2010年度 森泰吉郎記念研究振興基金 成果報告

異なる遺伝子を用いた遺伝子増幅傾向の不均一性の解析

政策・メディア研究科 修士課程 1年 坪井 俊憲

要旨

 遺伝子増幅は生命の進化において大きな役割を担っており様々な研究が進められているが,未だに詳細が明らかになったとは言えない.本研究は,枯草菌ゲノムに遺伝子増幅を誘導できる数種類のリピート配列を導入することで,各配列の遺伝子増幅傾向の違いを観察することが目的である.単一の遺伝子の増幅傾向だけでなく,二つの異なったレポーター遺伝子をリピート配列間に挿入することで,レポーター遺伝子の違いによる増幅傾向の違いを観察すると共に,遺伝子の方向の異なった配列を用いて同様の実験を行うことで, 転写方向や複製方向との関連性を観察し,遺伝子増幅における新たな知見を得ることができると考えている.


2010年度 春学期報告書

2010年度 秋学期報告書


◯学会発表実績
ポスターセッション
第33回日本分子生物学会年会
Analysis of gene amplification mechanisms caused by designed repetitive sequence in the Bacillus subtilis genome