2014年度 森泰吉郎記念研究振興基金　研究成果報告書

<腸内代謝物質プロファイルを用いた健康評価手法の確立に向けて>

政策・メディア研究科　後期博士課程1年
先端生命科学（BI）
石井　千晴


【研究概要】
ヒトの腸内には様々な腸内細菌が生息しており、腸内細菌の群衆構造や腸内細菌が産生する代謝物質が我々の健康と非常に密接に関連することが知られている。本研究は、腸内に存在する代謝物質に着目し、そのプロファイルを調べることで腸内環境の評価を行うことを目的とする。そのためのステップとして、健常者100名のサンプルを対象に、代謝物質プロファイルとメタゲノムプロファイルを同時に解析し、個人ごとのプロファイルを比較する。今年度は代謝物質測定のための前処理法の比較と本サンプルの測定を行った。
※　国際論文誌への投稿を予定しているため、詳細は控えさせていただきます。

【学会発表】(2件)
The International Conference on Beneficial Microbes (ICOBM 2014)・Penang（Malaysia)
Evaluation of the effects of diet on gut microbiota and metabolites. (Poster)
Poster Award Competition 1st Runner-up受賞

The 10th International Conference of the Metabolomics Society (Metabolomics society)・Tsuruoka (Japan)
Evaluation of the gut ecosystem in mice fed with a western diet using metabolome and microbiome analyses. (Poster)

森泰吉郎記念研究振興基金は学会参加に必要な費用としても使用させて頂き、このような成果を得ることができました。ありがとうございました。