研究成果報告書

Personal Recycling —3次元プリンタにおける材料再利用可能性—

(旧:3次元プリンタにおける材料再利用マシンシステムの提案)

研究課題

政策・メディア研究科 修士1年

81124682

田中浩也研究室

佐々木未来也

本研究では、パーソナルファブリケーションが広く認知された際に生じるであろう、資源や環境問題への回答をおこなうため、3Dプリンターにおける「材料の再利用」を実現するためのツールを開発することを目的としている。一度出力した樹脂造形物を、もとの材料形状に戻すことで、3Dプリンターにて再び利用できる樹脂ケーブルへと加工する。それによって、3Dプリンターとこのツール内で材料の循環をおこなうことができ、Personal Recycling——個人での再利用を可能とするものである。

研究概要

現在、Hand Extruderと呼称する加熱溶融ツールを作成し、試験している段階であった。熱溶融積層式3次元プリンタのヘッドと似た構造を持ち、粉砕した樹脂を加熱しながら押し出しをおこなうことで、3ミリ直径のケーブルを形成する。そのケーブルは、3次元プリンタにおいて利用可能であった。ただし、その循環を幾たびかおこなうことで目に見える劣化が生じており、より深い調査が必要と思われる。


成果