赤塚大典 / アカツカダイスケ
政策・メディア研究科
エクスデザインプログラム
筧研究室
修士課程2年

研究内容

ウェブ・実世界ボーダレス環境の構築と展示支援への応用
ウェブには実世界に基づく情報が多様に存在する.商品情報やイベント情報などモノや場所に関する 直接的な説明以外にも,口コミやブログに見られる人を介した感想や意見などの情報もそれに含まれる.このよう な情報空間は実世界をさまざまな視点やレイヤーで記述したものとも捉えることができ,我々は実世界においてこ の情報空間を参照しながら行動している.このように我々は実世界からの情報だけではなく,実世界とウェブ双方 の情報が合わさって初めて物事の実体・本質を捉えられるようになってきており,今後において”知る”とは双方の 情報を参考とした上で理解することになるだろう.これからも両者はより密接な関係を築いていくと予想できるが, まだ圧倒的に実世界ではウェブ情報に欠け,ウェブでは実世界情報に欠けているのが現状であり,相互に補填しあ う環境の構築が望まれる.今期はこの考えに基づいたシステムを,これまで筆者が行ってきた展示支援の一つであ る付箋を介した意見共有への応用として実装する予定である.

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研究成果など

・サイバーアーツジャパン展 にて付箋による展示支援
 http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/cyberarts/

・呼吸する美術館(サイバーアーツジャパン展)
 http://canshow.org/breath/

・予感研究所3 にて付箋による展示支援
 http://openspiral.jp/yokanken3/post-visit-map

・ORF2010 Post-visit Wall
 http://orf.sfc.keio.ac.jp/
 http://orfapps.sfc.keio.ac.jp/2010/pvw/

研究論文など

成谷 峻, 赤塚 大典, ソン ヨンア, 橋田 朋子, 筧 康明, 苗村 健:
“呼吸する美術館: CO2濃度の時空間的視覚化を用いた展示支援システムの提案”,
日本バーチャルリアリティ学会大15回大会, 1B2-6 (2010.9).

筧 康明, 山岡 潤一, 赤塚 大典, 苗村 健:
“Tablescape Animation: 手描きキャラクタと卓上オブジェクトを用いた即興的アニメーション制作環境”
VR論, Vol. 15, No. 3 (2010.9)

Takeshi Naemura, Yasuaki Kakehi, Tomoko Hashida, Young ah Seong, Daisuke Akatsuka, Takuro Wada, Takashi Nariya, Totaro Nakashima, Ryo Oshima, and Takafumi Kuno:
“Mixed Reality Technologies for Museum Experience,”
9th International Conference on Virtual-Reality Continuum and Its Application in Industry (VRCAI2010) (2010.12).