2012年度 森基金 活動報告書

複数人感センサーの時系列データ処理による在室状態検知

■研究概要

2011年に起きた東日本大震災の影響で首都圏を中心に節電を行った。 しかし、実際に節電として行われていたのは、人が活動する部屋の電力を減らし、人がいない部屋の電気に関して、目立つ対応がなされていたケースが少ない。 SFC内で特別教室に人感センサーを設置し、在室状況の推定を行う。 その上、不在時に、電気が点灯している無駄な時間の推定を行い、 利用者に無駄になっている時間を意識させる事を目標とする。

■アプローチ

特別教室に設置したため、主にパソコン操作をしている人を検知する事が目的になる。 しかし、一般的に使われる人感センサーでは、人の動きが大きい時に検知を行う事は容易だが、パソコンの作業をしている人を常に検知する事は難しい。 そこで、パーティクルフィルタを用い状況の推定を行う。

■活動報告

パーティクルフィルタを用い、状況の推定を行った所、状況の推定の可能性が伺えた。 しかし、実験を行うと下記問題点が挙げられた。

分析手法、利用するセンサーの種類等の再検討を視野に入れ、継続して行う必要があると考える。

■対外発表

2012年10月28日から31日にTaipei International Convention Centerで行われたIEEE Sensors 2012にてポスター発表を行った。

■研究費の使途

実際に現場作業で用いるノートPCの購入費用の一部として支出した。