森基金・成果報告書
『外国語学習における学習プロセス −ブログ作成と言語運用能力の関連性−』
政策・メディア研究科1年
学籍番号 81424365
氏名・小林慶子
1.概要
本研究は、学習者がSNSおよびブログを日常的に「書く」行為と言語運用能力を連動させることで、個別の学習者における言語運用能力の変化や、外国語学習における意識や行動の変化がどのように起こりうるかを調査する予定である。
大学でドイツ語を初習言語として学習する日本語母語話者で、ドイツ語圏へ留学に赴く大学生を対象に、中・長期間でのドイツ語でのブログ作成を義務づけ、そのブログテキストおよびブログ内の行動調査を、テキスト分析およびアンケート・インタヴュー調査を通じておこなう予定である。
2.成果報告
本研究の被験者である、日本語を母語とする大学生で、大学入学以降にドイツの学習を開始し、ドイツ語圏に留学中の5人にブログ執筆前、執筆後における外国語学習における行動・意識の変化、学習スタイルの変容についてアンケートおよびインタヴュー調査をおこなった。
また、被験者の執筆したテキストを、言語学および外国語学習の観点からの分析をおこなっている。
3. 留学中の活動
2014年8月から2015年8月にかけて、ドイツ・ドレスデン工科大学に交換留学をしている。留学中の活動としては、現地にいる日本人の留学生にはドイツ語の学習スタイルの方法における渡航前後の変化、またドイツ語を母語とする日本語学習者には、日本語学習スタイルについてのインタビュー調査をおこなった。
4.今後の展望
ドイツから帰国後は、今までの研究を知見を踏まえ、再度SFCでドイツ語を学習する被験者を対象により綿密で具体的な調査をおこないたい。