森基金成果報告書
定量リン酸化プロテオミクスを用いたシロイヌナズナにおける新規チロシンキナーゼの探索
慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科 修士課程1年 海老敬行
先端生命科学(BI)
学籍番号:
81124250
Login: gambero
概要
タンパク質の翻訳後修飾の一つであるリン酸化は,
細胞の分化や発生などのシグナル伝達機構にて非常に重要な役割を担っている. 近年の質量分析技術の発展により,
細胞内タンパク質が受けるリン酸化修飾を大規模に解析することでが可能となった. 真核生物では, 高等動物だけでなく,
植物などにおいてもリン酸化プロテオームが大規模に測定されて, 今まで未解明だったリン酸化機構解明の研究が盛んに行われている. 本研究では,
モデル生物であるシロイヌナズナを対象として, 植物で未だに報告されていないチロシンキナーゼの同定を目的とする. 今学期では,
シロイヌナズナの培養細胞破砕物を基質として, リコンビナントキナーゼを用いたin vitro試験を行い,
リン酸化された基質をnanoLC-MS/MSを用いたリン酸化プロテオーム解析により同定することで, キナーゼのプロファイリングを試みた.
詳細は添付の全文報告書に示す.
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今年度の実績
学会発表(ポスターおよび口頭発表)
・"Profiling of Protein Kinase in Plant toward Identification of Tyrosine
Kinase"
第34回日本分子生物学会, 横浜, 2011/12
Takayuki Ebi, Keiichiro Nemoto,
Nayuki Sugiyama, Masaru Tomita, Tatsuya Sawasaki, Yasushi Ishihama.