2013年度 森基金研究活動報告書

政策•メディア研究科修士1年 朱茜芸 81324566

 

研究課題:地下鉄における合成音声の応用の可能性

 

一、研究背景

 現在、北京の地下鉄が発展と共に、利用者も増えている。今北京地下鉄には17 つ

線路があり、456km 運営キロもある。地下鉄には1日平均輸送人員は1105.52 万人も

超えている。北京地下鉄1号線の1日平均輸送人員は150万人も超えていて、北京

地下鉄の中に一番混雑な線路である。6号線が2012 年開通された以来、1号線の負

担は減ったが、今は二番になった。R1 線は『北京市鉄道交通近期建設規画(2020)』

に書かれており、1号線を分流するため建設するつもりである。

 また、地下鉄の駅内の広告の効果もあると言われている。駅内アンケート調査(サ

ンプル316個)と観察(サンプル1002個)により、71.2%の乗客は地下鉄広告

の更新を気付いて、63.4%の乗客は広告のタイトルと画面を確かに見て、27.4%の乗客

はしっかり広告を読んだことがある。43.5%の乗客はホームの広告は一番目立つ、

38.2%の人は車内広告は一番目立つと認識している。90%の乗客は通路両側の広告を見

た事があり、平均時間は7.5 秒である。

 

二、研究目的

 本研究では、北京地下鉄1号線の駅メディア環境と駅周辺の環境の結び付け状況を

調査した上で、有楽町線の駅メディア環境の調査を比較すると共に北京地下鉄1号線

のメディア環境の多様性を探ることを目的とする。

 

三、研究方法

 1、先行研究に参考し、有楽町線のデータと北京地下鉄1号線のデータを整理する。

 2、国内と海外の地下鉄線路のメディアに参考し、比較内容を確定する。

 3、二つ線路の現地調査を行った上で、各駅のメディアの位置と内容を確定し、研究・

分析する。

 

四、研究活動と研究結果

 この研究について現地調査を行った

 国外には、台湾へ行き、台湾の地下鉄のデザインとメディアを考察した。

 研究結果は、台湾の地下鉄のデザインは中国と似る。広告の形式または内容については、

中国の方とほぼ同じである。特に、駅のホームボードは駅ごと同じ内容で繰り返している。

しかし、日本の場合は一つ駅にも様々な広告が含まれている。この区別の原因は今後も注目

したいと思われる。

 国内には、有楽町線の要町、千川、池袋、東池袋、護国寺の五つ駅で現地調査した。調

査方法は改札口から駅内の広告種類、メディア種類を集計、分析した。

 先行研究の結果は以下のとおりである。

 1、五つ駅の地域関連の広告少ない(総数15件、護国寺と東池袋3件、池袋4件、

千川5件)全部の広告179件の中で10%も超えていない。

 2駅の中の空白の広告位置が多い。大きい駅も小さい駅も問わず、空白のボードがある。

 3、駅看板の広告はみにくいケースが多い。字が小さく広告のブランドが分からず、地図が

小さくて見られずなどのケースも多い。

 4、車内広告が豊富だが、駅内の広告が貧乏である。

 

五、今後の活動予定

 1、3月に北京地下鉄1号線の各駅の広告を調査する。

 2、4月から有楽町線の各駅を全体的に調査する、また、東京メトロのヒアリング調査もや

る予定である。

 3、二つ線路のデータを整理した上で、比較と分析をする。

 

六、最後に

 2013年度の研究活動及び研究成果は、基金創設者である森泰吉郎様と基金を運用して頂

いた慶應義塾大学湘南キャンパス研究支援センター様のおかげさまである。御基金のご支援無

くしては、フィールド調査を行うなど、充実した研究活動を実現することは出来なかった。こ

ころから厚く御礼申し上げます。