報告・成果

【1.フィールドワーク】
8月:加藤研究会小諸フィールドワーク参加(7/31-8/3)
10月:加藤研究会桑名フィールドワーク参加(10/2-3)
11月:ORF瓦版発行(11/22-23)
12月:加藤研究会首里フィールドワーク参加(12/11-12)
8月-12月:ケータイラボにてプレゼン(全3回)
8月-1月:お花教室での参与観察
11月:ピアノ教室でのビデオ撮影
8月-1月:研究の背景執筆
【2.文献購読】
社会学(コミュニケーション論)に関する著作、関係論文の購読
フィールドワーク法やビデオカメラを用いた研究方法に関する著作、関係論文の購読 【3.論文執筆の準備】
秋学期からは研究の背景を執筆開始、大枠は形になりつつあるので、ビデオデータを分析する方法、先行研究について検証をはじめている。
【4.まとめ】
フィールドワークを通し、コミュニケーションという漠然としたテーマをより絞り込む必要が出てきた。
そのため、フィールド先をお稽古ごとという場に限定し、コミュニケーションプロセスに関する研究を行うこととする。

 

来学期へ向けてのパイロット研究について

お稽古ごとの構造分析の予備調査として、ピアノ教室で撮影したビデオを分析中である。先生と生徒とのやり取りを記述したいとしたとき、どのような記述が可能であるか。身振りや目線、発話など変数の組み合わせや順序によりその場のプロセスを記述できるというひとつのケーススタディを提示することを目指す。

 

今後の予定

1月-3月:パイロット研究/ピアノ教室におけるコミュニケーションプロセス(分析/先行研究調査/論文執筆)
4月-10月:本研究/お花教室における参与観察
11月-1月:論文執筆